"認知症" のおよそ半数を占めるとされる "アルツハイマー病" は、その発症メカニズムが未だ全容解明には至っておらず、根治治療法は叶っていない。
そのため、治療の主眼は "いかに発症程度を抑制し、症状進行を遅らせるか......" にあるとされている。したがって、その兆候をいかに早期に発見するかが重要! となる。
◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病,発見,予見" 関連記事
(1) アルツハイマー病早期発見/治療に繋がるか?! アミロイドβ蓄積前の神経細胞異常発/当誌 2014.09.22
(2) 嗅覚と目の検査でアルツハイマー病早期発見可か!?新しいバイオマーカーになり得るか!?/当誌 2014.07.16
(3) 血液中タンパク質の組合せ特定で、"アルツハイマー"発症予見の検査法開発(英チーム)!/当誌 2014.07.10
(4) "血液検査"でアルツハイマー予見、精度90%超!(米大学) 予防/早期治療に結びつくか?!/当誌 2014.03.11
今回注目する下記引用サイト記事 : アルツハイマー病 血液で判定できる新技術/NHK NEWS WEB/2014.11.11 - 04:11 は、"血液が数滴あればできる" とされる "アルツハイマー病原因物質の蓄積判定" の検査技術の開発について報じている。
<実用化されれば、健康診断の採血の際などに調べることも可能> だとされている。
<血液を調べるだけでアルツハイマー病の原因となる物質が脳の中にたまっているかどうかを判定できる新たな技術を、国立長寿医療研究センターなどのグループが開発し、病気の早期発見につながると期待されています。/ この技術は、愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターとノーベル賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんのグループが共同で開発しました。 アルツハイマー病の患者は、発症の10年以上前から脳の中にアミロイドベータと呼ばれる物質がたまり始めることが分かっていますが、検査にはPETと呼ばれる画像診断装置や特殊な試薬などが必要で、簡単にはできませんでした。 今回、研究グループでは、アミロイドベータがたまった高齢者と健康な高齢者合わせて60人以上から血液を採取し、アミロイドベータがたまった人の血液では「APP669-711」と呼ばれるたんぱく質の量が僅かに変化していることを突き止めました。 この検査は、血液が数滴あればできるということで、実用化されれば、健康診断の採血の際などに調べることも可能になるということです。 国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センターの柳澤勝彦センター長は「発症前の患者が簡単に分かるようになれば、そうした患者を対象にした治療法の研究も進む。アルツハイマー病の予防薬の開発にも役立つはずだ」と話しています。> とある。
アルツハイマー病 血液で判定できる新技術/NHK NEWS WEB/2014.11.11 - 04:11
【 NEWS 動画より抜粋 】
血液を調べるだけでアルツハイマー病の原因となる物質が脳の中にたまっているかどうかを判定できる新たな技術を、国立長寿医療研究センターなどのグループが開発し、病気の早期発見につながると期待されています。この技術は、愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターとノーベル賞を受賞した島津製作所の田中耕一さんのグループが共同で開発しました。
アルツハイマー病の患者は、発症の10年以上前から脳の中にアミロイドベータと呼ばれる物質がたまり始めることが分かっていますが、検査にはPETと呼ばれる画像診断装置や特殊な試薬などが必要で、簡単にはできませんでした。
今回、研究グループでは、アミロイドベータがたまった高齢者と健康な高齢者合わせて60人以上から血液を採取し、アミロイドベータがたまった人の血液では「APP669-711」と呼ばれるたんぱく質の量が僅かに変化していることを突き止めました。
この検査は、血液が数滴あればできるということで、実用化されれば、健康診断の採血の際などに調べることも可能になるということです。
国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センターの柳澤勝彦センター長は「発症前の患者が簡単に分かるようになれば、そうした患者を対象にした治療法の研究も進む。アルツハイマー病の予防薬の開発にも役立つはずだ」と話しています。
同検査によって <「APP669-711」と呼ばれるたんぱく質> 量の変化の発見が、発症前の早期になされた場合、"発症予防" や、少なくとも "発症遅延" という対策が可能になると期待されている...... (2014.11.12)
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