来年の "4月" からは "消費増税" 開始と言われているが、その "4月" には、いま一つの別な出来事も待ち受けている。正確には、2014年4月9日(日本時間)以降、"Windows XP" のセキュリティ更新プログラムがリリースされなくなり、延長サポートが終了する、という事態だ。
すでに、"出エジプト記" ならぬ "出・XP" 作業 を果たしているユーザーにとっては、"どこ吹く風" の出来事であろう。が、今なお "Windows XP" のお世話になっているユーザー(企業ではおよそ 30% !? の比率)にとっては、何とも "鬱陶しく、煩わしい" 問題かと思われる。
自分も、長らく "Windows XP" を愛用してきたが、ここに来て漸く "出・XP" 作業を現在進行形で進めているところだ。
"出・XP" 作業を、ここまで先送りにしてきた理由はいくつかある。主な点は以下のとおり。
① "Windows XP" という "OS" 自体が、まずまずの性能であったこと/あること。今なお、現状のPC作業に、さほどの支障はない。
② 代替の新 "OS" 購入コストが嵩むこと。
③ 代替の新 "OS" としては、総合的な観点から、"Vista" をスキップして、"Windows7" が妥当だと思えること。(二段階の "OS" を準備しなければならない!)
④ 現状で活用している多数の "アプリケーション・ソフト" をそのまま使い続けたいという意向があったこと。(ここには、二つの課題が潜む。一つは、そもそも "アプリケーション・ソフト" のそれぞれが "Windows7" 上で正常に機能するかどうか、という問題。もう一つは、"アプリケーション・ソフト" を含めた "一体的なアップグレード" が叶わない場合には、多くの "アプリケーション・ソフト" の "再インストール" 作業をこなさなければならないという煩わしさ!)
⑤ 現状で使用の "PC 性能" が、代替新 "OS"="Windows7" に見合っているかどうか、という問題。
多分、今なお "Windows XP" を活用しているユーザーは、上記と同じような "悩み" を抱えてきたに違いなかろう。
詳細は省くが、自分の場合、いろいろと逡巡した挙句、自分にとっての "最適解答(?)" として、以下の作業を行うことにした。
(1) "Windows7 アップグレード版" の購入。
(2) これによって、"Windows7" を "アップグレード手順" で "新規インストール" 。
(3) "新規インストール" した "OS"="Windows7" に、活用して来た "アプリケーション・ソフト" の "再インストール" 作業を施す。
言うまでもなく、"Windows XP" 上での現行の "アプリケーション・ソフト" 類がそのまま活かせるかたちでの "アップグレード" がベストであったが、現行のPC環境の制限から止むを得ず上記のかたちに落ち着いた。
【 注 】 "Windows7 アップグレード版" の購入にあたっては、現行の "Windows XP" や "Windows Vista" などの "グレード(HomePremium,Professional etc.)" との "整合性" をくれぐれも吟味しなければならない! また、"Windows7 アップグレード版"にも各種あって、適用範囲が異なることにも要注意! "早合点" をすると、"手痛い出費!" となる。
ところで、残る問題は、 "現行のPC" が、代替新 "OS"="Windows7" に見合っているかどうかである。
自分の場合、この点に関しては、幸いクリアできていたのだが、ひょっとしたら、長年 "Windows XP" を愛用してきたユーザーの場合、"PCの性能" 自体に問題が残ることがあるかもしれない。
そんな文脈を見込んでのことであろうか、"PCメーカー" による "増産体制" が敷かれている、という。
下記引用サイト記事:XPサポート期限切れ前にパソコン増産/NHK NEWS WEB/2013.09.15 - 04:11 は、そうした実情について報じている。
<パソコンの基本ソフト「ウィンドウズXP」のサポート期限が来年4月に切れるのを前に、メーカー各社は、企業の買い替え需要を見込んでパソコンを大幅に増産するなど対応に乗り出しています/ ("Windows XP" は)企業にあるパソコンのおよそ30%でいまだに使われている> とある。
このところの "売上低迷" が懸念されてもいる "PCメーカー" にとって、この辺の状況は、見逃せない "大きな商機" であるに違いなかろう......。
XPサポート期限切れ前にパソコン増産/NHK NEWS WEB/2013.09.15 - 04:11
パソコンの基本ソフト「ウィンドウズXP」のサポート期限が来年4月に切れるのを前に、メーカー各社は、企業の買い替え需要を見込んでパソコンを大幅に増産するなど対応に乗り出しています。
マイクロソフトは、12年前に発売したウィンドウズXPのサポートを来年4月に打ち切る予定ですが、企業にあるパソコンのおよそ30%でいまだに使われているということです。
このためパソコンメーカー各社は、サポート期限が切れるのを前に企業の間で大量の買い替え需要が見込まれるとして、パソコンを増産するなどの対応に乗り出しています。
このうち「NECパーソナルコンピュータ」は、ことしの夏以降、山形県の工場で従業員を50人ほど増員して20%から30%程度生産台数を増やしているほか、「富士通」も、夏以降、島根県や福島県の工場で生産ラインを増やすなどして増産しています。
また「東芝」は、企業側から希望があれば、担当者を派遣してウィンドウズXPを新しいソフトに更新するサービスを行っています。
ウィンドウズXPを巡っては、マイクロソフトが企業がパソコンを購入する際の支払いの先延ばしや分割払いに応じるなどして、新しいソフトへの更新を促していますが、パソコンメーカー各社も企業の買い替え需要が当面続くものとみて、増産などの態勢を続ける方針です。
"Windows XP" のセキュリティ更新プログラムがリリースされなくなり、延長サポートが終了する、という環境変化について "高を括る" ことは危険であろう。
つまり、"セキュリティ・リスク増大" の問題であり、"攻撃側(ハッカー)" は手ぐすねを引いて待ち受けていると考えざるを得ないからだ。
その意味でも、もはや"出・XP" 作業 を軽視するわけにはゆかない...... (2013.09.16)
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