日常化したグローバリズムに伴う "人の移動の激しさ" から来るものなのか、それとも昨今の "温暖化気象" によるひとつの余波なのかどうか、"約70年ぶり" に "デング熱" の感染者が発生したという。
◆ 参照 "デング熱"
<一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛(Arthralgia)、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、点滴静脈注射や輸血といった治療が用いられる。稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。> ( ウィキペディア - デング熱/ )
今回注目する下記引用サイト記事 1-2 : 新たにデング熱の感染確認 都内、埼玉の20代男女/【共同通信/2014.08.28 - 15:32 / 10代女性デング熱国内感染確認 約70年ぶり、埼玉県在住/【共同通信/2014.08.27 - 14:01 は、"感染者が複数発生!" という、やや謎めいた事実について報じている。
<東京都と埼玉県は28日、海外渡航歴のない都内在住の男性と埼玉県在住の女性がデング熱にかかったとそれぞれ発表した。2人は20代で、既に感染が確認された埼玉の10代女性と同じ学校の生徒。いずれも東京・代々木公園で蚊に刺されたとみられる。国内感染は3人となった。/ 都や県によると、3人はほかの生徒と一緒に8月初旬から週に3回ほど、学園祭に向けて代々木公園でダンスの練習をしていた。都は公園でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が高いとみて、28日夕に駆除を実施する。>
<厚生労働省は27日、埼玉県在住の10代日本人女性がデング熱にかかったと発表した。女性には海外渡航歴がなく、海外でウイルスに感染した人を刺した蚊を通じ国内で感染したとみられる。海外で感染した患者は年間200例程度見つかっているが、国内での感染は1945年以降、約70年間記録がないという。/ 女性は8月下旬に40度の高熱を出し、さいたま市内の病院に入院しているが、容体は安定しているという。国立感染症研究所などが女性の周辺に感染者がいないかなどの調査を進めるとともに、都道府県に情報提供した。/ デング熱はネッタイシマカなどが媒介するウイルスによる熱病。> とある。
【 引用記事 1 】
新たにデング熱の感染確認 都内、埼玉の20代男女/【共同通信/2014.08.28 - 15:32
東京都と埼玉県は28日、海外渡航歴のない都内在住の男性と埼玉県在住の女性がデング熱にかかったとそれぞれ発表した。2人は20代で、既に感染が確認された埼玉の10代女性と同じ学校の生徒。いずれも東京・代々木公園で蚊に刺されたとみられる。国内感染は3人となった。
都や県によると、3人はほかの生徒と一緒に8月初旬から週に3回ほど、学園祭に向けて代々木公園でダンスの練習をしていた。都は公園でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が高いとみて、28日夕に駆除を実施する。
【 引用記事 2 】
10代女性デング熱国内感染確認 約70年ぶり、埼玉県在住/【共同通信/2014.08.27 - 14:01
厚生労働省は27日、埼玉県在住の10代日本人女性がデング熱にかかったと発表した。女性には海外渡航歴がなく、海外でウイルスに感染した人を刺した蚊を通じ国内で感染したとみられる。海外で感染した患者は年間200例程度見つかっているが、国内での感染は1945年以降、約70年間記録がないという。
女性は8月下旬に40度の高熱を出し、さいたま市内の病院に入院しているが、容体は安定しているという。国立感染症研究所などが女性の周辺に感染者がいないかなどの調査を進めるとともに、都道府県に情報提供した。
デング熱はネッタイシマカなどが媒介するウイルスによる熱病。
デング熱感染拡大に関する心配は、以前から、"デングウイルス" を運び媒介する "ネッタイシマカ" 生息(=越冬!)の "北限" という事実に向けられてきた。
◆ 参照
< 問14 ネッタイシマカは国内に定着できますか?
答 ネッタイシマカの分布の北限は台湾の台中市周辺とされています。従って、国内では沖縄県の南方(石垣島・西表島など)以北の野外では定着できないと考えられます。しかし、空港ターミナルなど、一定の温度が維持されているような特別な場所では定着できるかもしれません。
なお、ネッタイシマカにおいて、デングウイルスの経卵巣伝搬の可能性を示唆した報告はありますが(インドの乾季に捕集されたオス蚊や幼虫からウイルス遺伝子が検出された例)、その割合は非常に低く、次の流行を引き起こすことは極めて難しいと結論されています。......> ( デング熱に関するQ&A/厚生労働省/2014.08.27 )
ただし、言うまでもなく、"地球温暖化" に伴う日本国内の "気温上昇" という環境変化が懸念されている気配であり、ここでもまた "心配事" が一つ増えていることになる...... (2014.08.31)
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