"電動の歩行支援ロボットやロボットスーツなど" が、歩行困難者の "歩行支援機" として注目され始めている現在だ。
ただ、"電動" 方式だとどうしても "重装備" となりがちであり、"よりシンプルで扱いが簡単な支援機を!" という要望も少なくないであろうと思われる。
こうした要望に見事応えたのが、今回注目する下記引用サイト記事 : 電源いらない歩行支援機 安く軽く、名工大など開発/朝日新聞(鈴木彩子)/2014.07.07 - 07:26 が報じる <電源いらない歩行支援機>=「ACSIVE(アクシブ)」である。
<脳卒中などで片足にまひが残った人のリハビリを助ける歩行支援機を、名古屋工業大学の佐野明人教授と、義足メーカーの今仙技術研究所(岐阜県)が共同開発した。自力で歩く二足歩行ロボットをヒントにした、モーターも電源もいらない装具だ/ 名前は「ACSIVE(アクシブ)」。片足の骨格のような構造で、まひした方の足に着ける。腰骨の位置に固いバネが仕込まれ、まひ側の足が後ろに下がると縮む。反動で「ポーン」と太もも、ひざ下を順に振り出し、無理なく次の一歩を踏み出せる/ 鋼板製で、重さは腰のベルトも含めると約900グラム。腰のベルトとふくらはぎの留め具で固定する。バネの強さや板の長さは利用者に合わせて調節する/ 佐野さんは、動力を与えなくても人間のように歩き続ける二足歩行ロボットの研究者 モーターや電源なしで、緩い下り坂を27時間、72キロ歩き続けたロボットの開発に成功している/ 重力で倒れそうになると腰の位置のバネが縮み、反発で次の一歩を振り出す。「人間に応用したい」と数年前にアクシブの開発を思い立った。留め具など快適に装着できる工夫は今仙技研の経験を生かした/ 昨年5月から岐阜大学病院リハビリテーション部と共同で試行する。脳卒中などで片足にまひが残った入院患者の退院前リハビリを中心に、50~70代ののべ約30人が1回20~30分活用。早い人は1週間ほどで歩く姿勢が改善/ 同大学整形外科の青木隆明講師は、「足が自然に上がるため正しい歩き方のイメージがつかめ、自信がもてて早期回復につながるようだ」と説明/ 市販されている電動の歩行支援ロボットやロボットスーツに比べ安価で、装備はシンプルで軽い。青木さんは「装着が簡単で高齢者も扱いやすい」と話す/ 今仙技研は医療機関やリハビリ施設向けに9月に販売を始める予定で、1台15万~20万円ほどの見通しだ。両足のまひや、長年続くまひには適用が難しいという> とある。
よく指摘されるように、"早期開始" の "リハビリ" が望ましい点は間違いなく、その点から言えば、こうした "歩行支援機" の活躍の可能性は決して小さくはなさそうである。
電源いらない歩行支援機 安く軽く、名工大など開発/朝日新聞(鈴木彩子)/2014.07.07 - 07:26
脳卒中などで片足にまひが残った人のリハビリを助ける歩行支援機を、名古屋工業大学の佐野明人教授と、義足メーカーの今仙技術研究所(岐阜県)が共同開発した。自力で歩く二足歩行ロボットをヒントにした、モーターも電源もいらない装具だ。
名前は「ACSIVE(アクシブ)」。片足の骨格のような構造で、まひした方の足に着ける。腰骨の位置に固いバネが仕込まれ、まひ側の足が後ろに下がると縮む。反動で「ポーン」と太もも、ひざ下を順に振り出し、無理なく次の一歩を踏み出せる。
鋼板製で、重さは腰のベルトも含めると約900グラム。腰のベルトとふくらはぎの留め具で固定する。バネの強さや板の長さは利用者に合わせて調節する。
佐野さんは、動力を与えなくても人間のように歩き続ける二足歩行ロボットの研究者だ。モーターや電源なしで、緩い下り坂を27時間、72キロ歩き続けたロボットの開発に成功している。
重力で倒れそうになると腰の位置のバネが縮み、反発で次の一歩を振り出す。「人間に応用したい」と数年前にアクシブの開発を思い立った。留め具など快適に装着できる工夫は今仙技研の経験を生かした。
昨年5月から岐阜大学病院リハビリテーション部と共同で試行する。脳卒中などで片足にまひが残った入院患者の退院前リハビリを中心に、50~70代ののべ約30人が1回20~30分活用。早い人は1週間ほどで歩く姿勢が改善したという。
同大学整形外科の青木隆明講師は、「足が自然に上がるため正しい歩き方のイメージがつかめ、自信がもてて早期回復につながるようだ」と説明する。
市販されている電動の歩行支援ロボットやロボットスーツに比べ安価で、装備はシンプルで軽い。青木さんは「装着が簡単で高齢者も扱いやすい」と話す。
今仙技研は医療機関やリハビリ施設向けに9月に販売を始める予定で、1台15万~20万円ほどの見通しだ。両足のまひや、長年続くまひには適用が難しいという。(鈴木彩子)
"電源不要" というこの画期的な "歩行支援機" の開発は、やはり、<動力を与えなくても人間のように歩き続ける二足歩行ロボットの研究者(佐野明人教授)> ならではの開発だと言わなければならない。
"人間の(歩行)動作" を "ロボットの(歩行)動作メカニズム" に置き換えてみる過程で、"二足歩行動作の中心原理" が余すところなく把握され尽くした、ということなのであろう。
"ロボット開発" が、"人間に対する認識深化" と相互的関係にあることを端的に示す例だと思われる...... (2014.07.08)
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