"胃がん" の発症原因として、"ピロリ菌感染" が高い比率を占めていることは、かねてより指摘されてきた。
"がん" の発症原因は "生活習慣" のあり様に根差すもの、と考えられがちなのであるが、"感染症" を原因とするケースが少なくないのも事実。
◆ 参照 当誌過去の "ピロリ菌" 関連記事
○ <がん全体のうち、生活習慣や感染症が原因のがんは男性で約5割、女性で約3割ある/ 喫煙は、多くの種類のがんで発病リスクを引き上げている。...... 次に、原因となる割合が高いのが感染症だ。男女とも2割前後ある。肝がんは肝炎ウイルス、胃がんはピロリ菌、子宮頸(けい)がんはヒトパピローマウイルスに感染することで、「確実」にリスクが上がる 喫煙と感染をなくすことができれば、日本人のがんは3割程度減る計算になる......> ( がん予防!"喫煙"と"感染"をなくせば、日本人のがんは3割程度減る計算(国立がん研)!/当誌 2014.06.23 )
今回注目する下記引用サイト記事 : WHO報告、胃がん8割がピロリ 専門の機関、除菌で3~4割減/【共同通信】/2014.09.24 - 19:01 は、"WHO" としては初めて "ピロリ菌を胃がんの主要な原因" と認めたと報じている。
<世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC、本部フランス)は24日、胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因で、除菌で胃がんの発症を3~4割減らせるとの報告書を発表した。国内事情に応じて、除菌による胃がん予防対策を検討するよう各国に求めた。 IARCは1994年にピロリ菌を発がん要因と分類したが、胃がんの主要な原因であると認めたのは初めて。特に、日本人に多い胃の入り口(噴門部)以外の胃がんでは、9割の原因であると推測されるという。 報告書は国際的な専門家で構成される作業部会が、従来の研究結果や疫学調査を精査してまとめた。> とある。
WHO報告、胃がん8割がピロリ 専門の機関、除菌で3~4割減/【共同通信】/2014.09.24 - 19:01
世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC、本部フランス)は24日、胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因で、除菌で胃がんの発症を3~4割減らせるとの報告書を発表した。国内事情に応じて、除菌による胃がん予防対策を検討するよう各国に求めた。
IARCは1994年にピロリ菌を発がん要因と分類したが、胃がんの主要な原因であると認めたのは初めて。特に、日本人に多い胃の入り口(噴門部)以外の胃がんでは、9割の原因であると推測されるという。
報告書は国際的な専門家で構成される作業部会が、従来の研究結果や疫学調査を精査してまとめた。
"ピロリ菌" は "胃がん" を引き起こす細菌だとはいえ、決して、"ピロリ菌" = "胃がん" という関係が成り立つわけではない。
"ピロリ菌" を "除菌" したら "胃がん" にならないということでもないし、また、"ピロリ菌" 以外に "胃がん" へとつながる "発症リスク" が無いわけではないとされる。
ただ、"ピロリ菌の除菌治療" は、2013年2月21日より "保険対象"(従来からの胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気に加えて、慢性胃炎も対象)となっているので、"リスク低減" の目的で受診しておく選択もあり得る...... (2014.09.26)
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