"認知症" で高い比率を占めている "アルツハイマー病" が、"脳内にアミロイドβが蓄積する" ことで発症することはよく知られた事実だ。
ここから、"脳内アミロイドβ蓄積" を "抑制/除去" する各種のアプローチが模索されている。
◆ 参照 当誌過去の "脳内アミロイドβの抑制/除去" 関連記事
(1) アルツハイマー病"新治療法"!鼻粘膜からアミロイドβを採取/脳のたんぱく質"ILEI(アイレイ)"!/当誌 2014.08.13
(2) アルツハイマー抑制タンパク質"ILEI"を発見(滋賀医科大)!副作用回避!治療薬に期待!/当誌 2014.06.06
(3) アルツハイマー病:老化による異常タンパク質(Aβ)蓄積とAβ分解酵素ネプリライシン!/当誌 2014.04.30 )
(4) (再)"自衛機能"として!アルツハイマー病から脳を守る細胞内の「掃除屋」タンパク質!/当誌 2014.03.16
(5) アルツハイマー型認知症の進行を既存薬(脳梗塞予防薬「シロスタゾール」)内服で抑制!/当誌 2014.02.28
(6) "アルツハイマー病"の脳内原因物質"アミロイドβ"の"掃除役タンパク質sorLA"が特定!/当誌 2014.02.14
今回注目する下記引用サイト記事 : 北大、アルツハイマー病の原因となる脳内アミロイドβ蓄積を軽減する手法を明らかに/財経新聞/2014.08.20 - 00:10 もまた、この"脳内アミロイドβ蓄積" を "抑制/除去" することを目指す新しい手法を紹介している。
<北海道大学の湯山耕平特任助教らによる研究グループは、神経培養細胞由来のナノ顆粒である「エクソソーム」を投与することで、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβ蓄積が軽減されることを、脳内の研究によって明らかにした/ これまで、神経細胞から放出されるエクソソームによって、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを除去することが明らかになっている。しかし、これは培養細胞による実験の結果であり、実際の脳内で同様の効果が得られるかどうかは不明であった/ 今回の研究では、アルツハイマー病モデルマウスの脳内にエクソソームを持続的に注入した。その結果、海馬領域でのアミロイドβ濃度の低下、シナプス障害の抑制、アミロイド斑が減少することが分かった/ 今後は、本研究成果を活かした全く新しいアルツハイマー病の予防・治療法が開発できると期待されている/ なお、この内容は「The Journal of Biological Chemistry」に掲載された> とある。
北大、アルツハイマー病の原因となる脳内アミロイドβ蓄積を軽減する手法を明らかに/財経新聞/2014.08.20 - 00:10
北海道大学の湯山耕平特任助教らによる研究グループは、神経培養細胞由来のナノ顆粒である「エクソソーム」を投与することで、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβ蓄積が軽減されることを、脳内の研究によって明らかにした。
これまで、神経細胞から放出されるエクソソームによって、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを除去することが明らかになっている。しかし、これは培養細胞による実験の結果であり、実際の脳内で同様の効果が得られるかどうかは不明であった。今回の研究では、アルツハイマー病モデルマウスの脳内にエクソソームを持続的に注入した。その結果、海馬領域でのアミロイドβ濃度の低下、シナプス障害の抑制、アミロイド斑が減少することが分かった。
今後は、本研究成果を活かした全く新しいアルツハイマー病の予防・治療法が開発できると期待されている。
なお、この内容は「The Journal of Biological Chemistry」に掲載された。
やはり、気になるのは <神経培養細胞由来のナノ顆粒である「エクソソーム」> が何ものなのか? という点であろう。 ―― c.f. 微量の血液で大腸がん発見(国立がんセンター)!細胞が分泌する"エクソソーム"に着目!/当誌 2014.04.19 ――
だが、いずれにしても、今や国民的課題となっている "認知症/アルツハイマー病" の根本的原因が効果的に解消されていくことを期待せずにはいられない...... (2014.08.21)
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