どうして、このような "税金のムダ遣い!" × "弱者作業員いじめ!" × "復旧作業遅延!" に対して、国は "ビシッとした有効な対策" を講じることができないのか?! いわゆる "ブラック企業" そのものではないか!
"汚染水処理" 問題での "ダラダラぶり" を嫌と言うほどに見せつけられている国民にとっては、皮肉なことに、特別の違和感も催さず、ただただ「ここでも、またか......」という思いとさせられるだけかもしれない。
しかし、そう突き放したことを言っていられないのが、"原発事故汚染除染作業" であろう。と言うのも、多分、"この作業" は今後、"廃炉" 作業をも見渡すならば、これから何十年も継続することになりそうだからである。
ややもすれば、この "ダーティな現象" は、"民間の悪徳業者による仕業" だとして片付けられかねない。しかし、果たしてそれで済むことであろうか?
むしろ、原発事故の復旧/復興に責任を持つ国、政府が、より効果的な "除染作業" を追及する方針から、これを妨げて余りある "ダーティな現象" を排除するのがスジではなかろうか。
下記引用サイト記事 【 引用記事 1 】:除染賃金「中抜き」横行 国の手当は形骸化/河北新報社/2013.09.22 - 日曜日 は、"「中抜き」横行" の実態を報じている。
<東京電力福島第1原発周辺の国直轄除染地域は放射線量が高いため、通常の賃金に加えて国から1日1万円の特殊勤務手当(除染手当)が支給されるにもかかわらず、それ以外の市町村担当地域と比べると、作業員の平均日給の差額が4500円しかないことが21日、福島労働局への取材で分かった。/ 業者側は手当を支払う一方で賃金を引き下げて事実上の「中抜き」を続けているとみられ、除染手当が形骸化している実態> だという。
また、下記引用サイト記事 【 引用記事 2 】:福島の作業員 線量知らずに除染 被ばく量も通知なし/東京新聞/2013.01.18 は、幾分古い記事ではあるが、"「中抜き」" に加えて、"安全管理規則に違反" という事実も潜伏している実態を報じている。
<国直轄の除染事業で、受注した業者の一部が、作業員らに現場の放射線量や被ばく線量をきちんと伝えていない実態が、本紙の作業員らへの取材で分かった。除染作業は被ばくの危険を伴うため、適切な安全管理が不可欠だが、現場の実情は、国の規則に違反しているだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される> と。
こうした "実態" が、きちんと国民に伝わっていたならば、聡明な国民は、この "杜撰さ!" を厳しく批判するに至ったことかとも思われる。如何せん、"政府広報誌!" となり果てしまった主要メディアは、"アベノミクス万歳" ばかりを垂れ流してきたのが実情だった......。
【 引用記事 1 】
除染賃金「中抜き」横行 国の手当は形骸化/河北新報社/2013.09.22 - 日曜日
東京電力福島第1原発周辺の国直轄除染地域は放射線量が高いため、通常の賃金に加えて国から1日1万円の特殊勤務手当(除染手当)が支給されるにもかかわらず、それ以外の市町村担当地域と比べると、作業員の平均日給の差額が4500円しかないことが21日、福島労働局への取材で分かった。
国が除染手当の支払い徹底を求める中、業者側は手当を支払う一方で賃金を引き下げて事実上の「中抜き」を続けているとみられ、除染手当が形骸化している実態が浮かび上がった。
同労働局は「ハローワークを経由しない求人も多い。より悪質な中抜きも多いとみられる」と指摘した。
除染手当は危険な作業に従事した手当として作業員に支払われる。元請け業者から下請け業者を経由する中で手当の不払いが相次ぎ問題化したため、環境省は昨年10月、支払いを徹底するよう元請け業者に文書で通知して指導した。同省は現在、業者の賃金台帳の確認を進めており「不払いの問題は解消されつつある」と説明していた。
同労働局は7月に福島県内のハローワークに寄せられた除染作業員の求人137件を調査。このうち国直轄除染は45件で、平均月給は33万1千円。日給に換算すると1万6500円だった。
一方、市町村担当の除染は92件で、平均月給は23万9千円。日給換算では1万2千円だった。
同労働局によると、労働条件を明示する書面に日給と手当が分けて記載されていないなどのケースも多いという。
環境省は「実際に賃金がいくら支払われているかは民間契約なので把握してない」と説明した。[除染] 東京電力福島第1原発周辺の避難区域は国が直轄で除染を実施。それ以外の地域で年間追加被ばく線量が1ミリシーベルトを超える場所は国の指定を受け、市町村が実施している。放射線量の高い国直轄地域では、国家公務員が同地域に出張する際の危険手当と同額の特殊勤務手当(除染手当)が作業員に支払われている。除染の枠組みを定めた特別措置法で除染費用はすべて東電が負担すると明記されており、手当も含まれる。
◎ 直轄事業一層遅れも/「割に合わぬ」作業員証言
国の特殊勤務手当(除染手当)の「中抜き」横行は、過酷な除染現場の作業を敬遠する傾向を助長しかねず、国直轄除染の一層の遅れにつながる恐れもある。
放射線量の高い地域で行われる国直轄除染は、真夏でも防護服を着てマスクや手袋を着用するなど過酷な労働環境。昨年から除染作業に従事する男性は「作業員仲間では、国直轄除染は割に合わないから嫌だという声をよく聞く」と証言する。
この男性は昨年以来、除染手当の付かない福島市などで、日給1万4千円で下請け業者と契約してきた。
今年6月、業者から手当の付く国直轄地域の除染に誘われて仮契約。仲間と講習を受けるなどして準備してきたが、業者が提示してきた日給は1万8千円だった。
男性が「除染手当が付くはずだ」と尋ねると、業者は「日給2万円でどうか」と再提示。男性は「手当の半分も中抜きされていると思うと許せない」と断ったという。
男性は「過酷な現場の作業員が報われない限り、除染の加速なんてできない。国は責任を持って監督してほしい」と話した。
【 引用記事 2 】
福島の作業員 線量知らずに除染 被ばく量も通知なし/東京新聞/2013.01.18
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、受注した業者の一部が、作業員らに現場の放射線量や被ばく線量をきちんと伝えていない実態が、本紙の作業員らへの取材で分かった。除染作業は被ばくの危険を伴うため、適切な安全管理が不可欠だが、現場の実情は、国の規則に違反しているだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。 ......
除染事業には、国から危険手当が出ているが、宿舎代や食事代といった名目で天引きされ、作業員の賃金が大きく目減りする不透明な給与支払いの横行が判明。新たにずさんな安全管理の実態が明らかになったことについて、所管する福島労働局の担当者は「違反の情報があれば、規則に沿って対応する」とコメントしている。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
"賢い為政者" ならば、目前の課題達成に向けては、その妨げとなる一切の "便乗" をスマートに撃退するに違いない。
しかし、現実では、種々の "便乗" チャンスをありったけ振り撒き、その上 "便乗組" を野放しにして進路を不透明極まりないものとさせている...... (2013.09.23)
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