台風30号の直撃で、"1万人超が死亡"か ?! とも推計されているフィリピン中部レイテ島は、今、目を覆うばかりの惨状に見舞われているという。
◆ 参照 猛烈な"台風30号"の直撃で、"1万人超が死亡"か ?! フィリピン中部レイテ島!( 当誌 2013.11.11 )
下記引用サイト記事:比台風:がれき街一面に 救助進まず治安も悪化/毎日新聞/2013.11.11 - 12:34 では、その "悲惨な実情" が、"人々の悲痛な生の声" によって浮かび上がっている。
<「 海岸線から内陸に入っても建物がない。まるで津波に襲われたようだ/ ポールにしがみつき、ずっと祈り続けた。木にしがみつき、難を逃れた同僚もいた/ モールやスーパーマーケットで略奪が発生している。食料に換えるため、テレビなどすべてが奪われた/ 家族を失った悲しみや飢えで自分を見失いかけている人もいる。人々は暴力的になり、略奪に走っている/ 食料を探し、さまよい歩く人々の姿は、まるで映画のようだ 」>
足元にあるのは以下のような信じ難い現実......。
<街は完全に破壊 ...... 一面のがれきの山と化し、収容されない遺体があちこちに/ 通信回線や道路網などが寸断/ 行政機能もまひ状態/ 被災者救助は難しい状況/ 救援物資の到着は遅れ、人々も殺気立っている/ 食料や飲料水の不足も深刻で、一部で商店からの略奪が起きるなど、治安が悪化/ 略奪に備え商店主が銃を構えて自衛する姿も......>
ほんの二三日前までは何事も無かった日常の街に、突如として立ち現れた "信じられない" 現実! <食料を探し、さまよい歩く人々の姿は、まるで映画のようだ> と呟く被災者の痛々しい心境が、生々しく伝わってくる......。
比台風 : がれき街一面に 救助進まず治安も悪化/毎日新聞/2013.11.11 - 12:34
【マニラ岩佐淳士】がれきの上に乗り上げた貨物船に破壊し尽くされた空港管制室――。今年最大の台風30号が直撃したフィリピン中部レイテ島の中心都市タクロバンは、高波と暴風雨で通信回線や道路網などが寸断され、台風上陸から3日たった11日も被災者救助は難しい状況が続いている。食料や飲料水の不足も深刻で、一部で商店からの略奪が起きるなど、治安が悪化。地元自治体から政府に戒厳令の布告を求める声も上がっている。
街は完全に破壊された。高波にさらわれた街は一面のがれきの山と化し、収容されない遺体があちこちに残っている。現地メディアは市幹部の話として、タクロバンだけで死者が1万人に達する可能性を伝えた。
「海岸線から内陸に入っても建物がない。まるで津波に襲われたようだ」。タクロバン市内に滞在中だったフィリピン政府関係者は、ロイター通信の取材に語った。
タクロバン空港職員のエフレン・ナグラマさん(47)も「ポールにしがみつき、ずっと祈り続けた。木にしがみつき、難を逃れた同僚もいた」と語った。
救援物資の到着は遅れ、人々も殺気立っている。タクロバン市幹部は「モールやスーパーマーケットで略奪が発生している。食料に換えるため、テレビなどすべてが奪われた」と語った。AP通信によると、略奪に備え商店主が銃を構えて自衛する姿も見られる。大統領に戒厳令の布告を求めたいと話す被災自治体の幹部もいる。
市職員約2000人のうち、出動可能なのは約100人で、行政機能もまひ状態だ。
教師のアンドリュー・ポメダさん(36)は、地元紙フィリピン・インクワイアラー紙の取材に「家族を失った悲しみや飢えで自分を見失いかけている人もいる。人々は暴力的になり、略奪に走っている」と語った。医学生のジェニー・チューさんは街の様子をこう表現した。「食料を探し、さまよい歩く人々の姿は、まるで映画のようだ」
"東日本大震災" によって "同規模の自然災害" に見舞われ、国際的な救援・支援を受けたばかりの日本としては、ここで、"その恩に報いる最大限を尽くすべき!" かと思われてならない。それが、"治安悪化" 状態を食い止めるためにも欠かせない...... (2013.11.13)
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