つい先日、国内の考古学発掘調査に関して "驚いた!" ばかりであった。
<現在の発掘調査研究では、可能であれば "DNA" の採取/抽出まで実施するというから驚きである/ 沖縄県・石垣島(石垣市)の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡で出土した旧石器時代人骨(約2万〜1万年前)からヒトDNAを抽出することに、国立科学博物館が成功した/ 古代人のDNAとしては国内最古で、旧石器時代では初> ( 旧石器人骨(約2万-1万年前)から"DNA"抽出!日本人の祖先"南方から来た"とする説示唆!( 当誌 2013.12.04 ) )
ところが、世界的なスケールでは、 "約2万〜1万年前" どころの話ではなく、"約40万年前" まで遡ってしまうのだそうだ。しかも、"DNA" の採取/抽出をも含めての話である。
下記引用サイト記事 : 最古の人類DNA解読 40万年前、スペインで発掘/【共同通信】/2013.12.05 - 03:00 および 人類最古のDNAを解読 人類の歴史に「新たなミステリー」が/HUFF POST SOCIETY NewSphere/2013.12.06 13:00 によると、<40万年前の最古の人類DNA解読> という快挙がなされたのだという。
<人類のDNAでは最古となる40万年前の初期人類の大腿骨に含まれるDNAを解読したと、ドイツやスペインの研究チームが5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表/ この初期人類の化石はスペイン北部の洞窟で発掘。骨の外見は欧州などにいたネアンデルタール人に似ていたが、DNAの特徴はシベリア南部で見つかった別の初期人類デニソワ人とよく似ていた> とある。
要するに、<今や数十万年前の人類の祖先から採取したDNAさえも調査できることが証明された> というわけなのである......。
【 引用記事 】
最古の人類DNA解読 40万年前、スペインで発掘/【共同通信】/2013.12.05 - 03:00
【ワシントン共同】 人類のDNAでは最古となる40万年前の初期人類の大腿骨に含まれるDNAを解読したと、ドイツやスペインの研究チームが5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
この初期人類の化石はスペイン北部の洞窟で発掘。骨の外見は欧州などにいたネアンデルタール人に似ていたが、DNAの特徴はシベリア南部で見つかった別の初期人類デニソワ人とよく似ていた。チームは「それぞれの祖先が近縁だった可能性がある。同時期に生きていた複数の初期人類の関係を探る手掛かりになりそうだ」としている。
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<歴史が変わるかも? 40万年前の人類DNA解読で、定説見直しか
スペイン北部の洞窟で発見された人類の大腿骨から、40万年前の人類のDNAの解読に成功したとの研究論文を、4日のネイチャー誌が掲載した。ドイツやスペインの研究チームが発表したもので、人類のDNAを解読した最古の例となる。
研究に参加したドイツのマックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボ氏は、「この成果により、今や数十万年前の人類の祖先から採取したDNAさえも調査できることが証明された」「非常に興奮している」と語っている。
1997年、ペーボ氏らが4万年前のネアンデルタール人の化石からDNAの断片を抽出。2006年、フランスとベルギーの研究チームが10万年前のネアンデルタール人のDNAの断片を抽出。これがこれまで最古の、人類のDNAの解読とされていた。......
>( 人類最古のDNAを解読 人類の歴史に「新たなミステリー」が/HUFF POST SOCIETY NewSphere/2013.12.06 13:00 )図らずも "DNA 関連技術" の発展が示すことは、"時代が進む(=科学の発展)" ならば、"これまで遡れなかった(封印されていた)過去" が明らかになり始める! という "パラドックス" なのであろう。
まさに、そういった意味で、今後さらに<歴史が変わるかも?> しれないという予感がする...... (2013.12.08)
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