このニュースは、"糖尿病" を患っている人にとってはひとつの有難い環境到来を告げるもの! かと思われる。
もとより "糖尿病" はさまざまな成人病の "火種/火薬庫(?)" だと目されているわけだが、中でも、"人工透析" 治療を必要とする "腎臓病(腎機能低下!)" を誘発するリスクには要注意だと言われている。
ところが、糖尿病患者における "腎機能低下度" の測定というものは "結構、煩雑 !?" なのが実情なのだそうだ。
そこに、この現状を画期的に改善する方法が開発されたというのだから注目に値する。
下記引用サイト記事 : 糖尿病患者の腎機能、採血1回で正確チェック 大阪市大/朝日新聞/2013.11.27 - 20:35 が、その "朗報!" を報じている。
<糖尿病患者について、血液をきれいにする腎臓の能力がどれだけあるか、正確かつ簡単に調べる方法を開発したと、大阪市立大のチームが25日、発表した。腎臓病を早期に見つけ、適切な時期に透析を始められるようにするのに役立つ成果> だという。従来の "チェック方法" では、
<(腎臓)機能を調べるには、絶食した上で2回の採血と1回の採尿を繰り返す方法があるが、入院の必要があり手間もかかる。1回の採血で血中に含まれるたんぱく質の濃度を測り、腎機能を推計する方法があるものの、糖尿病患者だと推計値が実際より高めになり、正確に測れなかった> ところを、独自な "調査結果" に基づいて、
<糖分がくっついた特定のたんぱく質が血中に多い人(糖尿病患者)ほど、腎機能の推計値が実際より高めに出ることがわかった。このたんぱく質の量を考慮すれば、実際の腎機能を従来より正確に見積もれた> とされる<新しい推計法> を開発して、<1回の採血だけで済む> という "患者負担の少ないシンプルな検査方法" に至ったのだという......。
糖尿病患者の腎機能、採血1回で正確チェック 大阪市大/朝日新聞/2013.11.27 - 20:35
【小宮山亮磨】糖尿病患者について、血液をきれいにする腎臓の能力がどれだけあるか、正確かつ簡単に調べる方法を開発したと、大阪市立大のチームが25日、発表した。腎臓病を早期に見つけ、適切な時期に透析を始められるようにするのに役立つ成果だという。
腎臓は血中に含まれる老廃物などをこしとり、尿にして体外に排出する。機能を調べるには、絶食した上で2回の採血と1回の採尿を繰り返す方法があるが、入院の必要があり手間もかかる。1回の採血で血中に含まれるたんぱく質の濃度を測り、腎機能を推計する方法があるものの、糖尿病患者だと推計値が実際より高めになり、正確に測れなかった
。大阪市立大の石村栄治准教授らは、糖尿病の人とそうでない人の計80人について、腎機能と血圧や血糖値などの関係を調べた。その結果、糖分がくっついた特定のたんぱく質が血中に多い人ほど、腎機能の推計値が実際より高めに出ることがわかった。このたんぱく質の量を考慮すれば、実際の腎機能を従来より正確に見積もれた。
新しい推計法は1回の採血だけで済む。透析が必要となる理由の約4割は糖尿病。今回の方法で、早めに腎機能の低下を見つけて治療を始められる可能性があるという。
成果は米糖尿病学会誌(電子版)に掲載された。
"早期発見" の肝要さは、万病に当て嵌まると言っていいのだろう。だが、その "早期発見" のためには、言うまでもなく "簡便なチェック方法" が欠かせない。
したがって、上記サイト記事が伝える<1回の採血だけで済む新しい推計法> は、その現状からの要請に見事にフィットした開発だと思われる...... (2013.11.29)
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