つい先ごろ報じられた "群馬大学病院" における <術後8人死亡の"腹腔鏡"肝臓切除手術問題> は、決して "がん手術" を他人事として済ますことができなくなっている多くの国民を、言い知れない不安に陥れた報道であった。
しかも、その不安の源が、"医療技術" の拙さ云々のみならず、病院経営のあり方/倫理的姿勢への不信にも関係していそうなだけに、事態は深刻さを増している。
◆ 参照 当誌過去の "群馬大学病院" 関連記事
(1) 術後8人死亡の"腹腔鏡"肝臓切除手術問題!保険手術と偽った診療報酬不正請求疑いも!/当誌 2014.11.18
(2) "腹腔鏡"を使う肝臓切除手術!術後3か月以内に8人死亡!高難度肝切除、同一医師執刀/当誌 2014.11.16
今回注目する下記引用サイト記事 : 群大病院、十二指腸手術後に患者死亡...第一外科/yomiDr. ヨミドクター/2014.11.19 は、そうした問題の渦中にある "群馬大学病院" で "別件の手術" において、"医療過誤" に基づく "術後死亡" が発生していたことを伝えている。
<群馬大病院の第一外科で、群馬県内の50歳代男性が受けた十二指腸の手術で医療過誤があり、手術の約11か月後に男性が死亡していたことがわかった。 18日夜に記者会見した野島美久院長らによると、男性は昨年4月、膵臓(すいぞう)に接する部分にできた十二指腸腫瘍を取り除く手術を受けた。腹腔鏡で観察しながら器具で十二指腸を持ち上げ、その後、開腹手術に切り替えて腫瘍を摘出したが、男性は手術後に肝障害を起こし、今年2月に肝不全で亡くなった。 同病院が昨年10月に設置した調査委員会では、開腹手術に切り替えた際、誤って胆管を傷付けたため、肝障害が起きた可能性があると判断。保険適用外で難易度の高い手術方法についても事前のインフォームド・コンセント(説明と同意)が不十分だったと認め、同病院は今年3月に遺族に謝罪した。> とある。
群大病院、十二指腸手術後に患者死亡...第一外科/yomiDr. ヨミドクター/2014.11.19
群馬大病院の第一外科で、群馬県内の50歳代男性が受けた十二指腸の手術で医療過誤があり、手術の約11か月後に男性が死亡していたことがわかった。
18日夜に記者会見した野島美久院長らによると、男性は昨年4月、膵臓(すいぞう)に接する部分にできた十二指腸腫瘍を取り除く手術を受けた。腹腔鏡で観察しながら器具で十二指腸を持ち上げ、その後、開腹手術に切り替えて腫瘍を摘出したが、男性は手術後に肝障害を起こし、今年2月に肝不全で亡くなった。
同病院が昨年10月に設置した調査委員会では、開腹手術に切り替えた際、誤って胆管を傷付けたため、肝障害が起きた可能性があると判断。保険適用外で難易度の高い手術方法についても事前のインフォームド・コンセント(説明と同意)が不十分だったと認め、同病院は今年3月に遺族に謝罪した。
(2014年11月19日 読売新聞)
こうした事態は、過去においてありがちでもあった "医療事故(?)" の、その一例として見なされかねない。 だが、"そうした人命軽視の流れ" を断ち切り、人々の募る不安を解消するためにも、監督官庁による然るべき対応が望まれる...... (2014.11.20)
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