"iPS細胞の医療応用" には、本来の "再生医療" の分野での応用に加えて、"『創薬』" など向けの研究の場というような重要な分野があることが注目され始めている。
◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞の医療応用" 関連記事
(1) iPS細胞から"胃の粘膜組織"作製に成功!この組織を使った試験管内の実験観察に期待!/当誌 2014.11.02
(2) iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21
今回注目する下記引用サイト記事 : iPSで心筋症悪化の物質特定 慶応大福田教授ら米誌に発表/【共同通信】/2014.11.12 - 02:00 は、"患者のiPS細胞" で心筋細胞を作り、それを対象として<病気を悪化させる体内物質を突き止めた> との研究成果を報じている。
研究の一環としての実験ができる場を、患者から採取して作り出した "iPS細胞" を介した環境で実施するといったアプローチが、ここでも定着しているかたちだ。
<心臓の壁が厚くなり、全身に血液を送り出しにくくなる肥大型心筋症の患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を作り、病気を悪化させる体内物質を突き止めたと、慶応大医学部の福田恵一教授、湯浅慎介専任講師らが12日、米心臓協会誌に発表した。 既存の薬が状態を改善する可能性があることも分かったとしている。 健康な人の心筋細胞の内部では、筋原線維という糸状のタンパク質が整然と並んでいるが、患者の心筋細胞では並びが乱れていた。エンドセリン1という物質を加えると乱れがひどくなったが、細胞がこの物質を受け取れないようにする薬を与えると、異常が治った。> とある。
iPSで心筋症悪化の物質特定 慶応大福田教授ら米誌に発表/【共同通信】/2014.11.12 - 02:00
心臓の壁が厚くなり、全身に血液を送り出しにくくなる肥大型心筋症の患者の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から心筋細胞を作り、病気を悪化させる体内物質を突き止めたと、慶応大医学部の福田恵一教授、湯浅慎介専任講師らが12日、米心臓協会誌に発表した。
既存の薬が状態を改善する可能性があることも分かったとしている。
健康な人の心筋細胞の内部では、筋原線維という糸状のタンパク質が整然と並んでいるが、患者の心筋細胞では並びが乱れていた。エンドセリン1という物質を加えると乱れがひどくなったが、細胞がこの物質を受け取れないようにする薬を与えると、異常が治った。
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