健康を害すれば、身体も心も辛いだけでなく、とかく "おカネがかかる" ! かと言って、"おカネをかければ" 健康になれるものでもない。"おカネをかけずとも健康になれること" に目を向けたいものだ。
それは、"持ち前の免疫力を最大限に発揮すること!" 以外ではないと思われる。
◆ 参照
○ 番組 NHKスペシャル『人体ミクロの大冒険 あなたを守る!細胞が老いと戦う』紙面要約!/当誌 2014.04.09
< ◆ 地中海に浮かぶ長寿の島:イタリヤ/サルデーニャ島 ...... 長寿の人の割合が世界一 100歳超の高齢者は5千人に一人(世界平均の2倍)
長寿の人(100歳の人)の共通項
血液から採取した免疫細胞に特徴
免疫細胞が非常に効果的に働き続けていることが分かった。
免疫細胞の働きには年齢によって大きな違いがある。
60代の免疫細胞は病原体に対して動きが鈍い。
サルデーニャ島の高齢者はこの免疫細胞が衰えていない、20代の動きを保っている
「長生きの大きな要因は遺伝を別にすればなんといっても免疫でしょう。特に百歳以上の高齢者は免疫細胞の力が非常に強いことに驚かされます。病原体に対して抵抗力が高いのです。」>
優れたコンテンツに満ちた同番組は、多方面にわたる説得力を持っており、さまざまなことを考えさせた。
今回、目を向ける点は、その中のちょっとしたエピソード的な一点 ―― "免疫力と運動" ―― に過ぎない。
< ◆ 運動による免疫細胞の改善
バーミンガム大学(英) 衰えた免疫細胞を運動で回復させる。 5分間の運動でも、筋肉から分泌された物質が免疫細胞を活発にさせる。 免疫細胞を若く保つことが老化を阻止する> (同上サイト)
ここでも、<5分間の運動でも......> とあるが、この点が重要だと思える。
とかく、"何でも一生懸命!" になりやすい国民性からすると、"運動は身体にいい" というと "がむしゃら" なりがちだ。
しばしば、"苦痛に歪む表情"でジョギングなどをしている方を見かけるが、それも "週一の休日" という頻度であれば、多分、翌週に疲れとダメージを持ち越すだけの結果ではないかと余計な心配をしたりする......。
そこで、"免疫力を高める" ための運動の仕方/留意点! に着目する際には、今回注目する記事としては、下記引用サイト記事 : ■ やさしい免疫のはなし ~運動すれば病気にならないの?~/健康科学研究室 が最適ではないかと思われた。
<1 運動とナチュラルキラー細胞 運動に対して明らか反応するものとしてナチュラルキラー細胞(NK細胞)があげられます。これはリンパ球のひとつで血液中を巡回し,ウイルスや癌細胞等に働きかけます/
2 運動強度とナチュラルキラー細胞活性 運動強度に応じてナチュラルキラー細胞活性は高まり,運動をやめると活性は低下 問題なのは,無酸素作業閾値(AT)を越えるような高い強度の運動後や,2時間以上の運動後には顕著な低下がみられるということ。/
3 継続した運動習慣とチュラルキラー細胞活性 一方,継続した運動習慣を持つ人の安静時のナチュラルキラー細胞活性は,標準より高い つまり 1回の運動ではデメリットをもたらす運動条件でも,習慣化することによってより大きな免疫能力獲得することができる/
4 免疫力を高める運動は人それぞれ違う 中高年者は虚血性心疾患をはじめとする循環器系の傷害予防を考えて,ウオーキングやジョギング等の有酸素運動を習慣化することをすすめます。いきなり息が切れるような強度の高い運動をすることは,デメリットが多い/
5 楽しく運動をしないと免疫力は高まらない 運動をする際に気をつけてほしいことがもうひとつ。それは楽しみながら運動をするということ。 ナチュラルキラー細胞にはβ-エンドルフィンというホルモンのレセプターがあり,これは楽しいとか気持ちがいいという感情を引き起こす作用がある。このβ-エンドルフィンがナチュラルキラー細胞に結合すると細胞活性が増加。つまり楽しみながらする運動では免疫機能が増加する。逆にストレスの高い状態で行えば免疫力は抑制されるので,押しつけられて嫌々する運動むしろマイナスとなるので避けるべき> とある。
"免疫力を高める運動とは" という視点に立つならば、<1回の運動ではデメリットをもたらす運動条件でも,習慣化することによってより大きな免疫能力獲得することができる> という作法こそが Best!のようである。
■ やさしい免疫のはなし ~運動すれば病気にならないの?~ / 健康科学研究室
皆さんは運動会や遠足の後に子供が熱を出したり,激しい試合後にスポーツマン風邪をひいたりするという話を聞いたことがありまか?
このページではどのように運動が私達の免疫に影響を与えるかということを,私の研究内容をふまえながら解説したいと思います。
1 運動とナチュラルキラー細胞一口に免疫と言っても,免疫は働きの異なる機能を持つ多くの物質により構成されています。
中でも運動に対して明らか反応するものとしてナチュラルキラー細胞(NK細胞)があげられます。
これはリンパ球のひとつで血液中を巡回し,ウイルスや癌細胞等に働きかけます。
2 運動強度とナチュラルキラー細胞活性運動強度に応じてナチュラルキラー細胞活性は高まり,運動をやめると活性は低下します。
問題なのは,無酸素作業閾値(AT)を越えるような高い強度の運動後や,2時間以上の運動後には顕著な低下がみられるということです。
この時期には免疫力が抑制され,感染の危険性が高くなります。普通,活性低下は運動後6時間から24時間元に戻りますが,時には1週間以上も戻らない例もあります。
3 継続した運動習慣とチュラルキラー細胞活性一方,継続した運動習慣を持つ人の安静時のナチュラルキラー細胞活性は,標準より高いことが示されています。
つまり 1回の運動ではデメリットをもたらす運動条件でも,習慣化することによってより大きな免疫能力獲得することができるのです。
4 免疫力を高める運動は人それぞれ違う以上のことから,中高年者は虚血性心疾患をはじめとする循環器系の傷害予防を考えて,ウオーキングやジョギング等の有酸素運動を習慣化することをすすめます。
また成長期や青年期では身体的に問題がなければむしろ積極的に強い運動をして,免疫機能向上と総合的体力を身につけることをすすめます。
いずれにしてもいきなり息が切れるような強度の高い運動をすることは,デメリットが多いでしょう。
また,スポーツに熱中していると気づかないうちにオーバートレーニングになることも多いので,必ず適度な回復期をとるとように心がけて下さい。
5 楽しく運動をしないと免疫力は高まらない運動をする際に気をつけてほしいことがもうひとつあります。それは楽しみながら運動をするということです。
ナチュラルキラー細胞にはβ-エンドルフィンというホルモンのレセプターがあり,これは楽しいとか気持ちがいいという感情を引き起こす作用があるのです。このβ-エンドルフィンがナチュラルキラー細胞に結合すると細胞活性が増加します。
つまり楽しみながらする運動では免疫機能が増加するということです。
逆にストレスの高い状態で行えば免疫力は抑制されるので,押しつけられて嫌々する運動むしろマイナスとなるので避けるべきです。
( ※引用者注 ―― 文意を損なわないよう留意して割愛しています。)
◆ その他参考記事
○ < 慣れないうちの激しい運動は免疫力が低下する >( 免疫力を高める100のまとめ )
ちなみに、自分の場合、一昨年の秋より "10km/一日の自転車トレーニング" の日課を継続してきた甲斐あってか、二シーズン、風邪を撃退し続けている。
当初は "ややキツイ" 日課であったが、昨今では "楽しみながら" = "β-エンドルフィン" の効果さえ伴っているかに思える...... (2014.04.16)
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