糖尿病の悪玉物質(細胞を老化させるタンパク質"p53")を特定!マウスで症状抑制改善!

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 "糖尿病" が、他の "成人病" を誘発する "温床" となっていることは広く知られている。しかし、その治療法としては、"インシュリン" 投与のほか、生活習慣において "血糖値" を下げることのほかは決め手を欠いているのが現状

 ◆ 参照 注目点は"糖尿病"×"ウェアラブル医療機器"!"Dario":オールインワンで"血糖値"測定!( 当誌 2014.02.10 )

 そんな状況で、下記引用サイト記事糖尿病の悪玉物質を特定 マウスで症状改善/【共同通信】/2014.02.11 - 05:00 では、"遺伝子" 関連のタンパク質に絡んで、"新薬開発" に役立つと期待される研究成果を報じている。

 <糖尿病を発症、進行させるタンパク質を京都府立医大の的場聖明助教(循環器内科)のチームがマウスを使い特定し、10日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した/ 糖尿病は......年を取ると発症しやすくなるため、チームは細胞を老化させるタンパク質「p53」に着目/ チームは、このタンパク質の働きを抑える物質を糖尿病のマウスに投与して、症状を抑え、改善させており、「新薬開発に役立つと期待される」としている> とある。



 ただ、一つ気になるのは、この<細胞を老化させるタンパク質「p53」> が、下記参照文の<p53遺伝子(ピー53いでんし)> だとするならば、<このタンパク質の働きを抑える......> ことが "糖尿病" の症状を改善するとしても、このタンパク質の<癌抑制遺伝子> としての働きはどうなるのか、という点である......。

 ◆ 参照文
 < p53遺伝子(ピー53いでんし)とは、一つ一つの細胞内でDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイクルの抑制を制御する機能を持ち、細胞ががん化したときアポトーシスを起させるとされる。この遺伝子による機能が不全となるとがんが起こると考えられている、いわゆる癌抑制遺伝子の一つ
 p53のpはタンパク質(protein)、53は分子量53,000を意味しタンパクは393個のアミノ酸から構成されている。......
 細胞が、がん化するためには複数の癌遺伝子と癌抑制遺伝子の変化が必要らしいことが分かっているが、p53遺伝子は悪性腫瘍(癌)において最も高頻度に異常が認められているp53は、細胞の恒常性の維持やアポトーシス誘導といった重要な役割を持つことからゲノムの守護者(The Guardian of the genome)とも表現されるが、染色体構造が変化する機構と、それらの細胞内での働き、そしてそれらが生物にとってどのように大切なのかについてはよくわかっていない
 ......
 p53遺伝子は単に癌の抑制にのみ関与しているのではないことが示唆されている。2002年、Tynerらは通常のマウス(p53+/+)とp53が通常よりも活性化している変異マウス(p53+/m)を比較したところ、変異マウスでは癌の発生率は低かったものの組織の老化が早く寿命が短かったことを報告した
>( p53遺伝子/ウィキペディア

 おそらくは、上記参照文にもあるとおり、
p53遺伝子は、...... 染色体構造が変化する機構と、それらの細胞内での働き、そしてそれらが生物にとってどのように大切なのかについてはよくわかっていない> とあるゆえに、この "新たな発見" によって、"p53遺伝子" の "別な素顔" が究明されて行くことになるに違いない。"遺伝子" の構造や働きは、まだまだ大半が "未知数" だというのが常識のようである......。

 糖尿病の悪玉物質を特定 マウスで症状改善/【共同通信】/2014.02.11 - 05:00

 糖尿病を発症、進行させるタンパク質を京都府立医大の的場聖明助教(循環器内科)のチームがマウスを使い特定し、10日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した

 チームは、このタンパク質の働きを抑える物質を糖尿病のマウスに投与して、症状を抑え、改善させており、「新薬開発に役立つと期待される」としている

 糖尿病は膵臓のベータ細胞の働きが低下し、血糖値を下げるインスリンが出なくなるのが原因の一つ。年を取ると発症しやすくなるため、チームは細胞を老化させるタンパク質「p53」に着目。糖尿病にしたマウスのベータ細胞を観察した。



 ちなみに、染色体に刻まれたDNAの遺伝情報というものは、<神様がどういういたずら心をおこしたのかは分からないが、長々と続く塩基配列のうち約95%は遺伝情報として全く意味を持たないイントロンと呼ばれる部分で、......>( 岸本忠三、中嶋彰 著『新・現代免疫物語 「抗体医薬」と「自然免疫」』ブルーバックス 2009.03.20 ) とあるほどに "未知数" の極みのようである。
 逆に言えば、今後の "遺伝情報/遺伝子" 研究の進展によっては、さまざまな病に対する治療薬開発の可能性が眠っている! ということになるのか...... (2014.02.12)













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