"がん放射線治療法" は、がんの"三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)の一つとなっている。
これらの治療法は、必ずしも問題なしとはされず、その評価もいろいろと分かれているのが現状であろう。が、少なくともあってはならないのは "医療ミス" である。
ただでさえ、がん患者は "余命、再発、転移......" といった身に迫る不安材料によって、精神状態は揺らぎ続けているに違いなかろう。
そこへ持って来て、"医療技術の稚拙さ" に由来する "医療ミス" まであったのでは、がん患者はおちおちしてはいられまい。
がんを対象とするだけに、"除去手術/抗がん剤/放射線" は、その副作用からも窺えるところだが、いずれも行使される影響力はいわば重火器に匹敵(?)するほど大きい。
それだけに、"操作ミス、判断ミス" を含む "医療ミス" は絶対に回避されなければならないはずだ。
今回注目する下記引用サイト記事 : がん放射線治療で誤照射 7人健康被害か/NHK NEWS WEB/2014.07.24 - 17:35 は、"がん放射線治療法" における、看過できない "医療ミス" について報じている。
<神奈川県伊勢原市にある東海大学医学部付属病院で、がんの放射線治療を行った100人の患者に対し、患部以外の誤った場所に放射線を当てていた医療ミスで、このうち7人の患者に皮膚のえ死などの重い健康被害が起きていた可能性のあることが分かりました/ 東海大学医学部付属病院では、去年12月、子宮がんなどの放射線治療を行った100人の患者に対して、患部から3センチずれたところに誤って放射線を当てていた医療ミスが明らかになりました/ font color="#800080">それによりますと、今回の医療ミスが原因で100人の患者のうち7人に、皮膚のえ死や排尿障害などの重い健康被害が起きていた可能性があるということです。7人のうち5人はすでに完治したものの、2人は現在も治療を続けているということです/ また、報告書では、医療ミスの原因について、経験のない放射線技師が担当したことや、前の担当者からの引き継ぎ不足、それに、医療機器メーカーの説明が不十分だったことが重なったとしています......> とある。
"除去手術/抗がん剤" 治療法が、種々の弊害もあって見直しがなされる状況で、"放射線治療法" の意義については色褪せてはいないようだ。
ただ、医療界において、"放射線治療科" の存在比重は思いのほか小さいままであったとも言われ、この分野の飛躍発展には多少時間が掛かるのではないかとも......。
がん放射線治療で誤照射 7人健康被害か/NHK NEWS WEB/2014.07.24 - 17:35
神奈川県伊勢原市にある東海大学医学部付属病院で、がんの放射線治療を行った100人の患者に対し、患部以外の誤った場所に放射線を当てていた医療ミスで、このうち7人の患者に皮膚のえ死などの重い健康被害が起きていた可能性のあることが分かりました。
東海大学医学部付属病院では、去年12月、子宮がんなどの放射線治療を行った100人の患者に対して、患部から3センチずれたところに誤って放射線を当てていた医療ミスが明らかになりました。これを受け、病院側は24日、日本放射線腫瘍学会などが患者への影響や医療ミスの原因をまとめた報告書を公表しました。
それによりますと、今回の医療ミスが原因で100人の患者のうち7人に、皮膚のえ死や排尿障害などの重い健康被害が起きていた可能性があるということです。
7人のうち5人はすでに完治したものの、2人は現在も治療を続けているということです。また、報告書では、医療ミスの原因について、経験のない放射線技師が担当したことや、前の担当者からの引き継ぎ不足、それに、医療機器メーカーの説明が不十分だったことが重なったとしています。猪口貞樹病院長は「患者の皆さんには丁寧に状況を説明して誠意をもって対応するとともに再発防止に向けて努力していきたい」と話しています。
現在の "がん治療" にあっては、もはや "QOL(Quality of Life、生活の質)" を度外視することはできなくなっている。
そんな折に、<皮膚の壊死や排尿障害などの重い健康被害> を招く "医療ミス" 発生というのは、まさに信じ難い出来事だと思われる。と同時に、こうした不始末は、全医療界の "氷山の一角" に過ぎないというシニカルな声も聞く...... (2014.07.26)
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