"iPS細胞"の応用で、神経の難病:"筋萎縮性側索硬化症(ALS)"の進行を遅らせる(京大)!

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 神経の難病、"筋萎縮性側索硬化症(ALS)" について知る人は少ないかもしれないが、"閉じ込め症候群(TLS [totally locked in state])" というその身につまされる気の毒な症状から思い起こす人もいるのではなかろうか

 ◆ 参照 当誌過去の "神経細胞、ALS" 関連記事

 (1) <交通事故などで脊髄が傷ついた患者に、神経を修復する働きのある物質を投与し、その回復を図る初めての臨床試験を慶応大学などのグループが始めると発表......> ( "脊髄損傷"の新治療法(たんぱく質HGF投与)臨床試験開始(慶応大)!寝たきり患者回復!?/当誌 2014.06.18

 (2) < "ALS(筋萎縮性側索硬化症)" の患者さんたちの "閉じ込め症候群(TLS [totally locked in state])" の問題......> ( "TLS 患者" における、"自律神経系" の "非言語的コミュニケーション"/当誌 2010.03.25


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞、ALS治療に応用 マウスで効果確認 京大/朝日新聞(阿部彰芳)/2014.06.27 - 09:54 は、この "筋萎縮性側索硬化症(ALS)" への新たな治療につながる可能性が期待される "iPS細胞" によるアプローチの研究成果について報じている

 <健康なヒトのiPS細胞から作った神経の働きを支える細胞を移植し、神経の難病、筋萎縮性側索硬化症ALS)の進行を遅らせることに、京都大などのグループがマウスで成功した。移植しないマウスより、寿命が1割弱延びたALSの根本的な治療は見つかっておらず、今後、治療に応用できる可能性があるとして期待される/  米科学誌ステムセルリポーツ電子版に27日発表する。ALS手足や舌、呼吸に必要な筋肉がやせて動かせなくなる病気。筋肉を動かす神経細胞の障害が原因とされる。進行を遅らせる薬はあるが、効果は限られており、iPS細胞などを使った再生医療の研究が進んでいる。ただ、神経細胞そのものは、移植しても死んでしまうなど、障壁が高いことがわかっていた/  京大iPS細胞研究所の井上治久教授らは、神経細胞の働きを支えるグリア細胞に着目。遺伝子変異でALSを発症したマウスの腰の背骨内に、iPS細胞で作ったグリア細胞に変化する前段階の細胞を移植した。すると、移植しない場合の平均寿命150・4日が11・8日延び、運動機能の衰えも遅かった/  移植した細胞は神経細胞を長生きさせるたんぱく質を分泌しており、井上さんは「神経細胞とグリア細胞を組み合わせて移植すれば、症状の改善につながる可能性もある」と話す。海外では、神経細胞にもグリア細胞にもなれる神経幹細胞を移植する同様の研究が実施されている> とある。

 iPS細胞ALS治療に応用 マウスで効果確認 京大/朝日新聞(阿部彰芳)/2014.06.27 - 09:54

 健康なヒトのiPS細胞から作った神経の働きを支える細胞を移植し、神経の難病、筋萎縮性側索硬化症ALS)の進行を遅らせることに、京都大などのグループがマウスで成功した。移植しないマウスより、寿命が1割弱延びたALSの根本的な治療は見つかっておらず、今後、治療に応用できる可能性があるとして期待される

 米科学誌ステムセルリポーツ電子版に27日発表する。ALS手足や舌、呼吸に必要な筋肉がやせて動かせなくなる病気。筋肉を動かす神経細胞の障害が原因とされる。進行を遅らせる薬はあるが、効果は限られており、iPS細胞などを使った再生医療の研究が進んでいる。ただ、神経細胞そのものは、移植しても死んでしまうなど、障壁が高いことがわかっていた

 京大iPS細胞研究所の井上治久教授らは、神経細胞の働きを支えるグリア細胞に着目。遺伝子変異でALSを発症したマウスの腰の背骨内に、iPS細胞で作ったグリア細胞に変化する前段階の細胞を移植した。すると、移植しない場合の平均寿命150・4日が11・8日延び、運動機能の衰えも遅かった

 移植した細胞は神経細胞を長生きさせるたんぱく質を分泌しており、井上さんは「神経細胞とグリア細胞を組み合わせて移植すれば、症状の改善につながる可能性もある」と話す。海外では、神経細胞にもグリア細胞にもなれる神経幹細胞を移植する同様の研究が実施されている。(阿部彰芳)


 "筋萎縮性側索硬化症(ALS)" とは、未だ "原因不明" であること、そして、

 <手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけ、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚や知能、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。>( 筋萎縮性側索硬化症とは/難病情報センター ) という。
 こうした現状であるだけに、薬によらずに症状の <進行を遅らせる> ことに成功し、<症状の改善につながる可能性もある> という今回の研究成果は、大いに注目されるものだと思われる
...... (2014.06.28)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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