こうした "統計処理的な予測" が、"違和感!" を刺激したり、場合によっては "感情の逆撫で!" につながり得るであろうことは当然予想されよう。
"がん" が、もはや "他人事" だとは言い切れなくなっている、そんな環境の中に置かれていると、"がん罹患数" もさることながら、"がん死亡数" といった "統計的予測" は、やはり物議を醸さざるを得ないのかもしれない......。
が、関係当局側にとっては、さまざまな対応案件が絡む "がん対策" の推進のためには、やむを得ない措置であろうかと、斟酌させられてしまう。
今回注目する下記引用サイト記事 : 今年のがん死亡は37万人と初の予測/Science Portal/2014.07.11 は、まさに "ハードボイルド" な仕草で、こうした "統計的予測" について報じている。
<今や日本人の3人に1人はがんで亡くなる。日本人死因の1位を1981年以来占め続けているがんの動向は人々の身近な関心事である。2014年に新たにがんと診断される人(罹患数)は88万人(男性50万人、女性38万人)、死亡する人は37万人(男性22万人、女性15万人)と、国立がん研究センターのがん対策情報センターが推定し、7月10日にがん情報の総合サイト「がん情報サービス」で公開した/ その年のがんの動向について予測して公表するのは初めて。1975年以降のがんの推移を基に、人口の高齢化なども考慮して予測した。同情報センターは今後、毎年春にその年の予測数を公開する。「予測精度を検証しつつ、ニーズに沿ったがん統計情報を整備していく。がん対策の目標設定や評価への活用など、一層確実ながん対策に寄与したい」としている/ 14年のがん罹患数は胃と肺、大腸の順で、いずれも13万人前後。男性では胃がんと肺がんが罹患数9万人でほぼ並び。女性では乳がんの罹患者が8万7千人と飛び抜けて多い。死亡数では、肺がんが7万7千人で、胃がんと大腸がんの各5万人を大きく上回った。治療の難しい膵臓がんの死者数は3万2千人で、肝臓がんと入れ替わって4位になった> とある。
やはり、留意すべきなのは、"罹患数予測" にあっては、<がん罹患数は胃と肺、大腸の順で、いずれも13万人前後。男性では胃がんと肺がんが罹患数9万人でほぼ並び。女性では乳がんの罹患者が8万7千人と飛び抜けて多い> という点。
また、<死亡数では、肺がんが7万7千人で、胃がんと大腸がんの各5万人を大きく上回った> という点であろう......。
"野放図(?)な喫煙環境" を生き抜いた末に、こぞって "高齢化" を迎える世代が、否応なくリスクの影を色濃くしているということになるのであろうか......。
今年のがん死亡は37万人と初の予測/Science Portal/2014.07.11
今や日本人の3人に1人はがんで亡くなる。日本人死因の1位を1981年以来占め続けているがんの動向は人々の身近な関心事である。2014年に新たにがんと診断される人(罹患数)は88万人(男性50万人、女性38万人)、死亡する人は37万人(男性22万人、女性15万人)と、国立がん研究センターのがん対策情報センターが推定し、7月10日にがん情報の総合サイト「がん情報サービス」で公開した。
その年のがんの動向について予測して公表するのは初めて。1975年以降のがんの推移を基に、人口の高齢化なども考慮して予測した。同情報センターは今後、毎年春にその年の予測数を公開する。「予測精度を検証しつつ、ニーズに沿ったがん統計情報を整備していく。がん対策の目標設定や評価への活用など、一層確実ながん対策に寄与したい」としている。
現在の最新の統計は、罹患数が2010年の推計80万5千人、死亡数が12年の36万1千人で、集計まで時間を要して数年遅れの公表になり、現在と直近の変化を知ることができなかった。予測数値は、現行のがん対策の継続を前提に算出するため、後に公開されるその年の実測値と突き合わせれば、がん対策の評価・分析の手がかりにもなる。
14年のがん罹患数は胃と肺、大腸の順で、いずれも13万人前後。男性では胃がんと肺がんが罹患数9万人でほぼ並び。女性では乳がんの罹患者が8万7千人と飛び抜けて多い。死亡数では、肺がんが7万7千人で、胃がんと大腸がんの各5万人を大きく上回った。治療の難しい膵臓がんの死者数は3万2千人で、肝臓がんと入れ替わって4位になった。
数字で見るかぎり、"胃がん/肺がん/大腸がん" が "罹患数" でも "死亡数" で "突出した塊" を構成しているのが一目瞭然だ。
この "塊" に対する "がん治療" 水準の飛躍的発展に、日本の "がん治療" 対策の命運が掛かっているものと思われる...... (2014.07.14)
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