パーキンソン病!"iPS細胞"を使った再生医療での治療/京大が16年にも"臨床研究"開始!

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 <日本では難病(特定疾患)に指定>されている "パーキンソン病" には、効果的な治療法の決め手がないだけに、今回着目する下記引用サイト記事パーキンソン病、iPS使い治療 京大が16年にも/日本経済新聞/2014.03.07 - 02:05 は、"朗報!" として注目されるものと思われる。

 そもそも "パーキンソン病" とは、以下のように、脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的増加とを特徴とする "難病(特定疾患)" だ。

 <脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的増加とを病態とし、錐体外路系徴候(錐体外路症状)を示す進行性の疾患である。神経変性疾患の一つであり、その中でもアルツハイマー病についで頻度の高い疾患と考えられている。日本では難病(特定疾患)に指定されている。本疾患と似た症状を来たすものを、原因を問わず総称してパーキンソン症候群と呼ぶ。本症はパーキンソン症候群の一つであるということもできる。>( ウィキペディア/パーキンソン病

 こうした "難病" であるだけに、かねてより、折からの "iPS細胞を使った再生医療" のアプローチに大きな期待が寄せられていた。

 ◆ 参照
 ○ <iPS細胞を使った再生医療はこのほか、パーキンソン病や角膜のやけどなどを対象とした臨床研究の計画が進んでいる (iPS治療、実用化へ歩み着実 研究進展に期待/朝日新聞/2014.01.15 - 22:29)> (iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究の多彩な動向!着実な歩みを見せる実用化アプローチ!( 当誌 2014.01.17 )

 ○ <ヒトのiPS細胞からドーパミンを出す神経細胞を作り、パーキンソン病の症状を示すネズミの脳に移植/ 体の片側がうまく動かず、同じ場所をぐるぐると回っていたネズミは、4か月後、症状が改善し、まっすぐ歩けるようになった> (iPS 臨床研究 "パーキンソン病"でも! ぐるぐると回っていたネズミがまっすぐ歩けた!( 当誌 2013.03.02 )

 そして、今回下記引用の記事のとおり、<臨床研究を2016年にも始める> というかたちでの具体化に至った。

 <京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)はiPS細胞を使い、手足などが震える神経の難病であるパーキンソン病を治す臨床研究を2016年にも始める。iPS細胞から育てた神経細胞を移植し、脳の機能を回復させる。治療に必要な細胞を安全に作る技術を確立した。iPS細胞を使う移植は今夏にも理化学研究所が目の難病を対象に世界で初めて実施する。今回は2例目になりそうだ。日本発の再生医療が世界をリードする可能性がある/ 患者の血液からiPS細胞を作製し、さらに大量の神経細胞に成長させて患者の脳に移植する。細胞移植で、患者の脳内で減っている神経伝達物質「ドーパミン」の量を増やす> とある。

 <移植によってがんができるリスクは非常に低い/ 京大チームはこれまでにネズミやサルを使い実験。iPS細胞から作った神経細胞を移植し、治療効果を確認している> とのことであり、その "臨床成果" が待ち望まれている。

【 引用記事 】

 パーキンソン病iPS使い治療 京大が16年にも/日本経済新聞/2014.03.07 - 02:05

 京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)はiPS細胞を使い、手足などが震える神経の難病であるパーキンソン病を治す臨床研究を2016年にも始める。iPS細胞から育てた神経細胞を移植し、脳の機能を回復させる。治療に必要な細胞を安全に作る技術を確立した。iPS細胞を使う移植は今夏にも理化学研究所が目の難病を対象に世界で初めて実施する。今回は2例目になりそうだ。日本発の再生医療が世界をリードする可能性がある。(中略)

 京大の高橋淳教授らが実施する臨床研究の対象患者は6人。研究が認められれば募集する。患者の血液からiPS細胞を作製し、さらに大量の神経細胞に成長させて患者の脳に移植する。細胞移植で、患者の脳内で減っている神経伝達物質「ドーパミン」の量を増やす

 作った神経細胞の安全性を確認するため、血液採取から移植まで約9カ月かかる見通し。手術は頭部に小さな穴を2つ開け、針を使い細胞を移植する。「手術の難易度は決して高くはない」(高橋教授)。移植によってがんができるリスクは非常に低いという。(中略)

 研究チームは15年初めをめどに、京大が設置予定の安全審査のための第三者委員会に臨床研究計画を申請する。さらに厚生労働省の審査を経て厚労相が了承すれば、臨床研究が実施できる

 京大チームはこれまでにネズミやサルを使い実験。iPS細胞から作った神経細胞を移植し、治療効果を確認している

 また、感染症などの原因となる可能性がある動物の成分の代わりに、たんぱく質を使うことで、従来の20倍以上の高効率で神経細胞を作るのに成功。移植に適した細胞だけを選別する手法も開発した。成果は米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に7日掲載される。

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 上記記事中にもあるとおり、"血液採取 → iPS細胞作製 → ドーパミンを作る大量の神経細胞に成長 → 安全評価" のプロセスに時間(約9カ月)が掛かる。
 このプロセスでの "神経細胞作製の高効率化!" が、避けては通れない大きな課題であったことが窺い知れる
...... (2014.03.08)













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