"膵臓がんは、悪性腫瘍の中で最も死亡率が高いものの一つ"(5年生存率は5%にも満たない)とされている。 と言うのも、<すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん> だからだという。
そのため、"予防と早期発見" とが、他のいかなる悪性腫瘍に増して重要なのだそうである。
◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん" 関連記事
○ 既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03 )
今回注目する下記引用サイト記事 : 味の素、血液検査ですい臓がんを早期に発見する技術を開発/マイナビニュース/2014.10.08 は、"すい臓がん早期発見" に向けて、"血液検査" 技術を最大限活用しようとする、そんな動向を伝えている。
<味の素は10月7日、血中アミノ酸濃度バランスを調べることで、すい臓がんを早期発見することができる技術を開発したと発表した。 同成果は、同社と大阪府立成人病センターの片山和宏副 院長らとの共同研究によるもので、第73回日本癌学会学術総会で発表された。/ 同社は血液中のアミノ酸を測定し、健康な人とがんである人を比べることで複数のがんのリスクを評価する「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」という検査を2011年から事業化している。今回、同技術がすい臓がんの発見にも有効かどうかを検証するために、360名のすい臓がん患者と、8372名の健康な人の血中アミノ酸濃度バランスを測定し比較した。 その結果、すい臓がん患者では健康な人に比べ血中アミノ酸濃度バランスに大きく変化が認められ、手術の可能性のある比較的ステージの早い患者でも進行がん患者と同様のアミノ酸パターンを示したとのこと。/ すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながんとして知られており、延命や治癒のためには早期に発見することが重要となる。同社は、今回得られた知見を応用し、すい臓がんの早期発見技術について2015年の事業化を目指していくという。> とある。
味の素、血液検査ですい臓がんを早期に発見する技術を開発/マイナビニュース/2014.10.08
味の素は10月7日、血中アミノ酸濃度バランスを調べることで、すい臓がんを早期発見することができる技術を開発したと発表した。
同成果は、同社と大阪府立成人病センターの片山和宏副 院長らとの共同研究によるもので、第73回日本癌学会学術総会で発表された。
同社は血液中のアミノ酸を測定し、健康な人とがんである人を比べることで複数のがんのリスクを評価する「アミノインデックスがんリスクスクリーニング」という検査を2011年から事業化している。今回、同技術がすい臓がんの発見にも有効かどうかを検証するために、360名のすい臓がん患者と、8372名の健康な人の血中アミノ酸濃度バランスを測定し比較した。
その結果、すい臓がん患者では健康な人に比べ血中アミノ酸濃度バランスに大きく変化が認められ、手術の可能性のある比較的ステージの早い患者でも進行がん患者と同様のアミノ酸パターンを示したとのこと。
すい臓がん患者の血中アミノ酸濃度バランスの変化
すい臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながんとして知られており、延命や治癒のためには早期に発見することが重要となる。同社は、今回得られた知見を応用し、すい臓がんの早期発見技術について2015年の事業化を目指していくという。
"血液検査" に基づく "がん検診" というアプローチが増えている昨今である。 が、"すい臓は沈黙の臓器" とも言われており、まさに "自覚症状" が表れにくい、そんな "すい臓がん" の早期発見にこそ、"血液検査" という検査法が援用されて良いのだと思われる...... (2014.10.09)
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