"認知症" の予防! に関心が集まっている昨今だ。
その予防対策は、"成人病体質" の改善をはじめとして幅広く提言されているが、最も手軽な対策としては "適度の運動" が挙げられる。
◆ 参照 当誌過去の "認知症と運動" 関連記事
(1) <早足での歩行ができる運動能力を維持することで、認知症に関連するような認知機能低下を抑制できる可能性が考えられる。ワーキングメモリは、高齢者では急速に低下することが知られている> ( "認知症"と脳の"ワーキングメモリ"! "早足歩行"で認知機能低下を抑制――熊本大学!/当誌 2014.05.04 )
(2) <ネプリライシンの減少と有酵素運動/ しかし残念ながらこのネプリライシン、60才を過ぎると体内での生産量が低下してしまいます/ しかし有酵素運動で増やすことが出来るそうです/ 有酵素運動とは、エアロビ、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどの、一定時間以上継続し脂肪を燃焼させる運動のこと/ ダイエット目的でこれらの運動を行っている人も多いですが、それと知らずにアルツハイマーの予防になっていたなんて一石二鳥> ( "アルツハイマー型認知症"予防策の一つ!"有酸素運動"で"酵素:ネプリライシン"強化!/当誌 2014.04.01 )
(3) <身体運動、特にランニングは、神経系にも影響を及ぼして、新しいニューロンの生産を促進する。しかし、それだけではないランニングが新しい神経幹細胞の生産を促して、脳の老化を遅らせ、記憶力のパフォーマンスを向上させることも証明/ この研究は、成人年齢における幹細胞の喪失が、不可逆的プロセスではないことを証明する最初のもの/ ランニングのような有酸素運動が老化のプロセスを阻止して、海馬の中での新しい神経幹細胞の大量生産を促し、記憶能力を増大させることを確かめました> ( ランニングなどの有酸素運動が、脳の老化阻止/海馬の"神経幹細胞"新生/記憶能力増大!?/当誌 2014.03.23 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 軽い運動でも脳の認知機能向上/NHK NEWS WEB/2014.05.23 - 06:07 も、"運動による認知症予防" という視点を補強するものだ。
<ウオーキングと同じ程度の軽い運動を短時間行っただけで、脳の認知機能が高まったことが筑波大学などの研究グループの実験で分かりました/ 征矢教授は今回、中央大学と共同でウオーキングと同じ程度のより軽い運動の効果について実験しました。 実験では20代の男女25人が10分間自転車のペダルをこいだあと、パソコン画面に出た色と、色を表す文字が一致しているかなどを即座に判断するテストを行いました/ その結果、脳の中の認知機能をつかさどる「前頭前野背外側部」と「前頭極」の活動が運動をしていないときよりも活発になり、認知機能が高まったことが分かりました/ この結果について征矢教授は「ウオーキング程度の軽い運動でも脳の認知機能に効果があることが分かった。今後は長期間軽い運動をした場合の効果などを調べて認知症の予防に役立てたい」と話しています> とある。
冒頭の 当誌過去の "認知症と運動" 関連記事 においても、いわゆる "有酵素運動" が、"認知症" の予防! に効果的であることが強調されてもいる。
<長期間軽い運動をした場合の効果> の測定結果に期待したいところである。
軽い運動でも脳の認知機能向上/NHK NEWS WEB/2014.05.23 - 06:07
ウオーキングと同じ程度の軽い運動を短時間行っただけで、脳の認知機能が高まったことが筑波大学などの研究グループの実験で分かりました。
脳の認知機能を高める運動については、ジョギングに相当する運動を短時間行うと脳の中の判断力や注意力を支配する部分の活動が活発になることが筑波大学体育系の征矢英昭教授らの研究で分かっています。
征矢教授は今回、中央大学と共同でウオーキングと同じ程度のより軽い運動の効果について実験しました。
実験では20代の男女25人が10分間自転車のペダルをこいだあと、パソコン画面に出た色と、色を表す文字が一致しているかなどを即座に判断するテストを行いました。その結果、脳の中の認知機能をつかさどる「前頭前野背外側部」と「前頭極」の活動が運動をしていないときよりも活発になり、認知機能が高まったことが分かりました
。この結果について征矢教授は「ウオーキング程度の軽い運動でも脳の認知機能に効果があることが分かった。今後は長期間軽い運動をした場合の効果などを調べて認知症の予防に役立てたい」と話しています。
上記記事では、<ウオーキングと同じ程度の軽い運動を短時間行っただけ> という水準の運動を指している点が一つの特徴ではないかと思われる。
こうした "難易度が低い水準" の提唱に励まされるかたちで、先ずは実践してみることが大事なのかもしれない...... (2014.05.24)
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