細胞には、"通常細胞" と、これらを増殖的に生み出す "幹細胞" とがある。 そして、この事実は、"正常細胞" と "がん細胞" に共通しており、"がん" にも "一般のがん細胞" があるとともに、これらを増殖的に生み出す "がん幹細胞" とがあることになる。
なお、昨今の "がん治療" にあっては、再発や転移のない "根治" を目指す観点から、 "がん幹細胞" に焦点を合わせる研究が散見される。
◆ 参照 当誌過去の "がん,幹細胞" 関連記事
(1) がん幹細胞は一種類だけではない!~マウスiPS細胞により世界で初めて証明~(岡山大)/当誌 2014.07.19
(2) "iPS技術"で"がんの親玉:がん幹細胞"を作製(神戸大)!根源を叩く治療法開発等に貢献!/当誌 2014.07.11
(3) 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05
今回注目する下記引用サイト記事 : 幹細胞でがんを退治/47 NEWS 医療新世紀/2014.11.11 は、 "幹細胞" の特殊な働きに留意した上での <がん細胞を退治する幹細胞を開発したという研究結果> を報じている。
<がん細胞を退治する幹細胞を開発したという研究結果を米ハーバード幹細胞研究所などのチームが米科学誌に発表した。 チームは、正常な細胞には働かず、がん細胞にだけ働く毒素に着目。遺伝子工学の技術を使い、人の神経幹細胞に毒素への耐性と毒素を放出する機能を持たせた。 マウスを使った実験で、脳腫瘍の大部分を除去した後、体内で分解するゲルに包んで、この幹細胞を入れたところ、毒素でがん細胞が死滅し、マウスの生存率が改善したという。 チームはさらに効果を上げる方法を研究して人への応用を目指す計画で、5年以内には臨床研究を始めたいとしている。> とある。
幹細胞でがんを退治/47 NEWS 医療新世紀/2014.11.11
がん細胞を退治する幹細胞を開発したという研究結果を米ハーバード幹細胞研究所などのチームが米科学誌に発表した。
チームは、正常な細胞には働かず、がん細胞にだけ働く毒素に着目。遺伝子工学の技術を使い、人の神経幹細胞に毒素への耐性と毒素を放出する機能を持たせた。
マウスを使った実験で、脳腫瘍の大部分を除去した後、体内で分解するゲルに包んで、この幹細胞を入れたところ、毒素でがん細胞が死滅し、マウスの生存率が改善したという。
チームはさらに効果を上げる方法を研究して人への応用を目指す計画で、5年以内には臨床研究を始めたいとしている。
<チームは、正常な細胞には働かず、がん細胞にだけ働く毒素に着目。遺伝子工学の技術を使い、人の神経幹細胞に毒素への耐性と毒素を放出する機能を持たせた> との叙述だけではいま一つ分かりづらいが、今後の研究の進展を期待したい...... (2014.11.17)
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