米科学誌Science/今年の"科学10大NEWS"1位:免疫細胞にがん細胞を攻撃させる免疫療法!

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 "がん"と "免疫力"( cf. NK細胞/ナチュラルキラー細胞 )との関係は、高い関心を集めてきた( cf. ウィキペディア/ナチュラルキラー細胞 )が、日本の "がん免疫療法" が、国際的にも注目された! というニュースが注目を集めている。

 先ずは、下記のサイト記事に注目したい。

 <米科学誌サイエンスは20日付で、今年の「科学10大ニュース」を発表した。1位免疫細胞にがん細胞を攻撃させる「がん免疫療法の進歩だった。現時点では最終的な効果は不明で、利点ばかり強調してはいけないとしながらも、一部の患者への臨床試験が大幅に前進し、製薬会社も多額の投資をしていることを理由に挙げた。......>( 今年の科学ニュース、1位はがん免疫療法の進歩 米誌/朝日新聞/2013.12.20 - 14:40 ) という輝かしいニュースだ。

 そして、このニュースのソースを追ってみると、下記引用サイト記事免疫機能検査に関する論文が学術誌に掲載されました。(免疫細胞治療により免疫機能不全状態を改善)/(共同通信PRワイヤー)/朝日新聞/2013.12.09 に行き着くことができた。

 <医療法人社団滉志会瀬田クリニックグループでは、進行固形がん患者を対象に免疫細胞治療実施後の免疫状態を解析した研究において、免疫細胞治療実施患者の免疫状態が実施前より改善されたことを確認し、この解析結果を学術論文として発表致しました。今回、本論文が、がん免疫分野の学術誌『International Immunopharmacology』に掲載されました/ 免疫細胞治療の実施/ 減少していた免疫細胞は増加し、逆に増加していた抑制型の T 細胞は低下していることが判明。健常者に比べ機能不全状態であった患者の免疫機能が、免疫細胞治療の実施により回復することが示唆されました> とある。

 <現時点では最終的な効果は不明> だそうだが、こうして "権威のある米科学誌サイエンス" によって "評価!" された経緯からすれば、今後の研究が大いに期待される......。

 免疫機能検査に関する論文が学術誌に掲載されました。(免疫細胞治療により免疫機能不全状態を改善)/(共同通信PRワイヤー)/朝日新聞/2013.12.09

医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループ

 瀬田クリニックグループの免疫機能検査に関する論文が学術誌『International Immunopharmacology』に掲載されました

― 免疫細胞治療により免疫機能不全状態を改善 ―

 医療法人社団滉志会瀬田クリニックグループでは、進行固形がん患者を対象に免疫細胞治療実施後の免疫状態を解析した研究において、免疫細胞治療実施患者の免疫状態が実施前より改善されたことを確認し、この解析結果を学術論文として発表致しました。今回、本論文が、がん免疫分野の学術誌『International Immunopharmacology』に掲載(*1)されましたのでお知らせいたします。

( 解析結果 )

 (1) 進行固形がん患者および健常者に対し免疫機能検査を実施し、両者の免疫状態を比較
 ⇒ 健常者と比較して患者の体内ではがん細胞を攻撃する細胞および攻撃を促進する免疫細胞の多くが顕著に減少。また、がん細胞への免疫反応を抑制する細胞は逆に増加していることが判明し、患者体内における免疫機能不全状態が確認されました。

 (2) 上記患者に対し免疫細胞治療の実施前後に免疫機能検査を実施し、治療による免疫機能の変化を測定
 ⇒ 減少していた免疫細胞は増加し、逆に増加していた抑制型の T 細胞は低下していることが判明。健常者に比べ機能不全状態であった患者の免疫機能が、免疫細胞治療の実施により回復することが示唆されました

 本論文において、がん患者と健常者の免疫状態の比較により、がん患者群のがん細胞を攻撃する免疫細胞の減少が確認されたこと、ならびに、がん患者群において免疫細胞治療実施後に免疫機能状態が改善されるデータが得られたことは、患者個々の免疫状態に応じた治療法の選択と治療効果の判定基準の確立に向け、大きく寄与するものと考えています。

 瀬田クリニックグループでは、今回の論文およびこれまでの治療実績等に基づき、国内大手臨床検査会社である株式会社エスアールエル(東京都新宿区)に技術導出の上で測定を依頼し、瀬田クリニックグループ独自の免疫機能検査を実施しています。免疫機能検査の実施により、免疫を担うリンパ球などの細胞の状態を数値化して免疫機能の状態を把握することで、患者個々に最も適した免疫細胞治療の選択と、治療実施後の免疫機能の測定による治療効果の判定に応用しています。

 今後、さらなる研究を進め、患者個々の免疫状態に応じた治療選択および治療効果の判定基準の確立に寄与する有力なバイオマーカーの確立を目指してまいります。

(*1) 掲載論文
・Impaired and imbalanced cellular immunological status assessed in advanced cancer patients and restoration of the T cell immune status by adoptive T-cell immunotherapy
(進行がん患者に生じている免疫機能不全状態および免疫細胞治療によるその改善)

Atsutaka Noguchi, M.Sc.; Toru Kaneko, M.D., Ph.D.; Keiko Naitoh, M.D., Ph.D.; Masashi Saito, M.D.; Kazuro Iwai, M.D., Ph.D.; Ryuji Maekawa, Ph.D.; Takashi Kamigaki, M.D., Ph.D; Shigenori Goto, M.D., Ph.D.

※ 論文の内容は、以下URLよりご確認いただけます。
 http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1567576913004177

以上

(提供:共同通信PRワイヤー)

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 その "治療法" がさまざまなアプローチで研究開発されている "がん治療" の分野で、ある種 "王道" とも目される "がん免疫療法" が、今後の発展に向けた一つの大きな契機を得たかのようであり、とにかく喜ばしい朗報だと思われる...... (2013.12.22)













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