<筋線維の破壊・変性(筋壊死)と再生を繰り返しながら、次第に筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性筋疾患>( ウィキペディア - 筋ジストロフィー )とされる "筋ジストロフィー" は、未だ根本的な治療法が確立していない難病だ。
◆ 参照 当誌過去の "筋ジストロフィー" 関連記事
○ <筋肉が徐々に衰える筋ジストロフィーの発症に、細胞内にあり、発汗のコントロールなど体内でさまざまな働きをする生理活性物質「プロスタグランディン」がかかわっていることを、神戸大大学院の竹島泰弘特命教授(小児科学)らの研究グループが発見し20日、発表した/ プロスタグランディンによる炎症を抑える薬剤は多く存在しており、筋ジスの治療に役立つ可能性がある> ( 筋ジストロフィー症状の原因物質を発見!発症の仕組みは遺伝子異常の他は不明だった!/当誌 2013.06.22 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 幹細胞移植で骨格筋再生、京都大 筋ジス治療に期待/【共同通信】/2014.08.14 - 22:34 は、未だ動物実験の段階の研究成果ではあるが、<筋肉の幹細胞を移植>することで<骨格筋再生>が果たせ、将来的には、"筋ジストロフィー治療" に役立つ可能性がある、と報じている。
<徐々に筋肉が衰える筋ジストロフィーを発症したマウスに、マイクロRNAという微小な物質を加えた筋肉の幹細胞を移植すると、腕や足を動かす「骨格筋」が再生することを京都大のチームが突き止め、14日付の英科学誌電子版に発表/ メンバーは京大の瀬原淳子教授(発生生物学)や京都府立医科大の佐藤貴彦助教ら。瀬原教授は「今後、人でも再生できるのか調べたい。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から幹細胞を作れば、筋ジスの治療や予防に役立つ可能性がある」と話した> とある。
幹細胞移植で骨格筋再生、京都大 筋ジス治療に期待/【共同通信】/2014.08.14 - 22:34
徐々に筋肉が衰える筋ジストロフィーを発症したマウスに、マイクロRNAという微小な物質を加えた筋肉の幹細胞を移植すると、腕や足を動かす「骨格筋」が再生することを京都大のチームが突き止め、14日付の英科学誌電子版に発表した。
メンバーは京大の瀬原淳子教授(発生生物学)や京都府立医科大の佐藤貴彦助教ら。瀬原教授は「今後、人でも再生できるのか調べたい。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から幹細胞を作れば、筋ジスの治療や予防に役立つ可能性がある」と話した。
上記記事の要点は二点、一つは、<筋肉の幹細胞を移植→「骨格筋」再生> であり、もうひとつは<iPS細胞から幹細胞を作る> という "京大研究陣" ならではのアプローチであろう...... (2014.08.16)
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