"疲労" を、決して侮らない方がよさそうであることについては、一昨日にも目を向けた。
◆ 参照 ( 国内初「疲労」専門クリニック!予防医学の観点に立ち健康と病気の"中間的段階"ケア!/当誌 2014.05.23 ) )
「予防医学」の観点からすれば、"疲労感" もまた、"健康と病気の「中間的な段階」" から発せられる無視できない "アラーム" の一種だと考えられるわけなのであろう。
ただ、"疲労" には、単なる一過性の現象では終わらず長期(6ヶ月以上続く)に及び、その上、各所に痛みまで伴うとされる "慢性疲労症候群" という要注意の特殊ケースもあるとされる。
◆ 参照 ( 実は"TGF-β"という"サイトカイン"の仕業!"慢性疲労"の原因も、"抜け毛"の原因も!/当誌 2014.03.26 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 免疫細胞活性化が原因か 慢性疲労症候群の痛み/【共同通信】/2014.05.23 - 22:06 は、そうした 慢性疲労症候群" に伴う "痛み" の仕組みを解き明かした研究成果を伝えている。
<名古屋大大学院医学系研究科の木山博資教授(機能組織学)らの研究グループは23日、慢性疲労症候群(CFS)患者が感じる痛みは、脳や脊髄内の免疫機能を担う細胞「ミクログリア」の活性化が原因の一つとなって引き起こされる可能性が高いとの研究結果を、国際科学誌電子版に発表した/ CFSは痛みや強い疲労感が半年以上続き、睡眠障害などを引き起こすが、痛みの原因は不明だった。木山教授は「ミクログリアの活動を抑制すれば、CFS患者の痛みを和らげられる可能性がある」と治療法開発に期待している> とある。
<免疫機能を担う細胞「ミクログリア」の活性化が原因の一つ> だと解析されているところから、いわゆる "アレルギー" 現象の一種だと理解できそうだ。
<"ミクログリア"/ 免疫細胞/ 神経細胞の障害などにより、過度に活性化すると、炎症性物質(炎症性サイトカインなど)を産生し、神経細胞の機能異常などを引き起こすことが知られている> ( 下記 ◆ 参照 "ミクログリア" について )
免疫細胞活性化が原因か 慢性疲労症候群の痛み/【共同通信】/2014.05.23 - 22:06
名古屋大大学院医学系研究科の木山博資教授(機能組織学)らの研究グループは23日、慢性疲労症候群(CFS)患者が感じる痛みは、脳や脊髄内の免疫機能を担う細胞「ミクログリア」の活性化が原因の一つとなって引き起こされる可能性が高いとの研究結果を、国際科学誌電子版に発表した。
CFSは痛みや強い疲労感が半年以上続き、睡眠障害などを引き起こすが、痛みの原因は不明だった。木山教授は「ミクログリアの活動を抑制すれば、CFS患者の痛みを和らげられる可能性がある」と治療法開発に期待している。
◆ 参照 "ミクログリア" について
○ <脳や脊髄に存在する免疫細胞で、中枢神経系を構成する細胞の約5~20%を占める。正常状態では細長い突起を動かしながら周囲の環境を監視している。しかし、神経細胞の障害などにより、過度に活性化すると、炎症性物質(炎症性サイトカインなど)を産生し、神経細胞の機能異常などを引き起こすことが知られている。> ( 慢性疲労症候群モデル動物での異常な痛みを抑えることに成功 ~ 脊髄内のミクログリアの活性化が原因の可能性 ~/名古屋大学 九州大学 科学技術振興機構(JST)/2014.05.23 )
冒頭の参照記事でも、"慢性疲労" の原因に "TGF-β" という "サイトカイン"(免疫系伝達物質)が名指しされてもいたわけだ。
"慢性疲労(症候群)" と "免疫細胞" の働きとの関係、そして "アレルギー" 現象などに研究者たちの視線が向けられている気配である...... (2014.05.25)
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