"糖尿病" もまた、"がん"/"認知症" と並び、高齢化時代には暗い影を落とし続ける厄介な病気だ。しかも、"高血糖" は "血管" を損なうことから、他の成人病を誘発する病気として警戒されている。
しかし、下記のように関連記事をフォローし続けているが、その治療法に関しては、現状 "決め手を欠く" 状況であるように見える。
◆ 参照
○ 糖尿病の悪玉物質(細胞を老化させるタンパク質"p53")を特定!マウスで症状抑制改善!/当誌 2014.02.12 )
○ 糖尿病治療に朗報!マウスの胚性幹細胞(ES細胞)から"膵臓細胞"を効率よく作製に成功!/当誌 2014.12.17 )
○ 全国初の"脳死膵島移植"手術成功!膵臓移植がムリでも"膵島"移植ならばできる場合も!/当誌 2013.10.09 )
○ "膵島細胞を肝臓に移植の糖尿病治療"法で、拒絶反応/副作用なし!の新方法開発成功!/当誌 2013.06.10 )
○ "新型細胞"使い糖尿病改善!膵臓の"膵島細胞"×増殖力持つ"幹細胞"!再生医療分野!/当誌 2013.05.30 )
こうした現状で、下記引用サイト記事 : ワクチンで糖尿病治療=マウスで効果、持続も-大阪大/時事ドットコム/2014.03.18 - 04:14 は、薬の投与/服用ではない "ワクチン" 接種という新手法に基づく治療法(研究段階)について報じている。
なお、"ワクチン" という手法については、とりあえず以下のように理解しておく。
<ワクチン(独: Vakzin、英: vaccine)はヒトなどの動物に接種して感染症の予防に用いる医薬品。毒性を無くしたか、あるいは弱めた病原体から作られ、弱い病原体を注入することで体内に抗体を作り、以後感染症にかかりにくくする。弱いとはいえ病原体を接種するため、まれに体調が崩れることがある>( ウィキペディア - ワクチン )
引用サイト記事 は、以下のとおりだ。
<ワクチンを使い、糖尿病のマウスの治療に成功したと、大阪大の研究グループが発表した。論文は18日以降、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。効果の持続も確認され、糖尿病の新しい治療法として期待される/ 食後に小腸から出るホルモンは、膵臓(すいぞう)からのインスリン分泌を促し、血糖を下げる。一方、血中にわずかに存在する酵素「DPP-4」はこのホルモンを分解し血糖の低下を抑制する。現在、2型糖尿病の治療薬にDPP-4の働きを阻害する薬がある/ 研究グループは、DPP-4を標的としたワクチンを作製。マウスに2週間ごとに3回接種した結果、DPP-4に対する抗体が作られ、阻害薬と同じようにDPP-4の機能を阻害した。ワクチンの効果は2~3カ月持続> とある。
ただ、<酵素「DPP-4」はこのホルモンを分解し血糖の低下を抑制> とあるが、"酵素「DPP-4」" は、一体何のために存在しているのであろうか? 過剰な "低血糖" の防止のためなのであろうか( "低血糖" は "低血糖" で、また警戒されるべき症状とされている)......。その点が気になった。
いずれにしても、<酵素はDPP4と呼ばれる。その働きを阻む糖尿病治療薬は既にあるが、中神教授は「ワクチンは薬と違い、飲み忘れがないのが利点。安全性や効果を確かめる臨床試験を、5年後をめどに実施したい」と話す>( 阪大、糖尿病ワクチンを開発 マウスの血糖低下 【共同通信】/2014.03.18 - 04:00 )と別記事も報じており、"糖尿病" 患者にとっての "薬服用" は煩わしいもの! これが、解除/軽減されることは望ましいことであるに違いない......。
ワクチンで糖尿病治療=マウスで効果、持続も-大阪大/時事ドットコム/2014.03.18 - 04:14
ワクチンを使い、糖尿病のマウスの治療に成功したと、大阪大の研究グループが発表した。論文は18日以降、米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。効果の持続も確認され、糖尿病の新しい治療法として期待される。
食後に小腸から出るホルモンは、膵臓(すいぞう)からのインスリン分泌を促し、血糖を下げる。一方、血中にわずかに存在する酵素「DPP-4」はこのホルモンを分解し血糖の低下を抑制する。現在、2型糖尿病の治療薬にDPP-4の働きを阻害する薬がある。
研究グループは、DPP-4を標的としたワクチンを作製。マウスに2週間ごとに3回接種した結果、DPP-4に対する抗体が作られ、阻害薬と同じようにDPP-4の機能を阻害した。ワクチンの効果は2~3カ月持続した。
それにしても、自然に備わった "免疫機能" を "人為的に活用(!?)" した "ワクチン" 手法を、さらに "再活用" するかに見える "知恵!" には舌を巻く思いである...... (2014.03.19)
コメントする