現在では、"iPS 細胞" から、神経細胞、心筋細胞、腸細胞などなどあらゆる種類の "再生医療用細胞" が作製され始めている。
そのめざましい成果は、<"肺組織(呼吸器細胞)"を作るための材料> にまで進展していると言われる。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞と肺組織" 関連記事
○ "肺組織(呼吸器細胞)"を作るための材料として"iPS細胞"が利用可能!研究者らが成功!/当誌 2013.12.18
こうした挑戦が進む "再生医療用細胞"の "臨床応用"への道は、まだ半ばだとされてはいるものの、その作製効率や安全性の向上の面での前進は著しいようだ。
今回注目する下記引用サイト記事 : iPSから肺胞細胞を作製、難病解明に道...京大/yomiDr. ヨミドクター/2014.08.23 は、<iPSから肺胞細胞を作製> という研究での目覚ましい成果が得られた、と報じている。
<人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、呼吸に欠かせない「肺胞」の細胞を作ることに成功したと、三嶋理晃・京都大教授(呼吸器内科学)の研究チームが発表/ 肺の難病の病態解明や治療薬開発に役立つとしている。論文は米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に22日掲載/ 肺胞は、肺の末端にあるブドウ状の組織で、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する役割がある。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)から作製する研究が国内外で進められているが、作製過程で様々な種類の細胞ができるため、肺胞になる細胞だけを分離することが課題だった/ 発表によると、チームは肺胞になる細胞の表面には「CPM」という特有のたんぱく質があることを発見。iPS細胞を肺組織の細胞に変化させる過程で、CPMを持つ細胞を分離して培養したところ、肺胞の細胞だけに成長した/ (2014年8月23日 読売新聞)> とある。
iPSから肺胞細胞を作製、難病解明に道...京大/yomiDr. ヨミドクター/2014.08.23
人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、呼吸に欠かせない「肺胞」の細胞を作ることに成功したと、三嶋理晃・京都大教授(呼吸器内科学)の研究チームが発表した。
肺の難病の病態解明や治療薬開発に役立つとしている。論文は米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に22日掲載された。
肺胞は、肺の末端にあるブドウ状の組織で、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する役割がある。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)から作製する研究が国内外で進められているが、作製過程で様々な種類の細胞ができるため、肺胞になる細胞だけを分離することが課題だった。
発表によると、チームは肺胞になる細胞の表面には「CPM」という特有のたんぱく質があることを発見。iPS細胞を肺組織の細胞に変化させる過程で、CPMを持つ細胞を分離して培養したところ、肺胞の細胞だけに成長した。
(2014年8月23日 読売新聞)
"肺胞細胞" の作製については、作製自体が問題というよりも、<作製過程で様々な種類の細胞ができるため、肺胞になる細胞だけを分離することが課題だった> とあり、今回の "勝因" は、<肺胞になる細胞の表面には「CPM」という特有のたんぱく質があること> を発見したことで "作製過程" を大幅に改善できたからのようである...... (2014.08.25)
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