福島原発汚染水流出問題:この"不信感の雪だるま化!"状態に落とし所はあり得るのか?

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 "小学生用算数の教科書の図" のような解説図 ( 下記引用サイト記事:汚染水流出:傾斜知りつつ設置 東電の貯蔵タンク/毎日新聞/2013.10.04 - 02:12 )を目の当たりにしていると、実に "情けない気分" に襲われる......。
 「どこがヘンだったか分かる人は手を挙げて」 と質問する教師の声までが聞こえてきそうだからやり切れない......。
 それほどに、"分かり切った道理!" ではないかと思えるのである。

 <東京電力福島第1原発の貯蔵タンク......から汚染水が漏れた問題で、東電は3日、タンクの設置場所に傾斜があることを把握しながら設置していたことを明らかにした/ 「計画に甘さがあったと言わざるを得ない」と陳謝/ タンクは、事故直後の2011年4月に設置/ 地盤は、海のある東側に向かって傾いている/ 少なくとも13センチ傾いていた。水位計は5基のうち、一番地盤の高い西側のタンクしかついていなかった

 ここまで来ると、以下のような発言に共感せざるを得なくなる。

 <場当たり的な対応ばかりで、本当に真剣になって汚染水問題を考えているのか/ 『またか』という感じでコメントする元気もなくなる。再三、落胆させられることで、帰還の意欲がそがれてしまう。段々前に進んでいるというより、むしろ後退している印象だ

 かと言って、"汚染水流出問題=原発問題" に解決策が無いというのではなく、この "不信感の雪だるま化!" 状態に対する "小奇麗な落とし所" なんぞは無かろう、ということなのである。もはや、<場当たり的な対応> なんぞが出る幕ではなくなっているということなのではなかろうか。
 すでに、汚染水問題に頭を悩ませる政府や東電にとっての「切り札」対策と位置付けられた装置( 汚染水から放射性物質を減らす「多核種除去装置」/アルプス )でも "不具合停止" 現象が続発しているとも言われている......。

【 引用記事 1 】

 汚染水流出:傾斜知りつつ設置 東電の貯蔵タンク/毎日新聞/2013.10.04 - 02:12

 東京電力福島第1原発の貯蔵タンク(直径約9メートル、高さ約8メートル、容量450トン)から汚染水が漏れた問題で、東電は3日、タンクの設置場所に傾斜があることを把握しながら設置していたことを明らかにした。設置時は「許容の範囲内」と判断していたが、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は3日の記者会見で「計画に甘さがあったと言わざるを得ない」と陳謝した。

 事態を重くみた原子力規制庁は4日、東電の広瀬直己社長を呼び、一連の汚染水問題への対応を聞く。

 漏れたのは、海から約300メートルにある「B南」エリア。タンクの天板と側板の間から約0.43トンがあふれたタンク内にはベータ線を出すストロンチウム90などの放射性物質が1リットル当たり58万ベクレル(国の放出限度は同30ベクレル)含まれている海につながる近くの排水溝内の水から同1万5000ベクレル検出された。東電は「汚染水の一部は、排水溝経由で港湾外の海へ漏れたが、海水では検出限界未満だ」としている。

 タンクは、事故直後の2011年4月に設置。東西方向に他の4基と配管でつながっている。地盤は、海のある東側に向かって傾いている。漏れたタンクは最も低い場所にあって、少なくとも13センチ傾いていた。水位計は5基のうち、一番地盤の高い西側のタンクしかついていなかった。 ......

 東電は、8月に別のタンク群から約300トンの汚染水漏れが発覚したことを受け、1日2回の巡回を4回に強化している。今後の対策について、尾野氏は「監視を徹底する。だが、全体のタンク容量に余裕がない。すべてのタンクへの水位計設置が完了する11月までは現状のまま運用する」と語った。【鳥井真平、高橋隆輔】

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

【 引用記事 2 】
 汚染水流出 :いつまで足引っ張る」 憤る漁師、募る不信感/毎日新聞/2013.10.03 - 21:36

 東京電力福島第1原発の汚染水が貯蔵タンクから新たに漏れた問題安倍晋三首相が「汚染水の影響は港湾内で完全にブロックされている」としていただけに、汚染水の港湾外流出という事態を受け、福島県の漁師や首長らは東電や国への不信感をさらに募らせ、憤りの声を上げた

 10日に福島県沖で原発事故後初めての試験操業を予定している、いわき市漁協の矢吹正一組合長(76)は、度重なる汚染水漏れに「東電はいつまで漁業者の足を引っ張るんだ」とあきれ、首相の「汚染水ブロック」発言について「汚染水が海水に希釈された後の放射性物質の検査値を見て言っているだけで、漁業者たちは『人をバカにしている』と怒っている」と語気を強めた

 先月末に試験操業を再開した相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長(57)も「モニタリング調査で操業海域の安全性を確かめたうえでやっている。『コントロールされている』といういいかげんな発言を信じて試験操業しているわけではない」とクギを刺した

 請戸(うけど)漁港(浪江町)の復興を目指す馬場有(たもつ)町長は場当たり的な対応ばかりで、本当に真剣になって汚染水問題を考えているのか。漁業者にとっては一つ一つが死活問題で、風評被害につながる」と指摘。大熊町の渡辺利綱町長は「復興計画を作る上で大事な時期なのに、『またか』という感じでコメントする元気もなくなる。再三、落胆させられることで、帰還の意欲がそがれてしまう。段々前に進んでいるというより、むしろ後退している印象だ」と声を落とした

 佐藤雄平知事は緊急の部長会議で「東京電力には何度もリスク管理の徹底を要請してきた。ずさんであるとしか言いようがない」と批判した。

 県は3日、原発南放水口付近で海水のサンプリング調査を開始。ベータ線を出すストロンチウムやトリチウムなどの濃度を分析する。また、県庁に東電福島復興本社の石崎芳行代表らを呼び、降雨時の対応に当たる体制の強化や、排水溝の排水先を外洋から港湾内に変更することなどを申し入れた。【喜浦遊、深津誠、高橋隆輔】

<

 安倍政権にとって、アベノミクスという経済政策も予断を許さない局面にさしかかっているかにも見えるが、それ以前に、この "汚染水流出問題=原発問題" が、今想定されている以上の "大きな禍根" となって立ち上がってくるのではなかろうか...... (2013.10.05)













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このページは、yasuo hiroseが2013年10月 5日 00:01に書いたブログ記事です。

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