"骨" の健康に関する注目と言えば、"骨粗しょう症" や "無重力空間で生活する宇宙飛行士の骨" といった観点からかもしれない。
その "骨" の 90~95% を占めているのが、今回着目する "骨細胞" であり、この "骨細胞" がいわゆる "骨" の本体を形成しているとされる。だが、"重力" を感知して "骨" を形成していることなど以外は、その多くが未解明のままとなってきたようである。
下記引用サイト記事:骨細胞、免疫強め全身の健康守る 神戸大など、マウスで解明/【共同通信】/2013.10.18 - 01:00 は、そうした "骨細胞" の "未解明の部分" のひとつを解き明かしたと報じている。
<骨を形作る「骨細胞」が、免疫の力を強め、体全体の脂肪の量を適度に保つなど、健康に重要な役割を果たしていることを神戸大と北海道大のチームがマウスで明らかにし、17日付の米科学誌セルメタボリズム電子版に発表> とある。
"骨細胞" が、"骨の形成" という分かりやすい働きを持つこと以外の解明は、やはり少ないようであり、目についたのは、最下記の【 参照記事 】だけであった......。
<免疫の力を強め> とあるが、それを示すとされるのが、引用されている "マウスの胸線" の比較写真だ。
なお "胸線" とは、次のように "免疫系に関与する臓器" である。
<胸腺(きょうせん、英: thymus)は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する臓器。>( 胸腺/ウィキペディア )
<寝たきりの人や重力のかからない宇宙飛行士は骨の量が急速に減り、免疫低下やホルモンなどの代謝異常を来すことがあり、この原因解明> が求められているという実情からすれば、こうした "骨細胞" の解明は、少なからぬ意義がある思われる......。
【 引用記事 】
骨細胞、免疫強め全身の健康守る 神戸大など、マウスで解明/【共同通信】/2013.10.18 - 01:00
骨を形作る「骨細胞」が、免疫の力を強め、体全体の脂肪の量を適度に保つなど、健康に重要な役割を果たしていることを神戸大と北海道大のチームがマウスで明らかにし、17日付の米科学誌セルメタボリズム電子版に発表した。
寝たきりの人や重力のかからない宇宙飛行士は骨の量が急速に減り、免疫低下やホルモンなどの代謝異常を来すことがあり、この原因解明につながる成果。
骨細胞に運動や薬剤で刺激を与えて働きを強化すれば、老化で骨が弱ったり、免疫不全や脂質代謝異常を起こしたりした患者の治療に役立つ可能性がある。
【 参照記事 】
◆ 骨の中にある骨細胞が造血幹細胞をコントロール/岡山大学/2013.05.28
こうした記事に接すると、"生物の身体の各パーツ(?)" には、"人智を超えたネットワーク機能" が埋め込まれていることを知らされ、"神秘的" と言わざるを得ない "進化過程" に目が向く...... (2013.10.20)
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