眼科再生医療分野/角膜内皮"細胞の培養、移植"!従来の大掛かりな角膜移植手術解消!

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 "眼科" の "再生医療" 分野で、これまでは、いわゆる "(臓器の角膜)移植" というかたちの "大掛かりな手術" が必要とされてきた治療に対して、"体外で培養された細胞(角膜の内皮細胞)" を "移植" する、といった "臨床研究" が、"世界初" で取り組まれ成果を上げている、という。

 こうした "再生医療" 分野での "細胞移植" に関しては、これまでに当誌では以下のような記事を扱ってきた

 ◆ 参照 1.
 ○ <iPS細胞から育てた神経細胞を移植......>( パーキンソン病!"iPS細胞"を使った再生医療での治療/京大が16年にも"臨床研究"開始!/当誌 2014.03.08 )
 ◆ 参照 2.
 ○ <心臓の心筋以外の細胞五つの遺伝子を入れて、拍動する心筋細胞に変える/ iPS(人工多能性幹)細胞を使わずに直接、心筋細胞ができれば、細胞移植の必要がなく、がん化のリスクも低い......>( iPS細胞を使わずに"心筋細胞"を作製!慶大成功!"心筋梗塞"治療に遺伝子治療から光!/当誌 2013.07.17 )
 ◆ 参照 3.
 ○ <膵臓の中の膵島細胞肝臓に移植する糖尿病治療......>( "膵島細胞を肝臓に移植の糖尿病治療"法で、拒絶反応/副作用なし!の新方法開発成功!/当誌 2013.06.10 )

 今回注目する記事は、下記引用サイト記事 1、2培養角膜3人に移植し視力回復 世界初の臨床研究、京都府立医大/【共同通信】/2014.03.12 - 17:43角膜内皮細胞を培養、移植 府立医大が世界初/京都新聞/2014.03.06 - 09:18 であり、いわゆる "iPS細胞" アプローチではなく、<独自に探し出した3種類の薬剤を使う>という "培養" アプローチだという。

 <京都府立医大や同志社大、滋賀医大のチームは12日、目の角膜を透明に保つ角膜内皮が傷み、視力が低下する水疱性角膜症患者3人に、培養して作った角膜内皮細胞を移植する臨床研究を実施し、視力回復に成功したと発表した。チームによると、培養した角膜内皮細胞の移植は世界初/ 今回の手法は多くの患者に移植したり、同じ患者に再度移植したりできる利点

 <角膜内皮が傷んで視力が低下する「水疱性(すいほうせい)角膜症」の患者3人に、培養した細胞を目に注入する手術を実施......慢性的に提供者が不足している角膜移植に置き換わる治療として期待されている/ 府立医大の木下茂教授のグループは、独自に探し出した3種類の薬剤を使うことで、人の角膜から取り出した内皮細胞をシャーレ上で増やすことに成功した。この細胞を角膜の裏側に注入/ 木下教授は「角膜のような臓器ではなく細胞の移植のため、手術が簡単で患者の負担が少ない。正常な角膜組織を傷つけないので治療効果も期待できる」と話している> とある。

 いわゆる "iPS細胞" アプローチではない "細胞培養" 法ではあっても、これを安全に "移植する" という "再生医療の治療法" が定着していくならば、これまでのような患者の負担が大幅に軽減され、まさに "光が射す" ものと思われる......。

【 引用記事 1 】

 培養角膜3人に移植し視力回復 世界初の臨床研究、京都府立医大/【共同通信】/2014.03.12 - 17:43

 京都府立医大や同志社大、滋賀医大のチームは12日、目の角膜を透明に保つ角膜内皮が傷み、視力が低下する水疱性角膜症患者3人に、培養して作った角膜内皮細胞を移植する臨床研究を実施し、視力回復に成功したと発表した。チームによると、培養した角膜内皮細胞の移植は世界初

 現在、角膜から採取した角膜内皮を移植し、悪くなった部分と取り換えたり、角膜そのものを移植したりする治療法があるが、慢性的に角膜の提供者が不足。さらに、角膜内皮細胞は人の体内で増えないため、移植しても減ることもあった

 今回の手法は多くの患者に移植したり、同じ患者に再度移植したりできる利点がある。


【 引用記事 2 】
 角膜内皮細胞を培養、移植 府立医大が世界初/京都新聞/2014.03.06 - 09:18

 人の体内では増殖しない目の角膜内皮細胞を培養して移植する世界初の臨床研究を京都府立医科大が7日までに始めた。角膜内皮が傷んで視力が低下する「水疱性(すいほうせい)角膜症」の患者3人に、培養した細胞を目に注入する手術を実施し、いずれも経過は順調という。慢性的に提供者が不足している角膜移植に置き換わる治療として期待されている

 ■ 患者3人、経過順調

 事故や手術、病気で角膜内皮が傷つき水疱性角膜症になると、角膜が濁って視力が大幅に低下する。現在は角膜移植で内皮を取り換えるしか治療法がない

 府立医大の木下茂教授のグループは、独自に探し出した3種類の薬剤を使うことで、人の角膜から取り出した内皮細胞をシャーレ上で増やすことに成功した。この細胞を角膜の裏側に注入することで、角膜内皮として定着し機能することをサルの実験で確認している

 臨床研究では、米国から輸入した第三者の角膜の内皮細胞を培養して使用。昨年12月から今年2月にかけて移植手術をした3人には問題は起きておらず、視力が手術前の約0・01~0・04から、現段階で全て0・2以上に回復しているという。今後、2年間で30人に移植して有効性を確かめ治験の実施を目指す。

 木下教授は「角膜のような臓器ではなく細胞の移植のため、手術が簡単で患者の負担が少ない。正常な角膜組織を傷つけないので治療効果も期待できる」と話している

 ■角膜内皮 黒目の部分で外部から光を取り込む角膜の最も内側にある。内皮の働きで角膜は透明に保たれている。水疱性角膜症は国内に約1万人の患者がいるとされ、角膜移植が唯一の治療法だが、大掛かりな手術が必要で、移植後の内皮細胞数が減少してしまう課題がある。角膜移植の6割以上を占める

( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)

 なお、"目の疾患" と言えば、現在、"目の難病「加齢黄斑変性症」" への治療に関して<iPS細胞から育てた色素上皮を移す手術>( ◆ 参照 1. iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究の多彩な動向!着実な歩みを見せる実用化アプローチ!/当誌 2014.01.17 ) ) という計画も進行中だそうであり、併せて注目される...... (2014.03.15)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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