名大:記憶形成/維持に関与する物質(海馬内のタンパク質)特定!"認知症"診断に活用も!

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 "記憶" のメカニズム解明に関する研究は、"認知症" の治療と予防という喫緊の課題からの要請もあいまって、いろいろな角度からアプローチされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "記憶,認知症" 関連記事

 (1) "認知症"が、"既存薬(シロスタゾール/インスリン)"でくい止められた!(NHKスペシャル)/当誌 2014.07.22
 (2) アルツハイマー病治療にもヒント?!インスリン受容体がシナプスまで運ばれて学習成立?!/当誌 2014.07.21
 (3) "カフェインは学習後に記憶力向上!"(米研究) 脳内海馬の"パターン分離"過程に関係?!/当誌 2014.03.27


 今回注目する下記引用サイト記事記憶形成・維持の物質特定 名古屋大「認知症診断に活用も」/日本経済新聞/2014.11.09 - 00:25 は、<脳の海馬にある「ガーディン」と呼ばれるタンパク質がリンと結合することで、記憶が形成、維持されていること> を確認したとの研究成果を報じている。
 ここでもまた、<認知症の新薬開発や新たな診断方法に活用できる可能性> が期待されている、とのことだ。


 <名古屋大大学院の山田清文教授(医療薬学)らの研究グループは8日までに、マウスを使った実験で、脳の海馬にある「ガーディン」と呼ばれるタンパク質がリンと結合することで、記憶が形成、維持されていることを確認し、米科学誌の電子版に発表した。「認知症の新薬開発や新たな診断方法に活用できる可能性がある」と話している。/  研究グループによると、海馬の細胞中にはガーディンのほか、BDNFやNMDA受容体などのタンパク質が存在。そのタンパク質の間を電気信号が伝わることで記憶が形成、維持されている。  グループはさまざまなタンパク質の中でも、細胞中のリンと結合し、活性化したガーディンが電気信号を仲介していると推測。通常のマウスと、遺伝子操作でリンと結合するガーディンを持たないマウスとを比較する実験を行った。  それぞれのマウスを床に電気が流れるケースに入れ、刺激を与えた上で、24時間後に同じケースに入れると、電気を流していなくても、通常のマウスはおびえた様子で動かなかったが、変異させたマウスは床の上を動き回り、電気刺激の記憶が低下しているように見られたという。〔共同〕> とある。

 記憶形成・維持の物質特定 名古屋大「認知症診断に活用も」/日本経済新聞/2014.11.09 - 00:25

 名古屋大大学院の山田清文教授(医療薬学)らの研究グループは8日までに、マウスを使った実験で、脳の海馬にある「ガーディン」と呼ばれるタンパク質がリンと結合することで、記憶が形成、維持されていることを確認し、米科学誌の電子版に発表した。「認知症の新薬開発や新たな診断方法に活用できる可能性がある」と話している。

 研究グループによると、海馬の細胞中にはガーディンのほか、BDNFやNMDA受容体などのタンパク質が存在。そのタンパク質の間を電気信号が伝わることで記憶が形成、維持されている。

 グループはさまざまなタンパク質の中でも、細胞中のリンと結合し、活性化したガーディンが電気信号を仲介していると推測。通常のマウスと、遺伝子操作でリンと結合するガーディンを持たないマウスとを比較する実験を行った。

 それぞれのマウスを床に電気が流れるケースに入れ、刺激を与えた上で、24時間後に同じケースに入れると、電気を流していなくても、通常のマウスはおびえた様子で動かなかったが、変異させたマウスは床の上を動き回り、電気刺激の記憶が低下しているように見られたという。〔共同〕


 今回、"記憶の形成、維持" に深く関係していると特定された "「ガーディン」と呼ばれるタンパク質" とその周辺の物質に関する研究が進む中で、"認知症" の治療と予防に向けた新薬開発が進むことを期待したい...... (2014.11.11)













【 SE Assessment 】 【 プロジェクトα 再挑戦者たち 】








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