"地球温暖化" への懸念は、"異常気象に伴う自然災害の多発" とともに、"感染症(デング熱など)" を媒介する "蚊" の増加(生息地域の北上)などにも広がっている。
さらに、心配される点は、"国内農産物" と "高温" との関係であろう。
下記引用サイト記事 : 農水省:アジアの植物DNA入手 温暖化に強く「改良」/毎日新聞/2013.12.29 - 10:59 によれば、既に、次のような懸念材料が浮上している。
<国内では近年、夏の気温が平年より高い年が多く、稲作で1等米の比率が落ちたり、野菜や果樹で「日焼け」による生育不良が起きたりするなどの報告が相次いでいる> とある。
"地球温暖化" 傾向が、今後、急速に緩和される見通しが立たない以上、"国内農産物" と "高温" との関係 への対応策は、既に "緊急課題!" となっているのだと思われる。
そこで、下記引用サイト記事 では、その対応策の最新動向について報じている。
<農林水産省は来年度から、農作物の新品種開発に役立つ「植物遺伝資源」の情報収集や探索を東南アジアや南アジアで強化/ 地球温暖化に対処するため、日本には存在しない高温や病害虫に強い作物や、その野生種の種子などを入手し、国内で品種改良に生かすのが主な狙い/ 同様の動きは欧米各国が先行/ 日本は関係が良好なアジアの途上国との協力で巻き返しを図りたい考え> ということだそうだ。
"地球温暖化" の加速化が、"世界的規模での食糧危機" を引き起こさないとも限らない現状では、温暖化に備えた "品種改良" 対策は必須だと言えそうである......。
農水省:アジアの植物DNA入手 温暖化に強く「改良」/毎日新聞/2013.12.29 - 10:59
農林水産省は来年度から、農作物の新品種開発に役立つ「植物遺伝資源」の情報収集や探索を東南アジアや南アジアで強化する。地球温暖化に対処するため、日本には存在しない高温や病害虫に強い作物や、その野生種の種子などを入手し、国内で品種改良に生かすのが主な狙い。同様の動きは欧米各国が先行しており、日本は関係が良好なアジアの途上国との協力で巻き返しを図りたい考えだ。
国内では近年、夏の気温が平年より高い年が多く、稲作で1等米の比率が落ちたり、野菜や果樹で「日焼け」による生育不良が起きたりするなどの報告が相次いでいる。都道府県の農業試験場などが暑さに強い品種への改良に取り組んでいるが、対策強化を迫られている。一方、農水省によると東南・南アジア地域は、ナスやキュウリ、サトイモ、ゴマなどの栽培植物の起源だった地域とされ、遺伝子の多様性が残る植物遺伝資源の宝庫とされる。地域的な特徴から生育している作物は、高温や病害虫に強い遺伝子を持つものも多いとみられている。
このため農水省は近年、入手量が減ったり、これまで入手できなかったりした東南・南アジア諸国にある種子などの植物遺伝資源に改めて着目。現在、約22万点(世界5位)を保有しているが、さらなる品種改良に生かすため、入手に乗り出す。具体的には、アジア途上国のジーンバンク(遺伝子銀行)と呼ばれる施設に保管されている種子の遺伝子解析などを支援し、温暖化に強い作物の特徴や性質を解明。更に、各国で未発見の野生種などの探索にも取り組み、相手国と2国間取引で種子などを入手し、国内で増やして種苗会社や農業試験場などに提供し、品種改良に役立てる方針だ。相手国は遺伝資源が豊富なインドネシアやタイ、ベトナム、ラオスなどが候補とみられる。【江口一】
"地球温暖化" がトリガーとなる "世界的規模での食糧危機" までを想定してしまうと、"暑さに強い品種への改良" もさることながら、そもそも、日本の "食糧自給率" に危うさはないのか? が気になるところでもある...... (2013.12.30)
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