これまで、"オゾンホール" への警戒は、"紫外線" 増大がもたらす生物への悪影響という点ではなかったかと思う。
そして、その "オゾンホール" 発生の原因は、人間による "フロンガス" の大気への放出だとされ、懸念されてきた。
◆ 参照 <オゾンホールの発生は、フロンやハロンが紫外線によって分解(破壊)され、生成した塩素ラジカルが触媒としてオゾンを破壊するために引き起こされると言われている>( ウィキペディア/オゾンホール )
ところが、どうも "オゾンホール" とその拡大がもたらす悪影響は、"紫外線" 増大にとどまらないようである。"気温上昇" にも関係している、というのだ。
下記引用サイト記事:オゾンホールと気温上昇に関係か/NHK NEWS WEB/2013.10.14 - 04:00 は、そうした "両者の関係" に関する研究を報じている。
<南極の上空のオゾン層が穴の開いたような状態になるオゾンホールと気温との関係は、これまではっきりしないとされてきましたが、初めて気温の上昇と関係する可能性があると指摘する研究がまとまりました/ オゾンホールの面積が大きい年ほどアフリカ中南部の夏の気温が高くなる傾向がある/ 気温の変化については二酸化炭素濃度の上昇が注目されているが、オゾンホールが影響する可能性があることが分かった>
<二酸化炭素濃度の上昇> と "気温上昇" との関係のメカニズム(これとて明確に解明されたとは言い難いが......)とはやや異なっていそうではあるが、人類が今、最も警戒すべき ""気温上昇"" の、その原因の新たな要因が特定されつつある点は、注目に値する......。
オゾンホールと気温上昇に関係か/NHK NEWS WEB/2013.10.14 - 04:00
南極の上空のオゾン層が穴の開いたような状態になるオゾンホールと気温との関係は、これまではっきりしないとされてきましたが、初めて気温の上昇と関係する可能性があると指摘する研究がまとまりました。
【 NEWS 動画より抜粋 】
研究をまとめたのは、日本とアフリカのジンバブエの共同研究チームです。
研究チームは、オゾンホールの面積が大きい年ほどアフリカ中南部の夏の気温が高くなる傾向があることに注目し、そのメカニズムを分析しました。
それによりますと、オゾンホールが大きくなると、南極の上空で紫外線の吸収が減って気温が下がるため、比較的気温の高い地表付近との間で上昇気流が発生し、南極にある低気圧が強められるということです。
そして、この低気圧により、アフリカ南部の高気圧が南極のほうに引き寄せられると、中南部でも低気圧が発達し、赤道付近から暖かい空気がより多く流れ込んで気温が高くなる傾向があるということです。
オゾンホールと気温との関係は、これまではっきりしないとされてきましたが、今回の研究は、初めて気温の上昇と関係する可能性があると指摘しています。
分析した独立行政法人海洋研究開発機構の森岡優志さんは、「気温の変化については二酸化炭素濃度の上昇が注目されているが、オゾンホールが影響する可能性があることが分かった。今後、気温の予測にはこうした影響も考慮していく必要がある」と話しています。
次第に猛威を振るいつつある "大型台風" のことを想定すれば分かるが、"気温上昇" の現実的な恐さとは、漠然とした地球全体の大気の温度が云々もさることながら、"気圧団(気圧配置)" が大きく変化することによって、"気温上昇" に伴う従来とは異なった "気象災害" が引き起こされることではなかろうか。
そうした観点から言えば、"オゾンホール" 拡大と "気温上昇" という因果関係は、見過ごせない...... (2013.10.15)
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