"花粉症" をはじめとして、いわゆる "アレルギー症状" に悩まされている人は少なくない。また、発症原因が人によって違うことなどから、"理解されにくい" 点もつらいところであろう。
いろいろと "対症療法" 的な治療薬はあっても、"根本的治療" に迫るものはなさそうである。
そんな中で、下記引用サイト記事 : アレルギー抑えるタンパク質を特定/NHK NEWS WEB/2013.11.18 - 06:58 は、<アレルギー症状を根本的に治療できる可能性がある> と期待される研究成果が紹介されている。
<千葉大学などの研究グループが花粉症やぜんそく、それにアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を引き起こすもとになる細胞を抑制する働きを持つタンパク質の特定に成功し、治療薬の開発につながると期待されています> とある。
<遺伝子の働きを抑える「EZH2」と呼ばれるタンパク質に注目/ タンパク質の「EZH2」には、アレルギーのもととなる「Th2」細胞が体内にできるのを抑制したり、アレルギーを引き起こす物質を分泌させるのを抑えたりする働きがあることが確認できた> ことにより、<今回見つけたタンパク質の機能を強める薬を開発すれば、アレルギー症状を根本的に治療できる可能性がある> と考えられているようだ......。
アレルギー抑えるタンパク質を特定/NHK NEWS WEB/2013.11.18 - 06:58
千葉大学などの研究グループが花粉症やぜんそく、それにアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を引き起こすもとになる細胞を抑制する働きを持つタンパク質の特定に成功し、治療薬の開発につながると期待されています。
アレルギー症状は「Th2」という細胞が体内で増え、アレルギーを引き起こす物質を大量に分泌することで発症することが分かっています。
千葉大学大学院医学研究院の中山俊憲教授などの研究グループは、遺伝子の働きを抑える「EZH2」と呼ばれるタンパク質に注目し、マウスを使って実験しました。
その結果、「EZH2」ができないように遺伝子を操作したマウスは、6日後には正常なマウスに比べて、アレルギーを引き起こす物質が2倍から4倍多く分泌されていたということです。
また正常なマウスの血液に「EZH2」ができない細胞を注入したところ、アレルギーの症状が悪化したということです。
これらのことから、タンパク質の「EZH2」には、アレルギーのもととなる「Th2」細胞が体内にできるのを抑制したり、アレルギーを引き起こす物質を分泌させるのを抑えたりする働きがあることが確認できたということで、中山教授は「今回見つけたタンパク質の機能を強める薬を開発すれば、アレルギー症状を根本的に治療できる可能性があると思う」と話しています。
毎年、その季節が到来するごとに "社会的な大騒ぎ" となる "花粉症" の撃退を期待したいが、同時に、生命にかかわる危険もあるとされる "食物アレルギー" の治療に関しても、できれば効くようであってほしいものだと思う...... (2013.11.19)
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