脊髄損傷のラット:酵素(たんぱく質)投与で神経細胞を再生、動き回れる回復 (京大)!

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 "中枢神経系" である "脊髄" は、脳と手足などの "末梢神経系" とを繋ぎ、脳からの運動命令を伝えたり、手足の感覚情報を返したりしている。
 ところが、もしこの "脊髄" が損傷する("脊髄損傷")ならば、"末梢神経系" の場合とは異なって、"修復と再生は不能!(決定的な治療法なし)" だと見なされている。 損傷部位以下の手足などから "運動機能" が失われ、"感覚知覚機能" も失われる(麻痺)ことになる。
 それゆえに、"脊髄損傷" は甚大な障害につながりかねないと警戒されている。


 ◆ 参照 当誌過去の "神経(幹)細胞" 関連記事

 (1) <神経幹細胞から神経細胞に分化する過程を見ると、3種類のタンパク質の一つ「Ascl1(エーエスシーエルワン)」が作られ続け蓄積している> ( 神経幹細胞を"青色光で操作"して神経細胞を作る技術開発!治療/再生医療へ可能性大!/当誌 2013.11.02

 (2) 切れた神経の再生促進!神経の修復に新製品!純国産"誘導チューブ" 知覚回復8割超!/当誌 2014.02.17

 今回注目する下記引用サイト記事脊髄損傷、酵素で神経細胞が再生...京大グループ/YOMIURI ONLINE 関西発/2014.05.16 は、こうした "脊髄損傷" への治療に対して "明るい材料!" を提供しているように思われる

 <体内では再生しないとされる神経細胞酵素(たんぱく質)の投与で再生させることにラットの実験で成功したと、武井義則・京都大特定助教らの研究グループが15日、科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。脊髄損傷などの新たな治療法になる可能性があるとしている/  神経細胞は、体の各部位と脳の間で信号をやり取りしている。脊髄には、神経系の細胞のもとになる神経幹細胞があるが、通常は体外で培養しないと神経細胞に変化しない。交通事故などで脊髄が傷ついた際、神経幹細胞は患部に集まってくるものの、傷口をふさぐ細胞にしか変化せず、神経細胞にはならないため、信号がやり取りできなくなり、手足にまひが生じる/  グループは、脊髄神経細胞への変化を抑えている物質を特定。この物質の働きを止める酵素を、脊髄の半分を損傷させたラットの患部に2週間注入し続けた。すると、投与開始から1週間後に新しい神経細胞ができ始め、4週間後には後ろ脚で体重を支え、動き回れるようになった。投与しなかったラットはほとんど動けなかった/  武井さんは「軽い脊髄損傷なら、症状をある程度抑えられるのではないか。重度の場合も、酵素で再生を促した後、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞を補えば、より効果的な治療になるだろう」と話している> とある。

【 引用記事 】

 脊髄損傷酵素で神経細胞が再生...京大グループ/YOMIURI ONLINE 関西発/2014.05.16

 体内では再生しないとされる神経細胞酵素(たんぱく質)の投与で再生させることにラットの実験で成功したと、武井義則・京都大特定助教らの研究グループが15日、科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。脊髄損傷などの新たな治療法になる可能性があるとしている

 神経細胞は、体の各部位と脳の間で信号をやり取りしている。脊髄には、神経系の細胞のもとになる神経幹細胞があるが、通常は体外で培養しないと神経細胞に変化しない。交通事故などで脊髄が傷ついた際、神経幹細胞は患部に集まってくるものの、傷口をふさぐ細胞にしか変化せず、神経細胞にはならないため、信号がやり取りできなくなり、手足にまひが生じる

 グループは、脊髄神経細胞への変化を抑えている物質を特定。この物質の働きを止める酵素を、脊髄の半分を損傷させたラットの患部に2週間注入し続けた。すると、投与開始から1週間後に新しい神経細胞ができ始め、4週間後には後ろ脚で体重を支え、動き回れるようになった。投与しなかったラットはほとんど動けなかった

 武井さんは「軽い脊髄損傷なら、症状をある程度抑えられるのではないか。重度の場合も、酵素で再生を促した後、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞を補えば、より効果的な治療になるだろう」と話している。


 この画期的な "脊髄損傷" 新治療法 は、現時点では、ラットによる実験段階に留まっているが、"後ろ脚で体重を支え、動き回れるようになった" ラットの眩しい回復ぶりが、より早く "脊髄損傷" で苦しむ患者さんたちの現実となることを願わずにはいられない...... (2014.05.17)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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