"認知症" には "大きな二つの壁"、<大きな二つの壁/ 60歳代から70歳代で現れる「血管性認知症」という壁/ その後の80歳前後で現れる「アルツハイマー型認知症」という壁> ( "認知症"にならないための"正攻法"!"血管性認知症"と"アルツハイマー型認知症"が壁!/当誌 2014.04.20 ) がある、とされている点については繰り返し目を向けてきた。
どうも、これら両者の壁に、"喫煙" は、悪影響を及ぼしているようである。
今回注目する下記引用サイト記事 : 喫煙者の認知症リスク2倍...脳神経細胞に影響か/yomiDr. ヨミドクター/2014.06.14 では、"喫煙と認知症発症との関係" について、かなり大規模な "追跡調査" に基づき、<喫煙者は非喫煙者に比べ、認知症の発症リスクが2倍> という "調査結果" を報じている。
<たばこを吸う人は認知症>になる危険度が2倍に高まるとの調査結果を九州大の清原裕教授(環境医学)らの研究グループがまとめた/ 14日の日本老年医学会で発表/ かつて喫煙は認知症を減らすとの報告があり、近年、それを否定する報告も海外で相次いでいた/ 日本人対象の研究でも、たばこが認知症のリスクとなることが示された>
<今回の調査は、1988年時点で認知症でなかった福岡県久山町の高齢者712人の集団(平均年齢72歳)を15年間追跡した。また、この集団の15年前(72~73年、平均年齢57歳の中年期)の健診記録を照合。中年期、高齢期の喫煙状況と認知症発症の関係を調べた/ 追跡期間中に認知症を発症したのは202人。中年期、高齢期の各時期で「喫煙」「過去に喫煙歴あり」「非喫煙」に分けて分析すると、喫煙者は非喫煙者に比べ、認知症の発症リスクが2倍になった。過去に喫煙歴がある人と非喫煙者では明確な差はなかった/ 中年期、高齢期の両時期とも喫煙している人は、全く喫煙歴のない人に比べ、危険度が2・8倍に上った/ 喫煙が脳神経細胞の障害をもたらしたり、動脈硬化を促進したりするのが認知症の誘因になっているとみられる> とある。
喫煙者の認知症リスク2倍...脳神経細胞に影響か/yomiDr. ヨミドクター/2014.06.14
たばこを吸う人は認知症>になる危険度が2倍に高まるとの調査結果を九州大の清原裕教授(環境医学)らの研究グループがまとめた。
14日の日本老年医学会で発表した。かつて喫煙は認知症を減らすとの報告があり、近年、それを否定する報告も海外で相次いでいたが、日本人対象の研究でも、たばこが認知症のリスクとなることが示された。
今回の調査は、1988年時点で認知症でなかった福岡県久山町の高齢者712人の集団(平均年齢72歳)を15年間追跡した。また、この集団の15年前(72~73年、平均年齢57歳の中年期)の健診記録を照合。中年期、高齢期の喫煙状況と認知症発症の関係を調べた。
追跡期間中に認知症を発症したのは202人。中年期、高齢期の各時期で「喫煙」「過去に喫煙歴あり」「非喫煙」に分けて分析すると、喫煙者は非喫煙者に比べ、認知症の発症リスクが2倍になった。過去に喫煙歴がある人と非喫煙者では明確な差はなかった。
中年期、高齢期の両時期とも喫煙している人は、全く喫煙歴のない人に比べ、危険度が2・8倍に上った。
喫煙が脳神経細胞の障害をもたらしたり、動脈硬化を促進したりするのが認知症の誘因になっているとみられる。
(2014年6月14日 読売新聞)
上記記事での "喫煙と認知症発症との関係" についての調査結果は、概ね説得力のあるもの! だと受けとめられる。
しかも、"追跡調査(15年間)" によるものとあるだけに頷かざるを得ない。―― 本来、"一般薬剤"(および種々の治療法)の効能に関しても、こうした長期間の "追跡調査" が実施されて然るべきところ、現状はと言えば、"結果データ操作" までなされることがあるようで不信感ばかりが刺激される ――
その例とも受けとめられるのが、上記記事でも言及されていた、<かつて喫煙は認知症を減らすとの報告があり、......> であろう。
さまざまな "情報の操作" が、一般人の想定を超えて蔓延している昨今では、受けとめ側が最大限の吟味努力をする以外に手はなさそうだ...... (2014.06.16)
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