治療を受けるために訪れた医療機関の内部で、逆に "細菌などに感染" するといったいわゆる "院内感染" の酷さ恐さが問題視されて久しい。
要するに、"抗生物質がほとんど効かない細菌" = "多剤耐性菌" が "院内" で猛威を振るい、感染者の中でも "免疫低下患者" の場合には重篤な結果を招く、というもの。
◆ 参照 当誌過去の "多剤耐性菌" 関連記事
(1) 世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02
(2) "新型"多剤耐性菌(CRE)か?! 院内感染110人/大阪医療センター 免疫低下患者は要警戒?!/当誌 2014.03.20
今回注目する下記引用サイト記事 : 多剤耐性菌 実態把握へ報告義務づけ/NHK NEWS WEB/2014.09.30 - 04:18 は、厚生労働省がこの "多剤耐性菌" による "感染状況" を実態把握すべく、医師に対し、国への報告を義務づけたと報じている。
<抗生物質がほとんど効かない細菌、多剤耐性菌が海外から持ち込まれ、国内の医療機関で感染が広がるケースが相次いでいることなどから、厚生労働省は今月から「多剤耐性アシネトバクター」など2つの多剤耐性菌に感染した患者全員を国に報告するよう義務づけ、実態を把握していくことになりました。/ 抗生物質がほとんど効かない多剤耐性菌を巡っては、愛知県内や三重県内の医療機関で「多剤耐性アシネトバクター」などの耐性菌に感染した患者が相次いで見つかるなど、各地の医療機関で検出が報告され問題になっています。 このため、厚生労働省は「多剤耐性アシネトバクター」と「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」の2つの多剤耐性菌について、今月から医師に対して、感染したすべての患者を国に報告するよう法律で義務づけました。/ これらの多剤耐性菌はアメリカやヨーロッパなどの医療現場で広まっていて、免疫が低下した入院患者が死亡するなど大きな問題となっています。 日本でも海外の医療機関を受診して帰国した患者などを通じて持ち込まれるケースが増えていて、厚生労働省は「法律に基づいて継続的に調査をすることで国内の実態を把握し、対策につなげていきたい」としています。> とある。
多剤耐性菌 実態把握へ報告義務づけ/NHK NEWS WEB/2014.09.30 - 04:18
抗生物質がほとんど効かない細菌、多剤耐性菌が海外から持ち込まれ、国内の医療機関で感染が広がるケースが相次いでいることなどから、厚生労働省は今月から「多剤耐性アシネトバクター」など2つの多剤耐性菌に感染した患者全員を国に報告するよう義務づけ、実態を把握していくことになりました。
抗生物質がほとんど効かない多剤耐性菌を巡っては、愛知県内や三重県内の医療機関で「多剤耐性アシネトバクター」などの耐性菌に感染した患者が相次いで見つかるなど、各地の医療機関で検出が報告され問題になっています。
このため、厚生労働省は「多剤耐性アシネトバクター」と「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」の2つの多剤耐性菌について、今月から医師に対して、感染したすべての患者を国に報告するよう法律で義務づけました。
これらの多剤耐性菌はアメリカやヨーロッパなどの医療現場で広まっていて、免疫が低下した入院患者が死亡するなど大きな問題となっています。
日本でも海外の医療機関を受診して帰国した患者などを通じて持ち込まれるケースが増えていて、厚生労働省は「法律に基づいて継続的に調査をすることで国内の実態を把握し、対策につなげていきたい」としています。
今回の国による対応は、すでに "多剤耐性菌" が猛威を振るっているアメリカやヨーロッパなどの医療現場などから、"海外での受診者" を通じて日本国内に "持ち込まれる" といったケースなどの実情把握! をねらったもののようである。
いずれにしても、国境を越えてボーダレスに人(患者)が行き交うこの時代だからこそ警戒される現代特有の事態だと思われる...... (2014.10.01)
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