"3.11 東日本大震災" では、電話などの通常の通信手段が機能しなかった分、さまざまな "ウェブサービス" が緊急時向け通信手段として活用された。
今回の "フィリピンを襲った台風30号"(「ハイエン」)による被害状況でも、そうしたことを思い出させるように、"緊急時向けウェブサーヴィス" が活用されようとしている。
下記引用サイト記事:フィリピンを襲った超巨大台風「ハイエン」と、緊急時向けウェブサーヴィス/WIRED/2013.11.11 MON では、"Google Map" をベースとした "緊急時向けウェブサーヴィス" としての "Google Crisis Response" がフォーカスされている。
<「 Google Crisis Response 」には、避難場所、病院、司令所などの場所を表示するクラウドソースのマップがあり、気象条件のオーヴァーレイもある。安否情報ページ等も紹介> とある。
<※ 日本のGoogle クライシスレスポンスは、地震や津波、台風などの情報を一覧できるマップや、避難所、医療機関、給水拠点等をまとめた災害時ライフラインマップを掲載している> とあり、地域に対応した "気象情報" がタイムリー(リアルタイム?)に "オーヴァーレイ" されていて参照できるのは重宝するに違いない。
もっとも昨今では、ソーシャル・ネットなどによるきめの細かいウェブ情報が普及したりしているので、ケースバイケースで活用することになりそうだ。
いずれにしても、"緊急時" にこそ "ウェブサーヴィス" はその威力が発揮されて然るべきだと痛感する......。
フィリピンを襲った超巨大台風「ハイエン」と、緊急時向けウェブサーヴィス/WIRED/2013.11.11 MON
「Google Crisis Response」には、避難場所、病院、司令所などの場所を表示するクラウドソースのマップがあり、気象条件のオーヴァーレイもある。安否情報ページ等も紹介。
TEXT BY ADAM MANN
IMAGE BY GOOGLE
TRANSLATION BY RYO OGATA/GALILEO
WIRED NEWS (US)
台風「ハイエン」(HAIYAN、フィリピン名「Yolanda」)は11月8日早朝、フィリピンに上陸した。8日朝の時点で最大風速88m、最大瞬間風速105mが観測されている。レイテ州の警察は11月10日、台風の進路にあった住宅や構造物の約70~80%が破壊され、死者が1万人に達するとの推定を発表した。グーグルの慈善部門であるGoogle.orgが運営する「Google Crisis Response」には、世界各地で生じた災害でリソースの調整に使える緊急対策ツールがそろっている。避難場所や病院、司令所などの場所を表示するクラウドソースのマップには天候や気象条件のオーヴァーレイもあり、影響を受けるエリアに非常警報を表示することができる。
災害の最中や災害後には、被災した人たちを見つけるのに役立つパーソンファインダー(安否情報)が使えるようになる(リンク先は日本語、台風「ハイエン」関連のページはこちら)。探している相手の名前を掲載したり、行方不明者に関する情報を提供したりできる。モバイル機器でも使え、テキストメッセージを送信することもできる。
Google.orgではほかに、世界中の人々がさまざまな慈善援助組織に寄付をできるページが設置されることが多い。このサーヴィスは、これまでに洪水、ハリケーン、地震などで実施されている。
ほかにも、OpenStreetMapには、今回の台風に関する情報を追加できる独自のWikiページと、世界中の人がこの災害のマッピングに参加できる白地図がある。
フィリピン独自のプロジェクトNOAH(Nationwide Operational Assessment of Hazards)は、地図情報、災害に関するツイート、それに高潮や高波の予測一覧を掲載したページを提供している。
※ 日本のGoogle クライシスレスポンスは、地震や津波、台風などの情報を一覧できるマップや、避難所、医療機関、給水拠点等をまとめた災害時ライフラインマップを掲載している。さらに、救援作業チームのためにスプレッドシートやフォーム、ビデオチャット等のツールをまとめたページもある。
"緊急時" における "ウェブサーヴィス" のあり方については、"期待と課題" とが交錯しているかに窺えるが、Google 自体は 「東日本大震災と情報、インターネット、Google」 という視点で模索している...... (2013.11.13)
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