世界中に "糖尿病" にかかっている人は "4億人" もいるのだという。これに関連する医療費を計算すれば膨大な額! となろう。
と同時に、だからこそ "糖尿病" 患者に焦点を合わせた医療機器の開発とビジネスもまたクローズアップされるのかもしれない。
また、普及し尽くした観のある "モバイル" 機器が、このところ向かっているターゲットは、"ウェアラブル機器" だという点も広く知られた事実だ。
だから、"目敏い企業" は、"糖尿病"×"ウェアラブル医療機器"! に焦点を合わせるのかもしれない。
◆ 参照 <アメリカのIT企業グーグルは、糖尿病の患者の負担を減らすため、血液の代わりに涙の成分から血糖値を測定するためのコンタクトレンズの開発を始めたことを明らかにしました/ 具体的にはコンタクトレンズに小型のセンサーを埋め込み、涙の成分に含まれるブドウ糖の量を、自動的に測定する仕組みを開発する計画/ レンズに小型のLEDライトを装着し血糖値が基準を超えた場合には、ライトが点滅して警告する仕組みについても実用化できないか検討>( 「涙で血糖値」グーグルが新コンタクト開発へ! "ウェアラブル端末"→"医療機器"へ!( 当誌 2014.01.19 ) )
そして、今回注目する記事もまた "この文脈" にあると言えそうだ。
下記引用サイト記事 : 「Dario」:糖尿病を克服するためのアプリ/WIRED/2014.02.09 - SUN がそれである。
<血糖値を測定し、炭水化物の摂取量を計算して、インスリンと身体的負荷のレヴェルを検証する。糖尿病に苦しむ人には気をつけるべきことがたくさんあるが、これからはもうひとり味方がいる。彼の名前は「 Dario 」という。イスラエルのスタートアップのチームの製品だ。これは健康のための鍵となるすべてのパラメーターを統合的に管理することのできる、ポータブルデヴァイスとの連携で利用するアプリである/ すべてはポケットサイズの小さな装置を中心に機能する/ 内部には25枚のテストストリップ(試験紙)のカートリッジと非常に細い針を備えた無線の血糖値計/ テストストリップに血を一滴吸収させて、オーディオジャックを通して機器をスマートフォンに接続するだけ/ Dario はオールインワンのスタイル>によって独特のアプリとなっている> とある。
患者当事者でなければ理解し難いのかもしれないが、"血糖値" 管理というものは "手間ひま" が掛かる! また、怠ることができないのは、"糖尿病" 状態が他の恐い "成人病" のへの道に通じているからだ......。
「 Dario 」:糖尿病を克服するためのアプリ/WIRED/2014.02.09 - SUN
イスラエルから、糖尿病のためのアプリ「 Dario 」がやってくる。モバイルで血糖値を測定、管理して、医者や友人、パーソナルトレーナーの中間のような存在になる。
TEXT BY MARCO COSENZA
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS(ITALIA)
PHOTO: Labstyle Innovations
血糖値を測定し、炭水化物の摂取量を計算して、インスリンと身体的負荷のレヴェルを検証する。糖尿病に苦しむ人には気をつけるべきことがたくさんあるが、これからはもうひとり味方がいる。彼の名前は「 Dario 」という。イスラエルのスタートアップのチームの製品だ。これは健康のための鍵となるすべてのパラメーターを統合的に管理することのできる、ポータブルデヴァイスとの連携で利用するアプリである。
すべてはポケットサイズの小さな装置を中心に機能する。「内部には25枚のテストストリップ(試験紙)のカートリッジと非常に細い針を備えた無線の血糖値計があります」と、Labstyle Innovationsのエレス・ラファエルCEOは説明する。指先に針を刺して、テストストリップに血を一滴吸収させて、オーディオジャックを通して機器をスマートフォンに接続するだけで、プラットフォームの能力を解放することができる。
Dario は自動でユーザーのオンラインプロフィルと同期する。グルコースに関するデータを表示したり、リアルタイムで過去のデータと比較したり、医師や家族と共有したり、食物や栄養価についての広範なデータベースにアクセスしたりできるので、糖尿病の問題をもつ人が習慣として1日に5回も行う作業が簡単になる。インスリンの適切な量をアドヴァイスすることは、少なくとも生活のなかである程度の平穏とより大きな自由を提供するのと同じくらい重要だという考えに基づいている。
さらにこのサーヴィスは、世界のほかの糖尿病患者とコンタクトを取り、それにより自分の体験を比較するためのオンラインコミュニティを想定している。実際、病気にかかっている人は4億人いて、診断や治療に984億ドルものリソースを必要としている。モバイル健康機器が削減に貢献することのできる数字だ。
確かに、この種のアプリで初めてのものではない。すでにGlucose Buddy、Glooko、MySugrなどが存在する。しかし、 Dario はオールインワンのスタイルによって独特のアプリとなっている。「多くのソリューションは、何より測定に焦点が当てられています。これに対して、測定をクラウドに移すことで、医師や患者により早く治療や行動を適応させることができるため、健康を変革する最初の一歩となります」と製品の戦略ディレクター、デイヴィッド・エデルマンは自信をもって語る。
モバイルは、いわゆるウェアラブル機器とともに「CES 2014」で優勢となっていた流れだ。利用するだけでなく、身に着けて持ち運べる技術だ。 Dario とそのハイテクなデザインは、医療用の用具もこの方向に進ませようとする最も前衛的な試みのように思われる。アプリは2013年末からイギリス、オーストラリア、ニュージーランドで無料でダウンロード可能だ(iOS版のみ)。
上記記事のような"糖尿病"×"ウェアラブル医療機器"! というコンセプトで貫かれた製品が、今後、益々衆目を集めることになりそうな気配だ...... (2014.02.10)
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