こういった "新発見" は、"セレンディピティ( serendipity ―― 何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉 )" と呼ぶべきなのだろうか ?!
"ダウン症" など患者数が多い染色体異常も、この "iPS細胞" のアプローチで修復できる可能性があるそうなので、画期的な "新発見" だと思われる。
下記引用サイト記事 : 染色体異常が自己修復 iPS細胞で山中教授ら新発見/朝日新聞/2014.01.13 - 16:29 が、この 画期的な "新発見" を伝えている。
<染色体に異常を持つ患者の皮膚細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)をつくると、異常がひとりでに修復されて正常な細胞になる新現象を、山中伸弥京都大教授と米グラッドストーン研究所などのグループが発見した。染色体異常の治療法開発に役立つかもしれない。英科学誌ネイチャー電子版で13日発表した/ 新現象が見つかったのはリング染色体と呼ばれる異常/ 同研究所の林洋平研究員らは、リング染色体を持つ病気の患者からiPS細胞をつくり、試験管の中で病気を再現しようとした。ところが、できたiPS細胞ではリング染色体が消え、2本とも正常な染色体に変わっていた。細胞が分裂する時、本来なら元と同じリング染色体を含む細胞が二つできるはずが、何らかの理由で偏りが生じて正常な染色体だけの細胞ができたために起きたと考えられている/ 林さんは「予想外の結果で非常に驚いた。リスクもあるが、染色体異常の画期的な治療法につながる可能性がある」としている> とある。
染色体異常が自己修復 iPS細胞で山中教授ら新発見/朝日新聞/2014.01.13 - 16:29
染色体に異常を持つ患者の皮膚細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)をつくると、異常がひとりでに修復されて正常な細胞になる新現象を、山中伸弥京都大教授と米グラッドストーン研究所などのグループが発見した。染色体異常の治療法開発に役立つかもしれない。英科学誌ネイチャー電子版で13日発表した。
新現象が見つかったのはリング染色体と呼ばれる異常。正常なヒトの染色体は棒状の2本で一対になっているが、この異常では1本が端と端がくっついて輪になる。精神や発育の遅れなどと関係するとされる。治療法は知られていない。
同研究所の林洋平研究員らは、リング染色体を持つ病気の患者からiPS細胞をつくり、試験管の中で病気を再現しようとした。ところが、できたiPS細胞ではリング染色体が消え、2本とも正常な染色体に変わっていた。細胞が分裂する時、本来なら元と同じリング染色体を含む細胞が二つできるはずが、何らかの理由で偏りが生じて正常な染色体だけの細胞ができたために起きたと考えられている。
林さんは「予想外の結果で非常に驚いた。リスクもあるが、染色体異常の画期的な治療法につながる可能性がある」としている。(鍛治信太郎)
<自己修復が起こる仕組みは不明だが、細胞分裂の過程でリング染色体が消える一方、正常な染色体のコピーに置き換わることがあるという。iPS細胞は増殖能力が高く、培養中に数十回以上の細胞分裂を繰り返すうちに、自己修復された細胞が大半を占めるようになったとみられる。>( iPSで染色体異常修復 新たな治療法期待 山中教授ら発見/msn 産経ニュース/2014.01.13 - 08:07 )という報道もあり、研究は "途上" にあると思われるが、今後の究明と進展を大いに期待したいものである...... (2014.01.15)
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