"心臓病" に関して、"一見、逆説的 ?!" だとも思える "調査結果" が出ている。
"あまりカッカすると心臓に悪い!" というのが世間相場の見解のはずではなかったかと思う。"カッカとなって興奮する" と血圧が上がり、それが "心臓への悪影響" につながるという分かりやすい理屈だ。
ところが、事実は小説より奇なり(?) と言うべきか、実情は、直ぐにカッカとなるような "怒りっぽい人" の方が "心臓病" リスクが小さい、というのだ。
常に、ニュース "タネ" になる事柄は、逆説的で奇異なこと以外ではないわけだが、このニュースもまた、まさに "一見、逆説的 ?!" だと言うほかない......。
下記引用サイト記事 1 : 怒りっぽい人は心臓病再発少ない 日本医科大/NHK NEWS WEB/2013.11.27 - 14:04 は、この辺の "逆説的事実 ?!" を次のように報じている。
<気が短かったり、怒りっぽかったりする人は、心筋梗塞など重い心臓病になっても再発しにくいとする研究報告を日本医科大学の研究グループがまとめました。
怒りを素直に表現できる人は、心臓への負担が軽くなっているのではないかということです> とある。また、
<「うつ状態」かどうかを判定する別の検査も行ったところ、「うつ状態」の患者は、そうでない患者に比べ、再発などによる入院や死亡の割合が2倍だったことも分かりました> と。要するに、
<「怒り」の感情は、一般に心臓への負担を増やすと考えられている> が <怒りの感情を素直に表現できる人はストレスが減り、リスクも低くなるのではないか> ということのようである。
ちなみに、"ストレスと心臓病" との "根深い関係" をおさらいしてみると、下記引用サイト記事 2 : 精神的ストレスと心臓病/循環器病情報サービス(財団法人循環器病研究振興財団) というオーソドックスな見解を見出すことになったので、付け加えておきたい。
<Aさんの場合、奥さんの死が精神的ストレスになって、それが心不全の引き金になったのでしょう。こうした精神的ストレスが心臓病の悪化の要因になることは、よく経験することです/ 同じストレスでも、反応は人によって違います。ストレスに弱い人、強い人、さまざまです。何か精神的に辛いことが起こった場合、ストレスへの反応は、ストレスの大きさ、それぞれの人の持つストレスへの耐性、さらにストレスにさらされている人を援助し、ストレスを緩和する要因(家族、友人などのサポート)などによって決まります> と......。
<それぞれの人の持つストレスへの耐性> については、にわかに向上させることは難しいと思われる。
となると、<ストレスにさらされている人を援助し、ストレスを緩和する要因(家族、友人などのサポート)> が重要な要素として浮かび上がってきそうだ......。
【 引用記事 1 】
怒りっぽい人は心臓病再発少ない 日本医科大/NHK NEWS WEB/2013.11.27 - 14:04
気が短かったり、怒りっぽかったりする人は、心筋梗塞など重い心臓病になっても再発しにくいとする研究報告を日本医科大学の研究グループがまとめました。
怒りを素直に表現できる人は、心臓への負担が軽くなっているのではないかということです。この研究を行ったのは日本医科大学の水野杏一名誉教授らの研究グループです。
グループでは心筋梗塞や心不全など重い心臓病で入院した患者414人を対象に、退院時に怒りっぽい性格かどうかを判定する検査を受けてもらいました。
この検査は、「他人の間違いで自分が遅れると腹が立つ」など10項目にどの程度当てはまるかを答えるもので、グループでは、その後、2年半にわたって患者を追跡調査しました。
その結果、怒りっぽい性格だと判定された患者は、そうでない患者に比べ、心臓病を再発するなどして入院したり死亡したりする割合が半分程度だったということです。
また、「うつ状態」かどうかを判定する別の検査も行ったところ、「うつ状態」の患者は、そうでない患者に比べ、再発などによる入院や死亡の割合が2倍だったことも分かりました。
「怒り」の感情は、一般に心臓への負担を増やすと考えられているということですが、水野名誉教授は、「怒りの感情を素直に表現できる人はストレスが減り、リスクも低くなるのではないか」と話しています。
【 引用記事 2 】
精神的ストレスと心臓病/循環器病情報サービス(財団法人循環器病研究振興財団からの部分的引用)
■ 精神的ストレスと心臓病
Aさんの場合、奥さんの死が精神的ストレスになって、それが心不全の引き金になったのでしょう。こうした精神的ストレスが心臓病の悪化の要因になることは、よく経験することです。
Heart (ハート)という言葉は「心臓」とも「心」ともとれます。心臓病と心(精神活動)は密接に関係しています。
トーマス・ホルムスとリチャード・ラーエという人が、さまざま出来事の精神的ストレスの大きさを点数化する試みをしました〈表1〉。それによると、配偶者の死が最も大きな精神的ストレスとなっています。
ちなみに、過去1 年間に〈表1〉に示した出来事の点数の合計が200~299点の方は50%の確率で、300点以上の場合は80%の確率で、なんらかの病気になると報告されています。同じストレスでも、反応は人によって違います。ストレスに弱い人、強い人、さまざまです。何か精神的に辛いことが起こった場合、ストレスへの反応は、ストレスの大きさ、それぞれの人の持つストレスへの耐性、さらにストレスにさらされている人を援助し、ストレスを緩和する要因(家族、友人などのサポート)などによって決まります〈図2〉。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
<怒りの感情を素直に表現できる人はストレスが減り、リスクも低くなるのではないか> というロジックは了解できるが、これは、"ストレスの低減/解消" というよりも、"ストレスの越境移転/輸出(?)" になりそうだ......。"移転" された方はたまらない...... (2013.11.28)
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