"がんの早期発見" に向けた簡易アプローチは種々研究されている。
中でも最も実用化に急接近しているのは、"血液検査" ではないかと見受けられる。
◆ 参照 当誌過去の "がん 血液検査" 関連記事
(1) すい臓がんを"血液検査"で早期発見(味の素)!早期では"自覚症状"が少ないすい臓がん!/当誌 2014.10.09
(2) がん早期発見の新たな血液検査法開発へ!"マイクロRNA"目印!国立がん研究センター他/当誌 2014.08.20
(3) 微量の血液で大腸がん発見(国立がんセンター)!細胞が分泌する"エクソソーム"に着目!/当誌 2014.04.19
今回注目する下記引用サイト記事 : 肺がん、息で検査 パナソニックが20年メド実用化 微量ガス、センサーで検出/日本経済新聞/2014.11.20 - 13:30 は、"肺がん" の "早期発見 簡易アプローチ" として、<息で検査> を肩代りする技術を紹介している。 かなり高度な技術が組み込まれているようだが、外見は、まるで、"飲酒検査" の器具のようなイメージである。
<パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。2020年をめどに実用化を目指す。/ 糖尿病や乳がん、肺がんなど一部の病気は体臭や口臭が変わるとされ、匂いで病気を突き止める発想はあった。がんの発症で特有のガス成分が出ると考え、エックス線とは違う検査への応用に期待が膨らんだが、微量成分をとらえるのが難しかった。 新技術は牛乳パック大の装置に息を吹き込んで呼気を4万~10万倍に濃縮し、特定の成分に触れると光る細胞を使ったセンサーで調べる。冷却素子で息を冷やし、水滴に成分をとじ込める。数キロボルトの電圧で濃度を高め、数PPB(PPBは10億分の1)のガスでも検出できる。/ 同社は2012年、名古屋大学医学部の長谷川好規教授と共同で肺がん患者20人の尿が含む揮発成分を解析し、患者に目立つ9種類の分子を見つけた。いくつかは血液に混ざって肺にも達するとみて、呼気を簡単に分析できる技術を研究してきた。 将来は匂いから成分を特定する利点を生かし、空港での検疫や食品の安全性の確認などにも活用する考えだ。> とある。
肺がん、息で検査 パナソニックが20年メド実用化 微量ガス、センサーで検出/日本経済新聞/2014.11.20 - 13:30
パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。2020年をめどに実用化を目指す。
糖尿病や乳がん、肺がんなど一部の病気は体臭や口臭が変わるとされ、匂いで病気を突き止める発想はあった。がんの発症で特有のガス成分が出ると考え、エックス線とは違う検査への応用に期待が膨らんだが、微量成分をとらえるのが難しかった。
新技術は牛乳パック大の装置に息を吹き込んで呼気を4万~10万倍に濃縮し、特定の成分に触れると光る細胞を使ったセンサーで調べる。冷却素子で息を冷やし、水滴に成分をとじ込める。数キロボルトの電圧で濃度を高め、数PPB(PPBは10億分の1)のガスでも検出できる。
同社は2012年、名古屋大学医学部の長谷川好規教授と共同で肺がん患者20人の尿が含む揮発成分を解析し、患者に目立つ9種類の分子を見つけた。いくつかは血液に混ざって肺にも達するとみて、呼気を簡単に分析できる技術を研究してきた。
将来は匂いから成分を特定する利点を生かし、空港での検疫や食品の安全性の確認などにも活用する考えだ。
この技術開発の起点は、<糖尿病や乳がん、肺がんなど一部の病気は体臭や口臭が変わるとされ、匂いで病気を突き止める発想はあった> ということのようである。
"匂い" とこれを捕捉する "高度センサー" による技術は、"病気の早期発見" のほかにも重要な様々な用途が期待されているようである...... (2014.11.24)
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