昨日、今日と、今さらのように恐ろしい "竜巻" の被害に遭われたお宅に、心より同情いたします。まさに、あっと言う間の惨たらしい災難に、言葉を失う驚きと恐怖であっただろうと思います......。また、信じ難い "家屋損壊" を目の当たりにして、茫然自失であろうこともTVニュースでの現場の光景から痛いほど伝わってきます......。
それにしても、ここしばらくの "異常気象" 現象は、まさに気象庁が使い始めた言葉、「これまでに経験したことのないような......」がそのまま当てはまる酷さである。
人の世、社会の度外れた混迷もさることながら、"異常気象" と言い、迫り来る "地震" と言い、今や "自然現象" が、"悪意" なんぞがあるわけでもなかろうに、何か、人間への "リベンジ/報復" に打って出ているかのような感さえ禁じえない。
こうした状況下で、自分もそうであるが、必死に、何か "救いの情報(?)" を求めているかのようだ。以下のような動向も見受けられたという......。
<4日午前9時過ぎから約2時間、気象庁のホームページが閲覧しにくくなった。台風17号の九州への上陸に、関東などで最大震度4を観測した地震の発生が重なり、アクセスが殺到したためという。......>( 気象庁サイトにアクセス100倍 閲覧困難に/朝日新聞/2013.09.04 )
そして、今、恐怖の対象の最大は、何と言っても不気味な "竜巻" 以外ではない。
下記引用サイト記事:竜巻予測、精度低く悩む自治体 注意呼びかけ及び腰に/朝日新聞/2013.09.04 - 10:25 によれば、
<正確な予測が難しい竜巻に、どう備えればよいのか。気象庁は「竜巻注意情報」に加え、より詳細な危険度が予測できる「ナウキャスト」情報の活用を呼びかけている。> とある。
ただし、<確実な予測は難しいため、今回も自治体によって受け止め方や対応に温度差があった> とのことで、"竜巻予測" の困難さや、付随する問題 ―― 予測情報の役立て方 ―― などが、この現象への対応の難しさを物語っていそうだ。
"竜巻" の "発生メカニズム" が詳細に解明されるならば、"都市建設" 的レベルでの予防措置などが講じられるのであろうか......。
竜巻予測、精度低く悩む自治体 注意呼びかけ及び腰に/朝日新聞/2013.09.04 - 10:25>
正確な予測が難しい竜巻に、どう備えればよいのか。気象庁は「竜巻注意情報」に加え、より詳細な危険度が予測できる「ナウキャスト」情報の活用を呼びかけている。ただ、確実な予測は難しいため、今回も自治体によって受け止め方や対応に温度差があった。
竜巻注意情報は、主に県単位でしか出ないため、住民らの危機感は薄い。今回、埼玉県と千葉県に注意情報が出たのは2日午後2時11分。場所によっては、その前に竜巻が起きたとの情報もある。だが、発生しないことも多いため、自治体も住民への呼びかけには及び腰だ。......
より詳細な情報を提供するため、気象庁が導入したのがナウキャストだ。レーダーを使い、10キロ四方ごとに竜巻が起きる危険度を示す。注意情報が出た際、自治体の防災担当者に活用を呼びかけている。
だが、越谷市はそもそもナウキャストまでは確認していなかった。注意情報が出ても確度が低いため、防災行政無線などでの呼びかけをしていないという。県もナウキャストについて「気象情報を補完するものとして把握しているが、地域を絞って情報を流すには至っていない」とする。
千葉県野田市は、防災担当者がナウキャストをチェックしている。だが、「市民に伝えるのは難しい」。危険度が高い赤色の表示が出ても、発生確率は5~10%に過ぎないからだ。......
昨年5月の竜巻で被害を受けた栃木県や茨城県では、住民への周知に活用している自治体もある。
120戸が被災した栃木県真岡市は「とにかく周知する」。2日も市職員がナウキャストトに目を光らせ、県内に注意情報が出たのを受けて、市内204カ所の防災行政無線から注意を呼びかけた。......
昨年の竜巻で死者1人が出た茨城県つくば市も、被災を機に警戒を強めた。ナウキャストで市の周辺が赤色になると、市の消防本部や消防団の車を巡回させ、注意を呼びかけている。「空が急に暗くなったが、注意情報が出ているのか」などの問い合わせがあるといい、市危機管理課は「市民の意識は高まっている」とみる。
■ ナウキャスト、10分ごと更新
ナウキャストは、全国を10キロ四方のマス目に区切り、竜巻などの発生確率を色分けして示す。黄色は発生確率1~5%、赤色は5~10%だ。気象庁のホームページ(http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/)で公開しており、10分ごとに更新される。
危険度が高い赤色が表示された時には既に竜巻が発生している時もあるが、気象庁は「竜巻は一つ起きたら終わるものではなく、危険な状況は続く。最初の発生に間に合わなかったとしても、その後の備えに活用できる」と話す。
こうしたマス目ごとの情報は竜巻だけでなく、大雨や雷、土砂災害の危険を伝えるのにも使われている。静岡大防災総合センターの牛山素行・准教授は「自治体にも住民にも有用だが、活用が進んでいるとは言えない。気象庁は予報精度を高めるだけではなく、こうした情報をアピールしていくことが重要だ」と話す。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"竜巻" の恐さと言えば、先日のTV番組―― NHKスペシャル MEGAQUAKEⅢ 巨大地震 よみがえる関東大震災~首都壊滅・90年目の警告~ ―― が報じていた "火災旋風" という大火災時の上昇気流で発生する "竜巻" は、想像を絶するものであった。
これによって、当時、隅田川沿いの(記念堂)広場に非難した4万人のうちの3万8千人(関東大震災による死亡者の3分の1)が命を落としたという。
"竜巻" に対する "防災策" は、その歴史的事実を踏まえても重要な案件だと言わざるを得ない...... (2013.09.05)
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