いわゆる "輸血" と呼ばれるものには、"赤血球輸血" と "血小板輸血" とがある。
◆ 参照 1. <...輸血を必要とする場合,その80%は赤血球輸血でよいといわれている。 血小板輸血は血小板が急激に減少した場合や,血小板産生低下による減少症,あるいは血小板機能の異常のため出血傾向がみられるときに輸注される。 血漿輸注のうち新鮮凍結血漿は多くの血液凝固因子を含み,外傷や外科手術の際の凝固因子の補給やそれらの欠乏による出血傾向のときに補充するために行われる。... >( kotobank/血小板輸血 )
◆ 参照 2. <血小板(けっしょうばん、英名Platelet)は、血液に含まれる細胞成分の一種である。核を持たない。血管が損傷した時に集合してその傷口をふさぎ(血小板凝集)、止血作用を持つ>( 血小板/ウィキペディア )
下記引用サイト記事 : 京大、iPSで血小板大量作製 輸血安定供給へ/【共同通信】/2014.02.14 - 02:01 は、この "血小板輸血" に必要でありながら、<献血で集められるが、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題> とされる "血小板" の、その "安定供給(体制)" 確立についての朗報である。
<人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、血小板のもとになる巨核球という細胞を作製し、血小板を大量に作り出す方法を京都大iPS細胞研究所などのチームが確立し、13日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した/ 血小板は血液成分の一つで、血液がんの患者らへの輸血に利用される。献血で集められるが、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題だ> とある。
なお、"赤血球輸血" に必要な "赤血球" についても、同 京大チームが、既に "赤血球量産" 技術を以下のとおり開発している。
◆ 参照 3. <京都大学iPS細胞研究所の江藤浩之教授らは、血液中で酸素を運ぶ赤血球をiPS細胞から大量に作り出す技術を開発した。赤血球のもとになる細胞を作って増殖させる。輸血に使う血液の確保のほか、白血病など血液の難病の治療に役立つ成果という。米科学誌ステムセル・リポーツ(電子版)に6日掲載される/ (これまでは、) iPS細胞から赤血球を作ることはできたが増殖できず、量産できなかった>( iPS細胞から"赤血球量産"の技術開発(京大)!遺伝子操作での"不死化赤血球前駆細胞"!( 当誌 2013.12.07 ) )
"iPS細胞技術" が、汎用的に要請され続けてきた "輸血" という医療領域で、"素早く応用!" されている事実は、とにかく注目される。
京大、iPSで血小板大量作製 輸血安定供給へ/【共同通信】/2014.02.14 - 02:01
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、血小板のもとになる巨核球という細胞を作製し、血小板を大量に作り出す方法を京都大iPS細胞研究所などのチームが確立し、13日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。
血小板は血液成分の一つで、血液がんの患者らへの輸血に利用される。献血で集められるが、保存期間は短く慢性的に不足し安定供給が課題だ。
東京大や京大の研究者らが設立したベンチャー企業「メガカリオン」(東京)は、今回の方法で作る巨核球を凍結保存するバンクを京大に設置しており、本格的な作製を3月末から始める予定。
<血小板の一歩手前の細胞を安定して増やすことで、従来の100倍以上の効率で血小板を作れ、製造コストも大幅に低減できる>( 京大チーム、iPS細胞で血小板量産 作製効率100倍以上/日本経済新聞/2014.02.14 - 02:00 ) ともされており、"安価な供給" が期待できそうな点にも注目したい...... (2014.02.15)
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