まったく別の病気の治療薬として実用化されている "既存薬" が、"まるで想定外の病気に効く!" というケースが、時としてあるようだ。
そうした例として注目されたものには以下のようなケースがある。
◆ 参照 当誌過去の "既存薬で別の効能" 関連記事
(1) 「日々75mgのアスピリン服用で胃/食道/大腸がん予防を」とロンドン大学研究チーム!/当誌 2014.08.10
(2) "認知症"が、"既存薬(シロスタゾール/インスリン)"でくい止められた!(NHKスペシャル)/当誌 2014.07.22
(3) 既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03
(4) アルツハイマー型認知症の進行を既存薬(脳梗塞予防薬「シロスタゾール」)内服で抑制!/当誌 2014.02.28
今回注目する下記引用サイト記事 : 水俣病の症状軽減に有効か くも膜下出血の治療薬/【共同通信】/2014.09.08 - 12:00 は、従来、<根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤> で手当てされてきた "水俣病" に対して、"くも膜下出血の治療薬" が "効く可能性がある" との発表について報じている。
<熊本県水俣市の環境省国立水俣病総合研究センター(国水研)は8日、手足のしびれなど水俣病特有の症状軽減に、くも膜下出血の治療薬が効く可能性があると発表した。数年内の臨床試験を目指す方針で、水俣病初の治療薬として実用化も期待できるとしている。/ 水俣病には根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤の投与に限られてきた。そのため、環境省は研究費として、2015年度予算の概算要求に2300万円を計上しており、治療薬の開発を強化する。/ この薬は「ROCK阻害剤」と呼ばれ、特定のタンパク質の働きを低下させる特徴がある。くも膜下出血の治療薬としてすでに実用化されている。> とある。
水俣病の症状軽減に有効か くも膜下出血の治療薬/【共同通信】/2014.09.08 - 12:00
熊本県水俣市の環境省国立水俣病総合研究センター(国水研)は8日、手足のしびれなど水俣病特有の症状軽減に、くも膜下出血の治療薬が効く可能性があると発表した。数年内の臨床試験を目指す方針で、水俣病初の治療薬として実用化も期待できるとしている。
水俣病には根本的な治療薬はなく、リハビリ療法や鎮痛剤の投与に限られてきた。そのため、環境省は研究費として、2015年度予算の概算要求に2300万円を計上しており、治療薬の開発を強化する。
この薬は「ROCK阻害剤」と呼ばれ、特定のタンパク質の働きを低下させる特徴がある。くも膜下出血の治療薬としてすでに実用化されている。
水俣病(2014年5月1日) 熊本県水俣市のチッソ水俣工場からメチル水銀が八代海(不知火海)に流出、汚染された魚介類を食べた住民らが手足のしびれや視野狭窄などを発症した。1956年5月1日に公式確認、68年に公害病と認定された。昭和電工の工場排水を原因とする新潟水俣病もある。公害健康被害補償法に基づき認定患者には補償がなされているが、現在も新たな患者認定申請や損害賠償請求訴訟が続いている。
<数年内の臨床試験を目指す方針> とあるから、"水俣病初の治療薬" として実用化されるまでにはまだまだ時間がかかるようだ。
"水俣病の公式確認、公害病認定" 以来、早半世紀が経過しているだけに、一刻も早い "実用化" が待ち望まれる...... (2014.09.10)
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