世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!

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 <病原菌の抗生物質に対する抵抗力がどんどん強くなっているせいで、わたしたちはペニシリン以前の時代に戻ろうとしている> ( もし細菌が抗生物質との戦いに勝利したら/WIRED/2013.02.07 ) のであろうか?

 いよいよ "抗生物質(抗菌薬)" と "多剤耐性菌" との攻防は、頂上対決の様相を呈している観がある......。

 ◆ 参照 当誌での "抗生物質" 関連記事
 (1) <多剤耐性菌とは、多くの抗菌薬(抗生物質)に耐性を獲得した菌のことです。......多剤耐性の菌に感染してしまった場合、使える抗菌薬の種類はかなり限定されてしまいますので、耐性でない菌に比べれば治療が困難になることは事実です。なお、報道などで表現されている"ほとんどの抗生物質に耐性を示す"ような多剤耐性菌であっても、まだ一部の抗菌薬は使用可能なので、全く治療の手段が無いわけではありません......> ( "新型"多剤耐性菌(CRE)か?! 院内感染110人/大阪医療センター 免疫低下患者は要警戒?!/当誌 2014.03.20

 (2) <抗生物質を服用することで腸内細菌のバランスが乱れ、ぜんそくの症状が悪化することを、筑波大や米ミシガン大などの研究チームが動物実験で確かめた。腸内にカビが増える一方で「善玉菌」の乳酸菌が減っており、ヒトにも同じ仕組みがあると見ている......> ( "抗生物質と腸内細菌「善玉菌」"の関係!ぜんそく:抗生物質で悪化も 腸内でカビ増殖!/当誌 2014.01.21

 下記引用サイト記事WHO「耐性菌感染 世界で広がっている」/NHK NEWS WEB/2014.05.01 - 05:24 は、"ここまで来てしまったか!" の印象が禁じえない危機的な現状!について以下のように報じている

 <WHO=世界保健機関は、主要な抗生物質が効かず治療が困難な耐性菌の感染について報告書を発表し、世界のすべての地域で感染が広がっているとして、国際社会が一致して対策を取ることが必要だと強調/  黄色ブドウ球菌など7つの細菌について、従来は効果が見られた特定の抗生物質が効かなかった例/  黄色ブドウ球菌の場合、アフリカや南北アメリカの一部の国で、抗生物質のメチシリンを投与しても80%から90%の患者に効かなかった/  肺炎などを引き起こす肺炎かん菌でも、アフリカを中心に多くの国で50%以上の患者に抗生物質を投与しても効かなかった/  世界中で耐性菌の感染が広がっている/  報告書は、このままでは将来、抗生物質が役に立たなくなる可能性があると警告したうえで、感染情報の調査方法を統一して世界全体で情報を共有することや、新たな治療方法の開発に力を入れることなど、国際社会による一致した対応の必要性を提言> とある。

 WHO耐性菌感染 世界で広がっている」/NHK NEWS WEB/2014.05.01 - 05:24

 WHO=世界保健機関は、主要な抗生物質が効かず治療が困難な耐性菌の感染について報告書を発表し、世界のすべての地域で感染が広がっているとして、国際社会が一致して対策を取ることが必要だと強調しました。

 WHO耐性菌の世界的な感染状況を調べるため、114の加盟国から提供されたデータを基に、黄色ブドウ球菌など7つの細菌について、従来は効果が見られた特定の抗生物質が効かなかった例を報告書としてまとめ、30日、発表しました。
 それによりますと、黄色ブドウ球菌の場合、アフリカや南北アメリカの一部の国で、抗生物質のメチシリンを投与しても80%から90%の患者に効かなかったということです。
 また、肺炎などを引き起こす肺炎かん菌でも、アフリカを中心に多くの国で50%以上の患者に抗生物質を投与しても効かなかったと報告されるなど、世界中で耐性菌の感染が広がっているとしています。
 報告書は、このままでは将来、抗生物質が役に立たなくなる可能性があると警告したうえで、感染情報の調査方法を統一して世界全体で情報を共有することや、新たな治療方法の開発に力を入れることなど、国際社会による一致した対応の必要性を提言しています。
 ジュネーブのWHO本部で記者会見したフクダ事務局長補は、耐性菌の感染は、一部の地域や途上国の問題ではなく世界全体の問題だ」と強調しました。


 コンピュータウイルスなど、"いたちごっこ" だと揶揄される社会現象が目立つ昨今であるが、"抗生物質(抗菌薬)" と "耐性菌(多剤耐性菌)" との "攻防関係" こそ世界中の人々を震撼させる現象はない。
 この根底には、医療側における "抗生物質多用(濫用)" 姿勢という問題があるだけではなく、患者側にも "即効的な治療" として "抗生物質依存" に傾く姿勢がある、とも指摘されている。危機回避に向けては相応の覚悟を伴った改革が必須のようだ
...... (2014.05.02)













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