再生医療実用化に繋がる"幹細胞"に関する論文数、日本は伸び悩み中国に抜かれ3位に!

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 "この事実" の受けとめ方は人それぞれかもしれない。そうこだわることもはないと見る人、あるいは、"少ない論文数" は何がしか "研究水準の実情" を反映しているに違いないと考える人など......。

 ただ、今や、"現代医療" の分野での "幹細胞" に関連する研究は "再生医療" そして "がん治療" などの先端領域において、可能性に満ちた局面を切り拓くテーマとして、世界中の医療関係者たちの熱い視線が注がれていることは否定できない。

 したがって、折からの日本経済政策における "成長戦略の医療分野版!" にとっても、この "幹細胞" に関連する研究は重要な意味を持ち続けていたはずだ。"iPS細胞" 関連研究と並んで......。


 ところが、こうした文脈からすれば、やや "拍子抜け(?)" 感を伴わざるを得ないのが今回注目する下記引用サイト記事幹細胞の論文、中国を下回る...発表数3位転落/読売新聞/2014.08.18 ではなかろうか......。

 <iPS以外が低調 08~12年調査/  再生医療の実用化につながる幹細胞に関する論文数で、日本は中国に抜かれ、3位になったとする調査報告書を特許庁がまとめた/  幹細胞研究を巡る国際競争が激しくなる中、首位の米国と中国が、幅広い分野で論文数を伸ばしたのに対して、日本はiPS細胞(人工多能性幹細胞)以外の分野が伸び悩んだことが影響したとみられる/  特許庁は、世界の医学論文が登録された米国立医学図書館のデータベースを使い、2008~12年に発表された幹細胞関連の約1万7500本を分析した。論文の筆頭著者の所属する機関の国籍を比べたところ、米国が5129本で首位。1640本と数を伸ばした中国が2位。日本は微増の1350本で3位だった。04~09年を調べた前回調査で日本は2位だったが、4位だった中国に追い抜かれた/  研究機関別では、カリフォルニア大、スタンフォード大が1、2位で、米国が上位50位のうち半数を占めた。日本は京都大が6位、東京大が14位など5機関が入ったが、中国が中山大(11位)など7機関で上回った/  分野別にみると、iPS細胞で、08年から12年の間に、日本の論文は11倍に増え、米国に次ぐ2位ただ、実際の患者への治療が近い骨や心筋などに変化する間葉系幹細胞で、論文数を1・4~2・5倍に増やした欧米中に対し、日本は横ばいだった/  国の指針によって臨床研究に使えない状態が続いてきたES細胞(胚性幹細胞)の論文も減る傾向にあり、報告書は分野のバランスを考慮した研究開発を進める必要性を訴えている> とある。

 幹細胞の論文、中国を下回る...発表数3位転落/読売新聞/2014.08.18

iPS以外が低調 08~12年調査

 再生医療の実用化につながる幹細胞に関する論文数で、日本は中国に抜かれ、3位になったとする調査報告書を特許庁がまとめた

 幹細胞研究を巡る国際競争が激しくなる中、首位の米国と中国が、幅広い分野で論文数を伸ばしたのに対して、日本はiPS細胞(人工多能性幹細胞)以外の分野が伸び悩んだことが影響したとみられる

 特許庁は、世界の医学論文が登録された米国立医学図書館のデータベースを使い、2008~12年に発表された幹細胞関連の約1万7500本を分析した。論文の筆頭著者の所属する機関の国籍を比べたところ、米国が5129本で首位。1640本と数を伸ばした中国が2位。日本は微増の1350本で3位だった。04~09年を調べた前回調査で日本は2位だったが、4位だった中国に追い抜かれた

 研究機関別では、カリフォルニア大、スタンフォード大が1、2位で、米国が上位50位のうち半数を占めた。日本は京都大が6位、東京大が14位など5機関が入ったが、中国が中山大(11位)など7機関で上回った

 分野別にみると、iPS細胞で、08年から12年の間に、日本の論文は11倍に増え、米国に次ぐ2位ただ、実際の患者への治療が近い骨や心筋などに変化する間葉系幹細胞で、論文数を1・4~2・5倍に増やした欧米中に対し、日本は横ばいだった

 国の指針によって臨床研究に使えない状態が続いてきたES細胞(胚性幹細胞)の論文も減る傾向にあり、報告書は分野のバランスを考慮した研究開発を進める必要性を訴えている


 "医療分野での先端性!" を国際社会という場で考察する場合、もはや "医療特許" を度外視するわけにはゆかないであろう。またそこから、"発表論文の先行性!" が重要度を増しているに違いない。
 日本は、この間、あの "STAP 細胞!" 問題(これもまた広い意味での "幹細胞" )に纏わってこの上なき不透明さを曝け出し、種々の意味合いでのダメージを被ってしまった......。
 現状では、"発表論文数" に尽きない、抜本的な "リストラクチャリング" が求められているのかもしれない
...... (2014.08.22)













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