統一名称「フレイル(frail)」と改名された"老化現象"!高齢化社会に即した学会対応!?

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 結局、「老化現象ですね!」 と言われて締めくくられることが多い、とは、病院帰りの高齢者からもれがちな呟きである。
 事実はそのとおりなのではあろうが、それでは身も蓋もないとも言える。

 確かに、「老化現象」の因果連関を詳細に説明されたとしてもさほど有難いとも思えないが、それでももう少しマシな説明、ちょっとした "善後策" の解説なりが有って然るべきなのかもしれない。
 何しろ時代は、高齢者たちが大量に病院に詰め寄せている時代であり、この傾向は当面変わりそうもないのである
......。

 今回注目する下記引用サイト記事筋力・活力の老化は「フレイル」 学会が命名、予防提言 土肥修一/朝日新聞/2014.05.08 - 08:42 は、そんな現状を見つめ直したものかどうか、"日本老年医学会" が、従来「老化現象」と呼ばれてきた "現象" を、「フレイル」と改名(?)したとの顛末を報じている

 <日本老年医学会は、高齢になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付け、予防に取り組むとする提言をまとめた。これまでは「老化現象」として見過ごされてきたが、統一した名称をつくることで医療や介護の現場の意識改革を目指している/  フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」から来ている。健康と病気の「中間的な段階」で、提言では、75歳以上の多くはこの段階を経て要介護状態に陥るとしている。高齢になるにつれて筋力が衰える現象は「サルコペニア」と呼ばれ、さらに生活機能が全般的に低くなるとフレイルとなる/  米国老年医学会の評価法では、① 移動能力の低下 ② 握力の低下 ③ 体重の減少 ④ 疲労感の自覚 ⑤ 活動レベルの低下 のうち、三つが当てはまると、この段階と認定している/  たんぱく質を含んだ食事や定期的な運動によって、この段階になるのを防いだり、遅らせたりできる/  フレイルの予防法 ① 十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食事 ② ストレッチ、ウオーキングなどを定期的に行う ③ 身体の活動量や認知機能を定期的にチェック ④ 感染予防(ワクチン接種を含む) ⑤ 手術の後は栄養やリハビリなど適切なケアを受ける ⑥ 内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談 (荒井秀典・京都大教授による)> とある。

 老化に伴って遭遇する "健康の喪失" は、何も "認知症" や "がん" ばかりではないはずであり、むしろ結果としてそれらに至る "進行過程" こそが "予防の観点" から注視されるべきなのかもしれない。
 そうした点を考慮するならば、<健康と病気の「中間的な段階」> を浮かび上がらせ、関心を喚起させるフレイル」という名称設定は有意義だと思われる


 筋力・活力の老化は「フレイル」 学会が命名、予防提言 土肥修一/朝日新聞/2014.05.08 - 08:42

 日本老年医学会は、高齢になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付け、予防に取り組むとする提言をまとめた。これまでは「老化現象」として見過ごされてきたが、統一した名称をつくることで医療や介護の現場の意識改革を目指している

 フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」から来ている。健康と病気の「中間的な段階」で、提言では、75歳以上の多くはこの段階を経て要介護状態に陥るとしている。高齢になるにつれて筋力が衰える現象は「サルコペニア」と呼ばれ、さらに生活機能が全般的に低くなるとフレイルとなる

 米国老年医学会の評価法では、① 移動能力の低下 ② 握力の低下 ③ 体重の減少 ④ 疲労感の自覚 ⑤ 活動レベルの低下 のうち、三つが当てはまると、この段階と認定している。国立長寿医療研究センターの調査によると、愛知県大府市に住む65歳以上の高齢者約5千人(脳卒中などの持病がある人を除く)のうち11%が該当したという。

 たんぱく質を含んだ食事や定期的な運動によって、この段階になるのを防いだり、遅らせたりできるとされる。提言を作成した荒井秀典・京都大教授は「適切に対応すれば、心身のよい状態を長く保つことができるという考えを浸透させたい。医療や介護の費用の抑制にもつながる」と話す。(土肥修一)

フレイルの予防法

 ① 十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを含む食事
 ② ストレッチ、ウオーキングなどを定期的に行う
 ③ 身体の活動量や認知機能を定期的にチェック
 ④ 感染予防(ワクチン接種を含む)
 ⑤ 手術の後は栄養やリハビリなど適切なケアを受ける
 ⑥ 内服薬が多い人(6種類以上)は主治医と相談
  (荒井秀典・京都大教授による)


 ◆ 参照 フレイルティ&サルコペニアと介護予防/京府医大誌 2012 )

 翻って考えれば、「老化現象」や "老化" という諸々の生理的実態などの医学的解明は、軽視とまでは言わないまでも、どうも他の医学的研究課題の陰に置かれてきたかの印象が拭い切れない。
 これだけ "老化過程" と重なって発症する数々の疾病が問題視されている現状を踏まえるならば、まさに「フレイル」が正面切って凝視されてよいかと思われる
...... (2014.05.22)













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