以前に、やや衝撃的なTV番組があった。下記引用サイト記事 2 : あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~/NHKスペシャル/2013.06.12 である。
そのポイントは、以下のサイト記事の丁寧なまとめをお借りすると次のようであったかと思う。
<40代〜60代の被験者4人での実証実験では30パーセント減らした食事を3〜7週間続けただけで、長寿を担っているサーチュイン遺伝子が目覚めて働き始めた/ サーチュイン遺伝子は殆ど休眠中で、その結果、老化が進行/ 飢餓状態になると目覚め、細胞中のミトコンドリアを活性化/ 活性酸素の害を防ぎ、免疫力低下、動脈硬化、高血糖、惚け、骨粗鬆症、脱毛白髪等の老化症状を防ぎ改善して、美肌と持久力と抗がん作用を高める/ 更に注目すべきは遺伝子損傷の修復能力で、今、福島で問題になっている放射線被曝への抵抗力も期待できる/ 減食ではなく薬物でサーチュイン遺伝子を活性化させる方法/ 薬品名はレスベラトロールで、1939年に北大の高岡道夫氏が有毒なバイケイソウから発見/ 動物実験では、長寿、抗炎症、抗癌、血糖降下、放射線障害抑止などの効果が確認/ レスベラトロールを毎日服用すれば、食事制限なしでサーチュイン遺伝子を活性化できる。レスベラトロールと同じ働きをする薬品が次々と開発されている......>( 散歩好きの絵描き )
要するに、"長寿遺伝子・サーチュイン"遺伝子は、"食事量、カロリー摂取の制限を続けることによって活性化" する、というのであり、"これに相当する薬品" として赤ワインやぶどうの皮に含まれ "レスベラトロール" が注目される、というのであった。
今回、注目する下記引用サイト記事 1 : 長寿遺伝子が中年太り抑制 群馬大究明、メタボ対策に/【共同通信】/2013.12.26 - 17:52 は、まさに上記TV番組の主旨を裏書きするような意味を持つと言える。
<加齢に伴い脳にある特定の遺伝子が減り、体重増加につながることを群馬大の佐々木努准教授らの研究チームが突き止め、26日付の欧州糖尿病学会誌電子版に発表した/ この遺伝子は、細胞の老化を防ぐため、長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン」。加齢とともに減少することは知られていたが、いわゆる中年太りとの関係は明らかになっていなかった> とある。
"長寿遺伝子・サーチュイン"遺伝子が、"食事量、カロリー摂取の制限を続けることによって活性化" する という事実を、裏側から補強するように、"同遺伝子の減少と中年太りとの密接な関係" が実証されたわけだ。
これらを敷衍して言うならば、"中年太り" を放置するならば "長寿には至らない!" ということになりそうである......。
【 引用記事 1 】
長寿遺伝子が中年太り抑制 群馬大究明、メタボ対策に/【共同通信】/2013.12.26 - 17:52
加齢に伴い脳にある特定の遺伝子が減り、体重増加につながることを群馬大の佐々木努准教授らの研究チームが突き止め、26日付の欧州糖尿病学会誌電子版に発表した。
研究チームによると、この遺伝子は、細胞の老化を防ぐため、長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン」。加齢とともに減少することは知られていたが、いわゆる中年太りとの関係は明らかになっていなかった。
佐々木准教授は「サーチュインが減るメカニズムを詳しく解明し、肥満やメタボリック症候群の治療法開発に役立てたい」と話している。
【 引用記事 2 】
あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~/NHKスペシャル/2013.06.12
老化を遅らせ、寿命を延ばす遺伝子が見つかった。「サーチュイン遺伝子」というその遺伝子は、特別な人でなくても、誰もが持っている。うまく働かせられれば、平均寿命は100歳を超える。衝撃の発見
の詳細を、萩本欽一さんの案内で分かりやすくお伝えする。
サーチュイン遺伝子は最初に酵母で見つかり、その後、ハエ、ネズミ、サル、ヒト、と、地球上のほとんどの生物が持っていることが分かった。動物実験では、サーチュイン遺伝子の働きを強めることによって、寿命が20~30%延びることが確認された。
「ミトコンドリアが出す活性酸素」「免疫細胞の暴走」など、老化をもたらす具体的な要因が最新の研究で分かって来ている。サーチュイン遺伝子がONになると、指揮者のように働いて、100近くの老化要因を抑える。その結果、肌、血管、脳など様々な器官が若く保たれ、寿命が延びるのだと考えられている。
この遺伝子、万人が持っているが、普段は眠っていて働かない。しかし、働かせる簡単な方法も分かった。さらにはサーチュイン遺伝子の機能を高める"長寿薬"も開発途上にある。果たして、人間の寿命はどこまで延びるのか?最新科学の成果を追う。
常識的には理解できる事実、"中年太り" を放置するならば "長寿には至らない!" も、こうして "実証的に解明" されてみると、「腹八分目!」という健康の金言とともに再浮上してくる...... (2013.12.28)
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