"RNA(リボ核酸)"の一種(NEAT1)!"対ウイルス免疫反応の調節機能"を担っていると判明!

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 今回も、"免疫(応答)" に関連する先端研究の成果が話題となる。
 その重要さとともに、興味と関心の尽きないのが"免疫(応答)" 現象だからである。

 昨日は、その "免疫(応答)" 機能の、いわば "副作用(?)" の側面だとも言えそうな "自己免疫疾患" と呼ばれる現象について次のように触れた。

 "免疫(応答)" 機能には、<"手放し" で "100% の味方" とばかりは称賛できないという複雑さがある。
 たとえば、"自己免疫疾患" と呼ばれている "花粉症アレルギー/リウマチ"( 臓器移植に伴う "拒絶反応" も )などがその例であり、"自分(のからだ)" に潜む "免疫細胞" 領域のメカニズム/働き自体が、"自分(のからだ)" を蝕み、苦痛や害をもたらすという "反転攻勢" に打って出ている......。>( 過剰な"細胞死/免疫応答"制御!又しても"免疫細胞"領域で新たな分子メカニズム発見!( 当誌 2014.02.07 )

 そして、今回、注目したいのは、その "自己免疫疾患" に関連しており、言ってみれば、その "裏側(?)のメカニズム" に関わる "新発見" なのである。

 下記引用サイト記事免疫反応を調節するRNA=インフルなどで発見―東大など/Yahoo!JAPAN ニュース/2014.02.07 の本題に入る前に、着目しなければならないのは、同記事中末尾にある以下の事実であろう。
 <免疫は、過剰に働くと自分の体や細胞を壊す「自己免疫疾患」の原因になるため、簡単に反応しないよう歯止めがかかっている> という事実である。

 "免疫" 機能とは、"自分(の身体)" 以外を "異物(抗原)" として何でも "抗体" をもって抗うのかと思えば、さにあらず! "モノ分かり良く鷹揚に構える(?)" スタンス! の面(=<簡単に反応しないよう歯止めがかかっている>) もある、というのである。

 それはそれで "結構な話" のように思えるが、これまた、さにあらず! その結果、"情け容赦なんぞ不必要なウイルスなど" に対して "手ぬるい" 応対となりかねないからだ......。

 そこで、「そんな "手ぬるい" 応対はマズイよ」と "調整役を果たす者(中間管理職 ?)" が必要となる......、ということになろうか。

 とまあ、こんな "枕噺(?)" を踏んでおくと、記事における以下の叙述が理解し易くなるのではなかろうか。

 <単独で機能するリボ核酸(RNA)の一種が、インフルエンザやヘルペスのウイルスに対する免疫反応の調節を担っていることが分かった/ マウスを使って実験した結果、ウイルス感染を受けて生み出されるRNAの一種「NEAT1」が、免疫反応に歯止めをかけているたんぱく質「SFPQ」の機能を解除することが分かった/ 今後、新薬を開発する手掛かりになるという

 こうした "調整役を果たす者(中間管理職 ?)" としては、<シグナル伝達分子>(<"情報伝達分子">)が、昨日の記事でも登場していたのであるが、今回の記事では "RNA(リボ核酸)"の一種 ( NEAT1 )! もまた同様の "調整役" を果たしている! というのであるからおもしろい......。

 免疫反応を調節するRNA=インフルなどで発見―東大など/Yahoo!JAPAN ニュース/2014.02.07
時事通信 2月7日(金)2時14分配信

 単独で機能するリボ核酸(RNA)の一種が、インフルエンザやヘルペスのウイルスに対する免疫反応の調節を担っていることが分かった。東京大の大学院生今村亮俊さんと秋光信佳准教授らが、筑波大や九州工業大との共同研究で発見し、6日付の米科学誌モレキュラー・セル電子版に発表した。今後、新薬を開発する手掛かりになるという

 RNAは、DNAの遺伝子情報をたんぱく質合成装置に伝える役割が知られている。ただ、人間の遺伝子が2万数千個と予想より大幅に少なく、単独で機能する多数のRNAが遺伝子の働きを調節していることが判明。近年はこのタイプのRNAへの注目が高まっている
 今村さんらがマウスを使って実験した結果、ウイルス感染を受けて生み出されるRNAの一種「NEAT1」が、免疫反応に歯止めをかけているたんぱく質「SFPQ」の機能を解除することが分かった
 免疫は、過剰に働くと自分の体や細胞を壊す「自己免疫疾患」の原因になるため、簡単に反応しないよう歯止めがかかっている


 昨今の人間社会では、何かと "調整役" が頓挫しがちであるようだ。組織にあっては "中間管理職" の比重の低下、個人間人間関係にあっても "尖がる個人" ばかりで "調整役" を果たそうとするご仁が滅法少なくなった気配だ......。
 ところが、生体内では、"シグナル伝達分子" だの "情報伝達分子" だの "RNA(リボ核酸)" だのが、長い歴史過程を背負って黙々と "調整役" を果たしているというわけだ...... (2014.02.08)













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