中国での "H7N9型 鳥インフルエンザ" 感染動向が危惧されたのは、去年の三月、四月上旬であった。そして、その中でも最も警戒されたのが "人から人への感染" であり、ウイルス自体がそうしたかたちへと変異するのではないかという恐れであった。
◆ 当誌過去記事参照 ――
< じわじわと広がる "H7N9型鳥インフルエンザ" から目が離せない......。
そうした状況で、心配されているのが "人から人への感染" である。"世界的大流行(パンデミック)" への可能性が高まると懸念されているからだ。
幸いにも、現時点ではその事実は確認されていない。
しかし、"専門家" の見解の中には、必ずしもそうでもなさそうなケースもある......。
《 今回、離れた複数の地域でH7N9型ウイルスに感染した患者が見つかっていますが、すべてが鳥から直接感染したとは考えにくい。すでに、人から人への感染が広がっている可能性があります(北海道大学大学院の喜田宏特任教授) 》 という見解が報じられている。> ( "人から人への感染"が広がっている可能性が(専門家)!但し、"弱"病原性で症状無しも!( 当誌 2013.04.20 ) )
◆ 参照 中国鳥インフル新事実:"ヒトからヒト"?内陸部(河南省)に飛び火,全国に拡大する懸念!( 当誌 2013.04.15 )
◆ 参照 "H7N9型鳥インフル" 当局は"封じ込め"に躍起!"封じ込め"はウイルスに!"Not 情報"!( 当誌 2013.04.08 )
◆ 参照 "ハト"からH7N9型ウイルスが検出!"ヒトからヒトへの感染"の可能性も!既に死者6人!( 当誌 2013.04.06 )
◆ 参照 "強毒性"で"ヒトに感染し易く"「変異」したか?鳥インフルエンザの"H7N9型"ウイルス!( 当誌 2013.04.05 )
この間の詳細な経緯はおくとして、下記引用サイト記事 : H7N9型 中国研究者「厳重な監視必要」/NHK NEWS WEB/2014.01.21 - 18:52 が、"最新情報" を報じ、再び、予断を許さない状況であることをアピールしている。
<中国本土だけで200人以上の感染者が出ているH7N9型の鳥インフルエンザについて対策を話し合う国際会議が開かれ、参加した中国の研究者は、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザにはなっていないものの、今後ウイルスが変化するおそれもあり厳重な監視が必要だと述べました> とある。
現時点での感染状況は、<これまでに中国本土だけで200人以上が感染、このうち50人余りが死亡> とあり。この数字をどう受けとめるかは別としても、発生からおよそ10か月が経過してもなお、<感染拡大を続けるH7N9型鳥インフルエンザへの対策> を、"国際会議" で話し合われなければならないという状況自体が警戒心を呼ばずにはおかない......。
H7N9型 中国研究者「厳重な監視必要」/NHK NEWS WEB/2014.01.21 - 18:52
中国本土だけで200人以上の感染者が出ているH7N9型の鳥インフルエンザについて対策を話し合う国際会議が開かれ、参加した中国の研究者は、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザにはなっていないものの、今後ウイルスが変化するおそれもあり厳重な監視が必要だと述べました。
H7N9型の鳥インフルエンザは去年3月、初めてヒトへの感染が報告され、これまでに中国本土だけで200人以上が感染、このうち50人余りが死亡しています。
WHO=世界保健機関の担当者らも参加して仙台で開かれた国際会議には、アジア各国の研究者ら300人が参加し、感染拡大を続けるH7N9型鳥インフルエンザへの対策が話し合われました。
この中で、中国の衛生当局の研究者は、H7N9型はヒトに感染しやすいように変化しているとしたうえで、ヒトからヒトに次々と感染する新型インフルエンザにはなっていないものの、ウイルスは今後さらに変化する可能性もあり、厳重に監視していくことが必要だと述べました。
これについて東北大学の押谷仁教授は「H7N9型が新型になる可能性は否定できない。全く免疫のないウイルスなので、万が一の場合に備えて医療体制などを改めて整える必要がある」と話しています。
とかく、われわれは、"報道" が姿を消せば "事実は解消した" と、いわば "反射的に" 思ってしまいがちだ。
この 中国での "H7N9型 鳥インフルエンザ" 感染動向 についても同様なのかもしれない。
そんな人間界の杜撰な風潮の陰に隠れて、狡猾な(自然な?)ウイルスたちは生存のための摂理に基づいて "限りない変異" を遂げて行く...... (2014.01.23)
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